ヘッドセット|長時間つけていられるか

※ この記事にはプロモーションが含まれています。

Web会議用のヘッドセットを選ぶとき、私が最後まで気にしたのは音質ではありませんでした。1日に何時間つけていられるか、それだけです。音がいいかどうかは30分で分かりますが、疲れるかどうかは3時間経たないと分からない。そしてレビューを読んでも、その3時間後の話はあまり書かれていないんですよね。

去年から今年にかけて、オーバーイヤーの有線ヘッドセット、オンイヤーの軽量タイプ、片耳Bluetooth、完全ワイヤレスイヤホンと、4種類を実際に使いました。結論として、いまは2千円台の小型ワイヤレスイヤホンを一番長く使っています。理由は音でも機能でもなく、重さでした。

3時間つけて何が起きるかは、機種によって全然違う

私の在宅勤務は、午前に打ち合わせが2本、午後に3本入る日があります。移動がないぶん会議が連続するので、実測で1日4時間近くヘッドセットをつけている日がある。この使い方だと、装着感の差が容赦なく出ます。

最初に買ったのは、2千円台のオーバーイヤー有線ヘッドセットでした。耳をすっぽり覆うタイプで、遮音は良かった。ただ、装着から2時間を過ぎたあたりで耳の周りが蒸れてきて、3時間で耳たぶの付け根が痛くなる。イヤーパッドがレザー調の合皮だったので、汗が逃げないんですよね。夏場は1時間半でもう限界でした。

次に試したのが、オンイヤーの軽い有線タイプ。重量は120g台で、蒸れは明らかにマシになりました。ただし今度は側圧です。耳の上に直接パッドが乗る構造なので、圧力が一点に集中する。2時間半くらいでこめかみが痛くなって、会議の途中でずらして耳を休ませる、というのを毎回やっていました。

この2つで分かったのは、長時間の敵は重さ・側圧・蒸れの3つだということです。そしてこの3つは、だいたいトレードオフになっている。遮音を上げようとすると密閉が強くなって蒸れるし、ずれないようにすると側圧が上がる。

それと、メガネをかけているかどうかで話が変わります。私は普段メガネなので、オーバーイヤーだとテンプル(つる)がイヤーパッドに挟まれて、耳の上に細い線状の圧力がかかる。痛くなる場所が耳そのものではなくメガネの当たる位置だった、というのは使ってみて初めて分かりました。メガネの人のレビューかどうかで、装着感の評価はけっこう変わると思います。

もうひとつ計算しておくとよかったのは、装着時間そのものです。私は「会議のあいだだけ」のつもりでしたが、実際は会議の前後に音楽を聴いたり、集中したくてつけっぱなしにしたりで、記録してみたら平均6時間近くつけていました。想定の1.5倍です。選ぶときの基準を、想定した時間ではなく実測した時間に合わせないと判断を間違えます。

片耳Bluetoothは1ヶ月で使わなくなった

3つめが、コールセンターでよく見る片耳タイプのBluetoothヘッドセットです。3千円くらいのものを買いました。重さは30g前後で、片耳なので蒸れも側圧もほぼゼロ。装着感という一点だけなら、これが一番よかったです。

それでも1ヶ月で使わなくなりました。バッテリーです。連続通話5時間という表記でしたが、実際は会議の合間も接続したままなので、そこまで持たない。会議の途中で切れて有線に切り替える、という事故を2回やって、信用できなくなりました。会議用の機材は「切れないこと」が性能より上位にある、というのはこのときに学んだことです。

もうひとつ、片耳だと相手の声が片側からしか来ないので、複数人の会議で誰が話しているか掴みにくい。私はこれが地味にストレスでした。両耳で聞いていると、声の位置関係でなんとなく人を区別できているらしい。

結局いま使っているのは、小型のワイヤレスイヤホン

いま一番使っているのは、2千円台の完全ワイヤレスイヤホンです。カナル型で、片耳あたり4g台。ヘッドバンドがないので側圧もないし、耳を覆わないので蒸れない。4時間つけっぱなしでも、耳の中に軽い違和感が出るくらいで痛みにはなりません。

1000円OFFキャンペーン Baseus Bowie Serise E3 Mini ワイヤレス イヤホン Bluetooth 5.3 IP

1000円OFFキャンペーン Baseus Bowie Serise E3 Mini ワイヤレス イヤホン Bluetooth 5.3 IP

Amazonで見る楽天市場で見る

ケース込みで充電が回るのもよかったです。会議と会議のあいだの10分間ケースに戻すだけで、実質1日持ちます。片耳Bluetoothで困ったバッテリー問題が、ケースがあるだけで解決してしまった。

不満もはっきりあります。まず、通話時の音質が音楽再生時より明らかに落ちること。ワイヤレスイヤホンは通話モードに入るとデータの流し方が変わるので、これは製品というより仕組みの制約だと理解しています。相手の声が少しこもって聞こえる。聞き取れないほどではないけれど、有線ヘッドセットのほうが明確に上でした。

それから、マイクとしては使っていません。口から距離があるうえに、部屋の音を拾うので、私はマイクを別に立てて、イヤホンは聞く専用にしています。この構成にしてから会議の安定感が上がりました。1台で全部やらせないほうがいい、というのが今の結論です。

あと細かい話ですが、片耳だけ外して家族と話す、という動きがやりやすいのは想定外の利点でした。オーバーイヤーだと全部外すことになるので、動作が大きい。妻から声をかけられたときに、左だけ外して聞く、というのが自然にできます。

イヤーピースは付属の3サイズのうち、私はMからSに替えました。Mだと2時間で耳の入り口が張ってくる感じがあって、Sにしたら軽くなった。そのかわり遮音は落ちます。ここも結局トレードオフで、痛みを取るか静けさを取るかという話でした。私は痛みのほうを取りました。

ケースの蓋がやや固いのも小さな不満です。片手で開けにくいので、子どもを抱いているときに開けられない。1日に何度も触るものなので、こういう細かい動作の抵抗は地味に効きます。

長時間用に選ぶなら、私が見る順番

いま同じ立場の人に聞かれたら、私はこの順で見ます。最初が重量。オーバーイヤーなら250g以下、できれば200g前後。ここを外すと他が良くても続きません。次が側圧で、これは数値が出ないので、店頭で試せるなら試すしかない。私は通販で買って失敗しました。

3番目がイヤーパッドの素材です。合皮は遮音が良いかわりに蒸れる。布や、布と合皮のハイブリッドは遮音が落ちるかわりに蒸れにくい。うちのように家族の生活音がある家だと遮音も捨てがたいので、ここは悩みどころでした。

4番目にようやく音質と機能が来ます。ノイズキャンセリングやマイクの性能は、上の3つを満たしたうえでの話。逆に言うと、装着感が合わない機材は機能がどれだけ良くても使わなくなるので、お金が丸ごと無駄になります。私は2つ無駄にしました。

それと、返品条件は買う前に確認しておいたほうがいいです。装着感は使ってみないと分からないので、初期不良以外でも返せるかどうかが実質的な保険になります。私は2千円台のものを何個か試す方式にしましたが、1万円を超えるものを買うなら、試着できる店か返品可の通販を選ぶと思います。

使い分けに落ち着いたという話

正直に書くと、1台には決まりませんでした。いまは、1時間を超える会議はオンイヤーの有線ヘッドセット、短い打ち合わせや、家族が同じ部屋にいる時間帯はワイヤレスイヤホン、という使い分けです。有線は途中で切れないという安心感があるので、外せない会議のときはこっちにします。

合わせて5千円くらい。1台で全部を満たすものを探して1万円以上出すより、私には合っていました。もっとも、これは会議の本数が多い人の話です。週に2〜3本なら、手持ちのイヤホンで足りると思います。

いま気になっているのは、耳を塞がないタイプです。子どもの様子を聞きながら仕事をしたい時間帯があるので、そこは今の構成だと解決していません。まだ試していないので、良し悪しは分からないままです。

この記事は音まわりの個別レビューです。在宅勤務の音を何から変えたかは在宅勤務の音問題|子どもが生まれてから全部変えたで振り返っています。

タイトルとURLをコピーしました