フライパンの蓋と取っ手|本体より先に困る部分

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フライパンを買い替えるとき、本体のコーティングばかり気にしていました。でも実際に我が家で先に使えなくなったのは、蓋のつまみと取っ手のネジです。本体はまだ普通に焼けるのに、周辺部品のせいで使いにくくなる。これ、買う前にはまったく想像していませんでした。

我が家は妻と私と生後5ヶ月の子どもの3人。都内近郊の2LDK賃貸で、コンロはガス、食洗機あり。料理は分担していて、平日の夕飯は交代制です。フライパンは26cmと20cmの2枚を毎日使っています。この記事は、その2枚の周辺で起きたことの記録です。

最初に壊れたのは取っ手のネジだった

26cmのフライパンを買って1年半ほど経った頃、炒め物をしているときに取っ手がぐらつくのに気づきました。片手で鍋を振ろうとすると、取っ手が数ミリ回る感じ。危ないので火を止めて確認したら、取っ手を本体に留めているネジが緩んでいました。

これはドライバーで締め直せば直ります。実際、プラスドライバーで30秒。ただ問題は、そのあと3ヶ月ごとに同じことが起きることでした。加熱と冷却を繰り返すので、どうしても緩んでくるらしい。うちは今も、季節が変わるたびに一度締め直す習慣にしています。

もっと厄介なのは、樹脂の取っ手そのものが焦げるパターンです。20cmのほうで一度やりました。コンロの奥に置いたときに、隣のバーナーの炎が取っ手の根元をかすめていて、気づいたときには表面が黒く変色して少し溶けていた。強度に問題があるかは分かりませんが、握ったときの感触が明らかに変わったので、これは本体ごと買い替えました。ガスコンロの家では、取っ手の位置を毎回意識する必要があります。IHの家より条件が厳しい部分です。

蓋を数えたら5枚あって、使っていたのは2枚だった

キッチンの道具を全部出して並べたとき、蓋が5枚出てきました。26cm用、20cm用、18cmの鍋用、それに用途の分からないガラス蓋が2枚。フライパンや鍋を買うたびに付いてきたやつです。

実際に使っていたのは2枚だけ。残りの3枚は、対応する本体がとっくに手元にない状態でした。蓋だけが生き残っていたわけです。しかも蓋は形が悪くて、重ねられないし立てても倒れる。シンク下の一番使いにくいスペースを、使わない蓋3枚が占領していました。

ここで気づいたんですが、蓋は本体より寿命が長いんですよね。ガラスとステンレスの部品なので、コーティングのように劣化しない。だから本体が先に引退して、蓋だけが残る。この構造を理解してから、蓋の選び方を変えました。本体は2〜3年の消耗品として安いものを回し、蓋はサイズを固定して長く使う。この分け方にすると、買い替えのたびに蓋が増える問題が起きません。

ついでに書いておくと、フライパンに付属してくる蓋を当てにしないほうがいいです。付属の蓋は本体とセットで設計されているので、そのシリーズを買い続ける前提の道具になっています。次に別のメーカーのフライパンを買った瞬間、その蓋は行き場を失う。うちに残っていた用途不明のガラス蓋2枚は、まさにそれでした。捨てるときに「これ、いくら分だろう」と少し考えましたが、たぶん3枚合わせて4,000円くらいは無駄にしています。

兼用蓋を1枚買って、3枚手放した

買い替えたのは、複数のサイズに使える兼用蓋です。カローテの、24cm・26cm・28cmに対応するタイプ。段になっていて、口径の違うフライパンにそれぞれ乗る形をしています。価格は1,400円ほどでした。

CAROTE カローテ 兼用蓋 鍋蓋 フライパンカバー 16cm-18cm-20cm・24cm-26cm-28cm シリコーンリッド ガラス

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使ってみて一番よかったのは、蓋を探さなくなったことです。以前は26cmの蓋がシンク下、20cmの蓋が引き出し、みたいにバラバラに置いていて、炒め物の途中で「蒸したいから蓋」となったときに数秒かかっていた。いまは1枚しかないので、迷う余地がありません。

それと、立てて収納できるのが地味に効きました。段になっている形なので、シンク下のファイルボックスに立てても安定する。以前の平たいガラス蓋は、立てると必ず倒れてガチャンと音がしていました。夜、子どもが寝たあとに洗い物をするので、音が出ないのはそれだけで価値があります。

ただ、不満もはっきりあります。まず、段になっている構造上、フライパンの縁にぴったり密着はしません。置いているだけなので、わずかに隙間から蒸気が抜けます。餃子を焼くときのように、しっかり密閉して蒸したい場面では、以前の専用蓋のほうが仕上がりが良かった。ここは正直、性能を落としています。

もうひとつ、ガラス部分が大きくて重い。片手で持ち上げて置くとき、以前の蓋より腕に来ます。それから、つまみが金属なので加熱後は熱い。うちは鍋つかみを使う前提で運用していますが、素手で触れると思って掴んで、一度軽く火傷しかけました。パッケージにも書いてあることなので完全に私の不注意ですが、家族に共有しておく必要はあります。

取っ手が取れるタイプを検討して、買わなかった

フライパンの取っ手問題を根本から解決する方法として、取っ手が着脱式のシリーズも検討しました。収納が薄くなるし、そのままオーブンにも入れられる。理屈としては非常に良い。

やめた理由は3つあります。ひとつ、着脱の金具が消耗品で、そこが緩むと結局同じ問題が起きる。ふたつ、取っ手が1本しかないので、2つのフライパンを同時に使う場面で困る。うちは夕飯の準備で26cmと20cmを同時に火にかけることが週に何度もあります。

みっつ目が決定的で、片手で赤ちゃんを抱いたまま、もう片方の手で取っ手を着脱する動作が現実的でないと思ったことです。これは我が家の事情ですが、いまの生活だと片手が塞がっている時間がかなり長い。ワンアクション増える道具は、その時期には向いていないと判断しました。子どもが歩くようになったら、また考えるかもしれません。

蓋と取っ手だけ買い替えるという選択肢

今回学んだのは、本体がまだ使えるなら周辺部品だけ替えるほうが安いということでした。26cmのフライパンは3,000円前後、蓋は1,400円。取っ手のネジはホームセンターで数十円です。

実際、うちで一度やってよかったのが、20cmの鍋の蓋を割ってしまったときの対応でした。ガラス蓋を落として割ったんですが、鍋本体は無傷。以前ならセットで買い直していたと思います。今回は兼用蓋の小さいほうのサイズで代用できたので、追加の出費がゼロで済みました。兼用蓋の本当の価値は、1枚で複数を守れることだと思っています。

逆に、コーティングが剥がれた本体を蓋だけ替えて延命するのは無理です。ここは素直に本体を買い替えたほうがいい。うちは26cmを2年ちょっとで替えました。卵が張り付くようになったら寿命、という基準で判断しています。

いま蓋を選ぶなら見るところ

兼用蓋を半年ほど使ってみて、次に選ぶなら確認するのは3点です。手持ちのフライパンの外径を実際に測ること、蒸気穴があるかどうか、そしてつまみが樹脂か金属か。

外径は特に大事で、26cmと書かれているフライパンでも、縁の張り出し方で実測が28cm近いことがあります。私は一度、対応表を信じて買って、微妙に浮くという経験をしました。定規を1本キッチンに置いておくだけで、この手の失敗はほぼなくなります。フライパンのサイズ表記は基本的に内径なので、蓋を選ぶときは縁の外側を測った数字で照らし合わせる。ここを間違えると1cm単位でずれます。

蒸気穴については、あったほうがいいと思っています。うちの兼用蓋には小さい穴があって、これがないと吹きこぼれたときに一気に噴きます。ただ穴があるぶん、密閉性はさらに落ちる。餃子のような用途を重視するなら穴なし、普段の炒め物と煮込み中心なら穴あり、という選び方でよさそうです。我が家は後者なので、この判断で困っていません。

つまみの素材は、樹脂なら熱くなりにくい代わりにオーブンには入れられず、金属なら耐熱性は高いけれど素手では持てない。うちは金属を選んで、鍋つかみをコンロ横のフックに常設することで対応しました。道具の弱点は、別の道具の置き場所で埋められることがあるというのは、今回わりと大きな発見でした。

蓋と取っ手は、フライパン本体の話をするときにほぼ触れられない部分です。でも実際の生活では、本体より先にここで不便になる。2年使って、私が一番はっきり実感したのはそこでした。

この記事はキッチン道具の個別レビューです。何を残して何を捨てたかはキッチンの道具を入れ替えた|使う頻度で選び直すにまとめています。

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