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1年分の写真を1冊にまとめたい、と思って調べ始めたら、想像していたより選択肢が多くて2週間ほど決めきれずにいます。スマホのアプリで作る数百円のものから、写真館に頼む2万円台のものまで、同じ「フォトブック」という言葉でまったく別のものを指している。
まだ発注していないので、これは作ってみた記録ではありません。調べた範囲で分かったことと、私ならどこで線を引くかを整理した記事です。金額やページ数は各社の公式サイトを見た時点のもので、キャンペーンで変わるので参考程度に見てください。
フォトブックと呼ばれているものが、少なくとも3種類ある
まず用語の整理からでした。ひとつめが、写真を並べて製本してもらう印刷型のフォトブック。スマホアプリやブラウザでレイアウトを作って発注すると、数日から2週間ほどで届くタイプです。これが世の中で一番数が多い。
ふたつめが、写真館やスタジオで撮影した写真を製本してもらうタイプ。撮影料込みなので値段の桁が変わります。七五三やお宮参りのプランに含まれていることが多いようです。
3つめが、自分でプリントした写真を台紙に貼る手作りタイプ。ジャバラに開くものや、見開きの台紙に写真を差し込むものがこれにあたります。厳密にはアルバムに近いんですが、検索するとフォトブックの棚に一緒に並んでいます。
この3つは値段も手間も用途も違うので、まとめて比較しようとすると混乱します。私は最初、印刷型の相場を見ながら台紙タイプのレビューを読んでいて、しばらく話が噛み合っていませんでした。
印刷型で見るべきなのは、値段より製本方法らしい
印刷型を調べていて、価格差の説明として繰り返し出てくるのが製本の種類でした。よく出てくるのが3つです。
- 無線綴じ…背を糊で固める、市販の文庫本と同じ作り。安く、ページ数を増やしやすい。ただし見開きの真ん中が谷になるので、中央をまたぐ写真は真ん中が読めなくなる
- 合紙製本(フラット製本)…厚紙を貼り合わせる作り。180度きれいに開くので見開きに強い。そのぶん高く、ページ数の上限も低め
- 中綴じ…真ん中をホチキスで留める、薄い冊子タイプ。一番安い。ページ数は少なめ
子どもの写真だと集合写真や横長のカットを見開きで使いたくなるので、そこを重視するなら合紙、という説明が多かったです。逆に、1ページ1枚で淡々と並べるなら無線綴じで足りる。私は後者なので、たぶん無線綴じで十分だと思っています。
もうひとつ見ておくべきなのが用紙です。光沢とマット(絹目)の選択があって、マットのほうが照明の映り込みが少ない代わりに発色は控えめ、というのは紙のプリントと同じ傾向のようでした。ここは実物を見ないと分からない部分なので、初回は一番安いプランで試してから本命を作る、という進め方をしている人が多かったです。この順番は理にかなっていると思いました。
アプリの自動レイアウトは、便利だけど落とし穴があるらしい
写真を選ぶとレイアウトを自動で組んでくれる機能が、今はほとんどのサービスに付いています。私が惹かれたのもそこでした。300枚から60枚を選んで自動配置、というのが現実的に唯一やりきれる方法に見えたので。
ただ、レビューを読んでいて気になったのがトリミングと解像度の2点でした。自動レイアウトは枠に合わせて写真を切るので、端に写っている人が切れることがある。プレビューで1ページずつ確認しないと、届いてから気づくことになります。
解像度のほうは、エンジニア的には納得のいく話でした。印刷は一般的に300dpi前後を想定するので、A5サイズの1ページ全面(148×210ミリ)に使うなら、単純計算で1,748×2,480ピクセル程度が必要になります。最近のスマホなら1枚4,000×3,000ピクセル前後あるので普通は足ります。問題になるのはデジタルズームで撮った写真や、SNSから保存し直した画像。長辺1,080ピクセルまで縮んでいると、見開きに引き伸ばした時点で厳しい。多くのサービスは低解像度の警告を出してくれるようですが、警告を無視して発注できてしまう仕様のところもあるようです。
納期も調べておいたほうがいい項目でした。安いプランほど印刷から発送までが長い傾向があって、注文から到着まで2週間前後と案内しているところがそこそこあります。年末に作って正月に実家へ持って行く、みたいな使い方をするなら、12月に入ってから作り始めると間に合わない可能性がある。年末年始は各社とも混むという注意書きも出ていました。
1年分を1冊にするなら、何枚が現実的か
うちは生後5ヶ月で写真が4,800枚あります。この調子なら1年で1万枚近い。ここから何枚に絞るかを先に決めないと、サービス選びが始まらないと気づきました。
調べた範囲だと、一般的なフォトブックのページ数は16ページから、多いもので144ページくらいまで。1ページ2枚で組むとして、24ページなら48枚、48ページなら96枚です。1年分と考えると、月8枚で96枚。これが写真の量としてはちょうどよさそうに見えました。1万枚から96枚なので、残す割合は1%です。
この選別が、たぶん一番時間のかかる作業になります。実際、フォトブックが続かない理由として挙げられていたのも、値段ではなく写真を選ぶ工程でした。月に1回、その月のベストを8枚だけ選んでフォルダに入れておく。年末にそれを流し込むだけにする。私が採るならこの運用です。まとめて1年分を見返すのは、まず終わらない気がしています。
贈り物なら、台紙タイプのほうが向いていそう
ここまでは自分の家に置く1冊の話です。祖父母に渡す想定だと、話が少し変わりました。
印刷型のフォトブックは、写真が多いぶん1枚あたりの見せ方が小さくなります。一方で、七五三やお宮参りのような節目の写真を見開きの台紙に収めるタイプは、写真が2枚でも成立する。四つ切りやキャビネといった大きめのサイズに対応していて、贈答用の箱に入っているものもあります。価格帯は6,000円前後で紹介されているのをよく見ました。
注意点として挙げられていたのは、台紙は写真のサイズが厳密に決まっていることです。中枠のサイズに合わないプリントは入らないので、注文前に対応サイズを確認する必要がある。L判のつもりで買ったら台紙は2L判用だった、という話は複数見かけました。あとは、写真を差し込むタイプと接着するタイプがあって、後者は入れ替えができません。値段のわりに融通が利かない、というのがこの手の製品の弱点だと思います。
手作り系だと、ジャバラに開くアコーディオンタイプも候補に挙がりました。A4サイズで、開くと1メートル以上になるものもあるようです。飾れるのが利点として紹介されている一方で、写真を貼るのは自分なので、結局レイアウトを考える手間はこちらに残る。うちは貼るタイプのアルバムで一度手が止まっているので、同じ轍は踏まないほうがいいと思っています。
それでも、渡す相手が70代の親だと考えると、アプリのリンクを送るよりは形のあるものを渡したほうが伝わる気がします。うちの実家はまだプリントした写真を仏壇の横に立てている家なので、なおさら。
いま決めていること
私の結論は、年1冊の印刷型は一番安いプランで試作してから決める、贈り物用は節目のときに台紙を使う、の2本立てです。試作を挟むのは、紙と製本の実物を見ないと判断できないことが多すぎるからで、ここで数百円をケチると1年分をまとめた1冊を失敗する可能性がある。
逆に、まだ決めきれていないのが動画の扱いです。子どもの記録は写真より動画のほうが情報量が多いのに、フォトブックには入らない。QRコードを印刷して動画に飛ばすサービスもあるようですが、そのサービスが10年後に残っている保証はどこにもないんですよね。ここはもう少し調べます。
紙にする作業は、たぶん撮ることの何倍も面倒です。ただ、データのまま持っていると見返さない、というのは自分の写真フォルダを見ていれば分かる。面倒でも年1回だけ、という単位に落とすのが現実的な落としどころだと思っています。
この記事は写真まわりの個別記事です。増え続ける写真をどう管理するかは子どもの写真が増えすぎた|整理の仕組みを作るで整理しています。

