キッチンばさみ|まな板を出さない日のために

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キッチンばさみを買い替えてから、まな板を出さない日が週に2回くらいできました。鍋の上で直接切って、そのまま煮る。洗い物が包丁とまな板の2点分減ります。時短というより、洗い物を減らすための道具として我が家では機能しています。ただ、最初に買った1本は分解できないタイプで、1年半で捨てました。

前提として、我が家は妻と私と生後5ヶ月の子どもの3人暮らし。都内近郊の2LDK賃貸で、コンロはガス、食洗機があります。料理は妻と分担していて、平日の夕飯は交代制。この記事は、夜に洗い物を1個でも減らしたい人向けの話です。

分解できないハサミが、どうなったか

最初に使っていたのは、ホームセンターで買った700円くらいのキッチンばさみでした。刃が固定されていて、開いても90度くらいまでしか広がらないタイプ。

買って半年ほどで、支点の部分に汚れが溜まり始めました。鶏肉を切った脂と、ネギの繊維みたいなものが、刃の重なっている隙間に入り込む。ここは水を流しても届かないし、スポンジも入りません。爪楊枝でほじっても取り切れない。

1年を過ぎた頃には、開閉するたびに少し引っかかる感触が出るようになりました。決定的だったのは、妻が「これで生の鶏肉切りたくない」と言ったことです。反論できませんでした。見えない場所に汚れが溜まっている道具を、加熱前の肉に使うのは気持ちが悪い。結局、その1本は1年半で処分しました。700円を1年半なので、コストとしては大したことないんですが、その間ずっと衛生面を気にしながら使っていたのが良くなかった。

分解できるかどうかが、ほぼ全て

買い替えるときの条件は1つだけにしました。刃が2枚に分かれること。あとは何でもいい、というくらいここを重視しました。

理由は単純で、分解できれば支点の内側まで洗えるからです。それと、2枚に分かれると食洗機のカゴに寝かせて入れられる。一体型のハサミは、閉じた状態だと隙間に水が入りにくいし、開いた状態だと固定できずにカゴの中で暴れます。分解式ならフラットになるので、これが解決します。

分解式にも2種類あるのを、調べていて知りました。刃を大きく開くと外れるタイプと、支点にロックがあってそれを解除して外すタイプ。前者は洗うたびにワンアクションで外せるので楽ですが、使っている最中に外れることがあるという話も見ます。後者は確実ですが、少し面倒。うちは前者を選んで、半年使って調理中に外れたのは1回だけでした。玉ねぎの薄皮を切ろうとして、刃を開きすぎたときです。

買ったのは、分解洗浄に対応したステンレス製のもので、1,780円ほど。缶切りと栓抜きの機能も付いています。刃も柄もオールステンレスで、樹脂の握りがない分だけ汚れが溜まる場所が少ない。この構造は、包丁を選ぶときに気にしていたポイントと同じでした。半年ほど使っています。

まな板を出さずに作れる献立が、意外とある

実際にどう使っているか。一番多いのは、鍋やフライパンの上で直接切る使い方です。

たとえば野菜スープ。ベーコンを鍋の上でハサミで切って落とし、冷凍のカット野菜を入れて、水とコンソメ。ここまでまな板を一度も出していません。仕上げに小ねぎを冷凍庫から出して、これも鍋の上で切る。洗い物は鍋とお玉とハサミの3点です。以前なら、これにまな板と包丁が加わっていました。

もうひとつ多いのが、鶏もも肉を一口大にする作業。パックの上でハサミを入れて、そのままフライパンに落とします。まな板に生肉を乗せないので、まな板を洗う必要が消える。これが一番大きい効果でした。生肉を切ったまな板は、他の食材と分けるために毎回洗っていたので。

あとは油揚げ、きのこの石づきを落とす作業、ハーブ、それと海苔。海苔は包丁より圧倒的にハサミのほうがきれいに切れます。包丁だと海苔がまな板の上でずれて、切り口がギザギザになるんですよね。ハサミなら押さえる必要がないので一直線に切れる。子どものおにぎりに海苔を巻くようになったら、たぶんもっと使います。

離乳食でも出番があります。柔らかく煮たにんじんや、茹でたうどんを、器の上でそのまま短く切れます。専用のフードカッターも売っていますが、うちは分解洗浄できるキッチンばさみで足りています。ただし、大人用の生肉に使ったハサミと共用したくないので、離乳食用は洗った直後に使うか、別の日に回すようにしています。

逆に、向いていない作業もはっきりしています。玉ねぎのみじん切りは無理。キャベツの千切りも無理。「量が多い」「細かく均一にしたい」場面では包丁の圧勝です。ハサミが勝つのは、少量を数回だけ切る場面に限られます。

半年使って出てきた不満

まず、分解式の宿命として、洗ったあとに組み直す工程があります。刃を重ねて支点を合わせるだけなので5秒ほどですが、忘れると次に使うときにハサミが2枚に分かれた状態で引き出しに入っていて、地味にイラッとします。うちは食洗機から出した時点で必ず組み直すルールにしました。

それと、分解した刃は単体だと普通に危ないです。片刃だけで見ると小さいナイフのようなもので、食洗機のカゴから取り出すときに指が当たってヒヤッとしたことがあります。子どもが動き回るようになったら、収納は間違いなく見直す必要があると思っています。

切れ味については、半年で少し落ちた感覚があります。買った直後は鶏皮がスッと切れていたのが、いまは少し押し込む感じになる。ハサミは研ぎに出せる道具ではないので、これは消耗品として1〜2年で買い替える前提だと考えています。1,780円ならその割り切りができる価格です。

あと、私の手だとハンドルがやや大きい。妻が使うと少し余るそうで、ここは実物を握れるなら握ったほうがいい部分です。ネットで買うとサイズ感だけは分かりません。

缶切りと栓抜きは、使っているのか

正直に書きます。缶切りは半年で1回も使っていません。うちの缶詰はプルタブ式ばかりで、缶切りが必要なものが家にない。栓抜きは3回くらい使いました。瓶のジュースを開けるときです。

この手の追加機能は、あってもなくても価格がほとんど変わらないので否定はしません。ただ、付加機能を理由に選ぶと外します。選ぶ基準はあくまで、分解できるか、食洗機に入るか、握りが合うか。この3つでした。

ひとつだけ実用的だったのが、ハンドルの内側にあるギザギザの部分です。瓶のフタを回すときに滑り止めになる。妻がジャムの瓶を開けられないときに、これで開いたことが2回あります。想定外に役立った機能でした。

包丁とハサミ、どちらを先に買うか

もし今からキッチンを揃える人に聞かれたら、包丁が先だと答えます。ハサミで代替できる範囲は限られていて、キャベツも玉ねぎも切れない道具では毎日の料理は回りません。

ただ、包丁とまな板が揃ったあとの3本目としては、キッチンばさみはかなり費用対効果が高いと思っています。1,780円で、週に2回まな板を出さなくて済むようになる。年間100回、まな板を洗う工程が消えると考えると、けっこうな量です。

置き場所についても書いておきます。うちは最初、引き出しの中に他の道具と一緒に入れていたんですが、取り出すのに数秒かかるせいで結局包丁を使ってしまう日が続きました。いまはコンロ横のフックに吊るしています。手を伸ばして1秒で取れる場所にないと、まな板を出さない運用は成立しません。道具そのものより、置き場所を変えたことのほうが使用頻度への影響は大きかったです。

選ぶときに見るのは、繰り返しになりますが分解できるかどうか。ここだけは妥協しないほうがいい。私は700円をケチって、1年半のあいだ衛生面を気にしながら使うはめになりました。1,000円の差で、その気持ち悪さが消えます。

この記事はキッチン道具の個別レビューです。何を残して何を捨てたかはキッチンの道具を入れ替えた|使う頻度で選び直すにまとめています。

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