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遮光1級のカーテンを買ったのに部屋が明るい。これ、カーテンが不良品なわけではなくて、光が生地を通っていないケースがほとんどです。うちの寝室は東向きで、夏場は4時50分頃には室内の輪郭が見える状態でした。遮光カーテンに替えても変わらない。原因を1つずつ潰していったら、犯人は生地ではなく、カーテンレールの上と左右の隙間でした。5,280円のレールを入れ替えて、ようやく朝5時に暗い部屋を手に入れた話です。
遮光1級に替えても、明るさが変わらなかった
もともと使っていたのは、引っ越し時に量販店で買った遮光3級のカーテンでした。子どもが生まれて朝方の覚醒が増えたので、まず生地を疑って遮光1級に買い替えています。シングルサイズ2枚で1万円弱。
結果は、ほとんど変わりませんでした。正確に言うと、カーテンの生地そのものを透過してくる光は確かに減っています。手をかざしても影ができない。でも部屋の明るさは体感でほぼ同じ。これが理解できなくて、しばらく悩みました。
ある朝、5時に起きて部屋を観察してみました。すると光の入り方がはっきり見えたんです。カーテンレールの上、天井とレールの間から。そして左右の端、壁とカーテンの隙間から。この2箇所が明確に光っていました。生地は真っ暗なのに、その周りが光の線になっている。
遮光等級は生地の性能を表す数字であって、部屋がどれだけ暗くなるかを保証する数字ではない。当たり前ですが、買ってから気づきました。1万円弱の授業料です。
隙間は3箇所ある
光が入る隙間を整理すると、うちの場合は3箇所でした。
1つめが上部。一般的なカーテンレールは、フックがランナーにぶら下がる構造なので、カーテンの上端とレールの間に数センチの空間ができます。ここから天井に向かって光が抜ける。天井が白いと部屋全体に散乱するので、実は一番影響が大きい場所でした。
2つめが左右の端。カーテンは窓枠より少し広い幅で作られていますが、それでも壁との間に隙間が残ります。うちは左右それぞれ3〜5cmほど空いていました。
3つめが中央の合わせ目。左右のカーテンが重なる部分です。うちはここが一番マシで、重なり幅が10cm以上あったのでほぼ光は漏れていませんでした。
測ってみると、上部の隙間が幅180cm×高さ4cmほど。面積にして720平方センチメートル。これが全部、光の通り道になっていたわけです。生地を遮光1級にしたところで、そりゃ変わらないですよね。
先にクリップで塞いでみた
いきなりレールを替える前に、安く済ませる方法を試しています。カーテンの隙間を留めるクリップです。数百円で買えるもので、左右の端をクリップで壁側に寄せて固定する構造。
これは左右の隙間には効きました。3〜5cmあった隙間がほぼゼロになる。ただし上部には効きません。クリップは左右を留めるための道具なので、レール上部の構造的な隙間はどうにもならない。
それと、開け閉めのたびにクリップを外す必要があります。うちは朝カーテンを開けて夜閉めるので、1日2回この作業が発生する。3日で面倒になりました。子どもを抱いた状態で片手でクリップを外すのは、地味に無理があります。
結局、クリップは今も左右の補助として使っていますが、これ単体では解決しませんでした。上部の隙間はレール側で解決するしかないというのが、ここでの結論です。
カバートップ付きのカーテンレールに替えた
最終的に選んだのが、上部にカバーが付いたタイプの遮光レールです。TOSOの伸縮タイプで、ダブルレール。カバートップとリターン仕様が付いたもので、価格は約5,280円でした。
構造としては、レールの上に樹脂のカバーが被さっていて、天井とレールの間の隙間を物理的に塞ぎます。さらにリターン仕様というのは、カーテンの端をレールの端で壁側に折り返す構造で、これが左右の隙間を潰す。上と横を同時に解決する設計です。
伸縮タイプを選んだ理由は、賃貸だからです。うちの窓は幅178cmで、1.6〜3.0mの範囲で伸縮するモデルにしました。既製サイズをカットする必要がなく、退去時に外して持っていける。取り付けは既存のレールを外して同じネジ穴に付けるだけで、作業時間は30分ほどでした。
効果ははっきり出ました。翌朝5時に起きたとき、部屋が暗い。以前は輪郭が見えていたのが、目が慣れるまで何も見えない状態になりました。妻の反応が「これ、夜みたい」だったので、体感としてもかなり違ったんだと思います。
入れ替えて分かった注意点
不満というか、事前に知っておくべきだった点がいくつかあります。
まず、カバートップの分だけレールの高さが増します。うちは天井とカーテンボックスの間に余裕があったので問題ありませんでしたが、天井付けで隙間がない場合は物理的に入らない可能性があります。うちは事前に測って、レール上部に3cmの余裕があることを確認してから買いました。
次に、リターン仕様は開けたときにカーテンが端まで寄りきりません。折り返している分、窓の左右に生地が残ります。うちの窓は幅178cmですが、フルオープンでも左右に10cmずつくらいカーテンがかかっている状態です。日中の採光が少し減る。寝室なので許容していますが、リビングだったら気になったかもしれません。
3つめは、開閉が少し重くなったこと。カバーがある分、ランナーの動きに抵抗がある気がします。壊れるほどではないですが、以前のレールよりスムーズさは落ちました。
あと、既存レールの取り外しで壁に穴が残ります。うちは同じ位置に付け替えたので新しい穴は開けていませんが、位置が合わない場合は追加で穴を開けることになる。賃貸なら、この点は先に確認したほうがいいです。
レール以外で試して残っている対策
レールを替えた後も、細かい光漏れは残りました。1つは窓の下、床とカーテンの裾の間です。うちのカーテンは既製サイズで丈が178cm、床までは3cmほど空いています。ここから朝の光が床を這ってきます。
これは正直、まだ解決していません。丈の長いカーテンに買い替えるか、オーダーで作るかしかないと思っていて、コストと効果を天秤にかけて保留しています。床から数センチの光は、寝ている高さからは直接見えないので、優先度を下げました。
もう1つが、窓のすぐ外にある外灯です。マンションの共用廊下ではなく道路側の街灯で、これは一晩中点いている。遮光カーテンで生地は抜けないので実害は減りましたが、レールを替える前は上部の隙間から天井に光の帯ができていました。今はそれが消えています。朝の光より、むしろこちらのほうが日常的な影響は大きかったかもしれません。
ついでに書いておくと、光漏れを塞ぐと部屋の温度も少し変わります。夏の朝、直射日光が入らなくなった分、起きたときの室温が下がりました。温湿度計の記録で見ると、7月の朝6時の室温が去年より1度ほど低い。断熱の効果まで期待して買ったわけではないので、これは副産物です。
順番としては、レールを先に見たほうが早い
今回かかった金額は、遮光1級カーテンが1万円弱、クリップが数百円、レールが5,280円。合計で1万6千円ほどです。
もし最初からやり直すなら、順番を逆にします。先にレールで隙間を潰して、それでも明るいなら生地を上げる。うちの場合、隙間を塞いだ後の効果があまりに大きかったので、生地は元の遮光3級のままでも十分だった可能性があります。実際、試しに古いカーテンを新しいレールに掛けてみたら、想像していたよりずっと暗かった。
朝5時に部屋が暗いことの効果は、子どもがいる家では思ったより大きいです。うちの子は明るくなると起きる傾向があって、レールを替えてから朝の起床が30分ほど後ろにずれました。もちろん月齢による変化もあるので、これだけが理由とは言い切れません。ただ、親のほうが朝方に覚醒しなくなったのは確実です。窓を塞ぐという原始的な対策が、寝室では一番効く場面があります。
この記事は寝室まわりの個別記事です。寝られない原因をどう潰したかは寝室を作り直した1年|寝られない原因を1つずつ潰すで振り返っています。

