エアコンの掃除|自分でやる範囲を決める

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エアコン掃除で毎年迷うのは「どこまで自分でやるか」だと思います。私は3年かけて、その線を引き直しました。いまの結論は、フィルターと吹き出し口までは自分、その奥は業者です。

この線を引くまでに、1回だけ余計なことをして失敗しました。市販の洗浄スプレーを使った年に、送風口から茶色い水が垂れてきたんです。その話も含めて、我が家の分担の決め方を書きます。

3年かけて、やる範囲がだんだん狭くなった

最初の年は全部自分でやろうとしました。フィルターを洗って、送風口を拭いて、ホームセンターで買ったエアコン洗浄スプレーを2本使って、アルミのフィンに吹きかける。作業時間は2時間ほど。終わった直後は、においが少し薄くなった気がしました。

問題は3日後です。冷房を強めにかけていたら、吹き出し口の右端から茶色い水が数滴垂れてきました。床に置いていた雑誌にシミができました。おそらく、スプレーで流した汚れがドレンパンに落ちて、排水経路のどこかで詰まったんだと思います。自分でどうにかできる自信がなかったので、その年は結局業者を呼びました。

あとから調べると、市販の洗浄スプレーについては消費者向けの相談機関から注意喚起が出ているという話が複数のところで紹介されていました。電装部分にかかると危ないという内容だったと記憶しています。私の場合は水漏れで済みましたが、それ以来スプレーは使っていません。

2年目は、スプレーをやめてフィンをブラシで軽くなでる方式にしました。これも、フィンを1箇所だけ曲げてしまって終わりです。アルミのフィンは指の力でも簡単に変形します。曲がった部分は専用の櫛で戻せるらしいんですが、そのために工具を買うのも本末転倒だなと思って、3年目からはフィンには触らないと決めました。

自分でやること1|フィルターは2週間に1回

いま自分でやっているのは、まずフィルターです。頻度は2週間に1回。掃除機で表側からホコリを吸って、2ヶ月に1回は外して水洗いします。

水洗いのコツは、ホコリが付いている側の裏から水を当てることです。表から当てると目に押し込むだけになります。浴室のシャワーで裏から流して、あとはタオルで挟んで水気を取って、日陰で2時間ほど干す。真夏は1時間で乾きます。

頻度を2週間にしたのは、うちの環境だとそれくらいでうっすら白くなるからです。在宅勤務でリビングのエアコンを1日8時間以上つけているのと、赤ちゃんがいるので洗濯物を室内に干す日が多い。この2つが効いていると思います。寝室のエアコンは同じ2週間ではほとんど汚れないので、月1回にしています。部屋ごとに頻度を変えるのは、やってみて正解でした。

フィルターが目詰まりすると風量が落ちて、同じ温度にするまでの時間が延びます。我が家で分かりやすかったのは、設定26度で運転を始めてから室温が下がりきるまでの時間で、掃除前が22分、掃除後が16分でした。温湿度計のログを見て比べただけなので厳密な実験ではありませんが、体感とも一致しています。

自分でやること2|吹き出し口とルーバーの隙間

次が吹き出し口です。ここは目に見えるぶん、放っておくと精神衛生上よくない場所でもあります。ルーバー(風向きを変える板)を手でそっと開いて、中を覗くと、奥に黒い点が並んでいるのが見えます。

最初は割り箸にキッチンペーパーを巻いて、輪ゴムで留めて拭いていました。これが失敗のもとで、ペーパーが奥で外れて落ちました。ファンの隙間に挟まったらしく、次に運転したときにカタカタ音がする。ピンセットを買ってきて、スマホのライトで照らしながら20分かけて取り出しました。自作の道具は、外れないように留めるところまで含めて設計しないとだめですね。

それで、専用の道具を買いました。アズマの「スキマキーレー」という、薄いヘラの先に不織布のシートをかぶせて使うタイプです。スペアのシートが2枚付いて1,680円ほどでした。

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いいのは、ヘラが薄くてルーバーの隙間に真っすぐ入ることです。厚みがあると隙間で引っかかって、無理に押し込むとルーバーを折ります。うちのエアコンは吹き出し口の高さが3cmほどしかないんですが、そこにすっと入りました。シートはヘラに巻き付けて固定する構造なので、割り箸のように奥で外れることがありません。

短所も書きます。まず奥のファンまでは届きません。届くのは吹き出し口から10cmくらいまでで、その奥の円筒形のファンは触れない。ここを期待して買うと確実にがっかりします。それと、シートは洗って再利用する前提なんですが、黒い汚れが付くと落ちきらないので、見た目が気になる人は使い捨て感覚になると思います。私はスペアを含めて3枚を1シーズンで使い切りました。

もうひとつ、力を入れると柄がしなります。こびりついた汚れをこすり落とすような使い方には向いていなくて、あくまで表面を拭き取る道具です。硬いものが欲しい人には物足りないはずです。

使うときは必ずコンセントを抜いてから。ルーバーは手で開ける角度に限界があるので、無理に広げない。この2つだけは守っています。

やらないと決めたこと

逆に、自分ではやらないと決めたのは3つです。

  • 洗浄スプレーをフィンにかける。1年目の水漏れで懲りた
  • 送風ファンの分解。外装を外す時点で自信がない。壊したら賃貸の設備なので話がややこしくなる
  • ドレンホースの高圧洗浄。詰まりを疑ったときは業者に言う

この3つに共通するのは、失敗したときの復旧を自分でできないことです。フィルターは最悪買い直せば2,000円くらい。吹き出し口の拭き掃除は、失敗しても見た目が汚いままなだけ。でもファンを割ったら、うちの場合は管理会社への連絡から始まります。そこが線引きの基準になりました。

業者に頼むときの費用と、頼む時期

我が家は年1回、リビングのエアコンだけ業者に頼んでいます。壁掛けタイプで、お掃除機能なしのモデル。ここ3年の実績で、12,000円から15,000円のあいだでした。お掃除機能付きだと分解に手間がかかるぶん、20,000円台になることが多いと紹介されているのを見かけます。うちの寝室のエアコンはお掃除機能付きなので、そちらは2年に1回にして費用を抑えています。

頼む時期は、5月の連休明けにしています。理由は単純で、6月以降は予約が取りにくくなるからです。去年、6月中旬に電話したら3週間待ちと言われました。作業時間は1台1時間半ほどで、養生からすすぎまで含めるとリビングが2時間ほど使えなくなります。赤ちゃんがいるので、その時間は妻と交代で散歩に出ています。

作業のあと、ビニールのホースから出てくる排水を見せてもらったことがあります。1台目のバケツの水が、麦茶より濃い色をしていました。自分でフィルターと吹き出し口を掃除していても、奥はああなるんだな、というのがそのときの実感です。逆に言うと、あの水を自分の家の排水経路に流そうとしていたのが1年目の私だったわけです。

年間のスケジュールに落とし込む

結局、掃除って「やるかどうか」より「いつやるか決まっているか」で続くかが決まると思っています。うちのカレンダーはこうなっています。

2週間に1回、日曜の朝にフィルター。月に1回、そのついでに吹き出し口。5月の連休明けに業者。9月末に、冷房から暖房へ切り替える前にもう一度フィルターの水洗いと吹き出し口。これだけです。リマインダーはスマホの繰り返し通知に入れていて、2週間ごとの分は日曜9時に鳴ります。

時間で言うと、フィルターの掃除機がけが5分、水洗いまでやる日が15分、吹き出し口を含めて25分くらい。この程度なら、子どもが午前寝しているあいだに終わります。

最後に

3年やってみて思うのは、自分でやる範囲を広げるほど満足度が上がるわけではない、ということでした。私の場合は、範囲を狭くして頻度を上げたほうが、結果としてエアコンの調子がよかったです。

もし今年これから何かひとつやるとしたら、フィルターを外して裏から水をかけることだと思います。道具もいらないし、15分で終わる。それで風量が変わらなければ、たぶん奥の問題なので、そこは業者の出番ということになります。

この記事は部屋の空気の個別記事です。温湿度をどう管理しているかの全体は部屋の空気を測って分かったこと|温湿度計を置いたにまとめています。

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