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おもちゃの収納で一番効くのは、容量でも見た目でもなく高さです。うちの子はまだ生後6ヶ月で、当然まだ自分では片づけません。それでも、片づけられる高さの棚を先に入れておいてよかったと思っています。理由は単純で、高さを間違えた収納は、あとから直せないから。棚は買い替えられても、リビングに置ける本数は決まっているんですよね。うちは賃貸の2LDKで、リビングは約11畳。ここに大人の生活と子どもの物を同居させるにあたって、何を基準に棚を選んだかを書きます。
まだ自分で片づけない子に、片づけ用の棚を買った
買ったのは今年の6月です。子どもが寝返りを打ち始めて、床のおもちゃを自分で引き寄せるようになった頃でした。この時点で必要だったのは「大人が素早くしまえる場所」であって、本人が片づける場所ではありません。
それでも低い棚にしたのは、後から入れ替える手間を先に潰しておきたかったからです。大人の腰高(うちの妻は身長158cm)に合わせた棚を買うと、子どもが2歳になったときに全部やり直しになる。逆に子ども基準の低い棚は、大人がしゃがめば普通に使えます。低いほうは大人が我慢すれば済むが、高いほうは子どもがどうにもできない。この非対称性がわりと決定的でした。
ちなみに、子どもが物を取れる高さの目安として、床から40〜50cm程度という説明をよく見かけます。うちはそこまで厳密に信じてはいませんが、少なくとも「大人の胸の高さ」は候補から外しました。
最初に置いた深いおもちゃ箱は、大人のための道具だった
失敗のほうを先に書きます。最初に用意したのは、幅40cm・深さ35cmくらいの布製のおもちゃ箱でした。1個1,200円ほど。とりあえずここに放り込めば床が片づく、という発想です。
結果、床は片づきました。ただ、箱の中がひどいことになった。ガラガラ、布絵本、歯固め、音の出るボール。全部が層になって沈んでいくので、下のほうにある物は存在ごと忘れられます。実際、出産祝いでもらった木のおもちゃを2ヶ月ぶりに発掘したことがありました。
深い箱は、片づける瞬間だけを楽にする道具なんですよね。取り出す側のことを何も考えていない。私はアプリを作る仕事をしているので、書き込みは速いが読み出しが線形探索になっている構造、みたいな言い方をしたくなります。子どもが自分で選ぶようになったら、この構造は確実に破綻します。
キャスター付きのキッズラックに入れ替えた
入れ替えたのが、キャスター付きのキッズラックです。スリムタイプで、引き出しとボックスが組み合わさっているタイプ。ランドセルラックとしても使える構造で、価格は6,120円ほどでした。
選んだ理由は3つ。まず浅いボックスが横並びになっていること。深い箱と違って、上から見れば中身が全部見えます。次にスリムであること。うちのリビングは家具を置ける壁面がテレビ台とソファでほぼ埋まっているので、幅を取る棚は物理的に入りません。3つめがキャスターです。
このキャスターが想定以上でした。うちは平日の昼間、私が在宅で仕事をしています。ダイニングテーブルをデスクにしているので、リビングの子どもスペースとは3mくらいしか離れていない。来客があるときやビデオ会議で背景に映したくないとき、棚ごと寝室側に押し込めるんです。おもちゃを移すのではなく、収納ごと移動させる。この運用ができるかどうかで、リビングの見え方はかなり変わります。
組み立ては私ひとりで、40分ほどかかりました。説明書は図だけで文字がほとんどなく、ネジの種類が3つあるのに見分けにくい。1箇所つけ間違えて外す羽目になりました。電動ドライバーがあると楽ですが、なくても組めます。
その前に、おもちゃの点数を数えた
棚を選ぶ前に一度、家じゅうのおもちゃを床に並べて数えました。生後6ヶ月の時点で31点。内訳は、自分で買ったものが9点、出産祝いでもらったものが14点、児童館や実家から譲られたものが8点です。想像より圧倒的に「もらった物」が多い。
この31点のうち、直近2週間で子どもが実際に触ったのは12点でした。残り19点は、月齢的にまだ早いか、もう飽きているかのどちらか。ここで気づいたのが、おもちゃ収納には「今使う物」と「寝かせておく物」の2階層がいるということでした。全部を同じ棚に並べると、使わない物が場所を占めて、使う物が押し出されます。
なので、今使う12点だけをリビングの棚に置いて、残りは押入れのワゴンに移しました。月に1回くらい入れ替えれば十分だろう、という運用です。実際に2回入れ替えましたが、久しぶりに出したおもちゃに食いつきがいいので、これは副次的な効果としてけっこう大きい。
この作業をやらずに棚だけ買っていたら、たぶん「もう1本足りない」と言い出していたと思います。数えるのは地味ですが、30分で終わる割にリターンが大きい作業でした。
2ヶ月使って気になっているところ
不満は正直あります。一番はキャスターのストッパーが2輪にしかないこと。フローリングの上で子どもが棚につかまろうとすると、じわっと動きます。まだつかまり立ちはしていないので実害は出ていませんが、始まったら何か滑り止めを噛ませるつもりです。
もうひとつは、ボックスが樹脂製で軽いぶん、引き出したときに勢いで抜けること。手前に引きすぎると床に落ちます。これは慣れの問題ではあるものの、子どもが自分で引くようになったら中身が散乱する未来がわりと簡単に想像できる。
耐荷重も気になっています。表記上は天板が数キロ程度までで、絵本を積み上げるような使い方は想定されていません。うちは今のところ布と樹脂のおもちゃばかりなので問題ないものの、木製の積み木セットが増えたら考え直すことになりそうです。スリムな棚は、幅を削ったぶんどこかで剛性を諦めている。安いのだから当然といえば当然で、そこを責めるつもりはありません。
あと、天板は「物を置ける場所」に見えるので、気を抜くとリモコンや郵便物が溜まります。子どもの棚のはずが大人の一時置き場になっていた、というのを何度かやりました。ここは置かないと決めるしかない。
賃貸で棚を1本増やすときに考えたこと
うちは壁に穴を開けられないので、壁面収納や有孔ボードという選択肢は最初からありません。床置きの家具を1本増やすということは、そのぶん床面積が減るということです。11畳のリビングで、幅40cm・奥行30cmの棚は約0.12平方メートル。数字にすると小さいけれど、ハイハイが始まったときの動線には効いてきます。
なので、置く場所は「壁沿い」ではなく「動線の外側」で決めました。具体的には、キッチンからソファへの往復ラインを避けた、テレビ台の横。ここなら子どもが移動するときに角にぶつかりにくい。角のガードは別途つけていますが、そもそも通らない場所に置くほうが確実です。
色を白でそろえた理由
棚は白を選びました。デザインの好みというより、リビングの既存家具が白とナチュラル木目で構成されていたからです。子ども用の家具は原色やキャラクター柄が多くて、1本入れるだけでリビングの印象が変わります。将来的にランドセルラックとして使うことを考えても、飽きにくいほうがいい。ここは妻とわりとあっさり合意しました。
最後に
今のところ、この棚を使っているのは9割方が大人です。子どもは中身を眺めているだけ。それでも、おもちゃの定位置ができたことで、寝かしつけ後のリビングが1分で片づくようになりました。以前は箱に放り込むだけで済ませていたのが、今は種類ごとにボックスへ戻す。手間は増えたはずなのに、翌朝探さなくていいぶん結果的に速い。
本人が自分で片づけ始めるのはまだ先だと思います。そのとき本当に機能するかは、正直やってみないと分かりません。ただ、後から高さを直すコストを考えると、今のうちに低い棚を入れておく判断は間違っていなかったはずです。動きが本格化したらまた様子を書きます。
この記事は収納の個別記事です。何をどこに置くかを決め直した全体は物が増えた家の収納|1年で入れ替えたものにまとめています。

