GPSタグ|迷子と持ち物の紛失対策

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財布を一度なくしかけたのがきっかけでした。子どもを抱いてスーパーに行って、ベビーカーの下カゴに入れたまま忘れて、レジで気づく。実害はなかったんですが、あのときの数十秒の焦りが嫌で、紛失防止タグを買いました。

今は鍵と財布とベビーカーのバッグに1つずつ付けています。子どもの見守り用途は、まだ先の話。ただ、その延長で「子ども向けのGPSはどう違うのか」を調べたので、両方まとめて書きます。持ち物用は使っている話、見守り用は調べた話です。

「タグ」と「見守りGPS」は別物だった

最初、この2つを混同していました。どちらも位置が分かる小さい機械なので同じだと思っていたんですが、仕組みが違います。

紛失防止タグは、単体では自分の位置を知りません。近くにあるスマートフォンがタグの電波を拾い、そのスマートフォンの位置情報がクラウドに上がる。つまり周囲に対応端末があって初めて位置が分かる仕組みです。人が多い場所では精度が上がり、山の中では何も分からない。

見守りGPSは、本体に測位機能と通信回線を持っています。だから周囲に人がいなくても位置を送れる。かわりに本体が大きく、月額の通信料がかかる製品が多い。月額不要をうたう製品もありますが、その場合は仕組みがタグ寄りだったり、更新頻度に制限があったりします。

この違いを理解してから、用途が整理できました。持ち物にはタグ、人にはGPS。混ぜて考えると、どちらの期待も裏切られます。

持ち物用として、実際どうだったか

買ったのはAppleの「探す」に対応した互換タグで、2個入りのものを2セット。1個あたり1,000円前後でした。純正のAirTagより安く、機能としては十分だろうと判断しています。

効果は分かりやすかったです。鍵をソファのクッションの隙間に落としたとき、スマホから音を鳴らして5秒で見つかりました。以前は10分くらい家じゅうを探していたので、これは素直に便利。

ただ、家の中で使うぶんには「音が鳴る」ことが本体で、位置情報はおまけです。地図に出るのは「自宅」までで、部屋のどこかまでは分からない。近づくと方向が分かる機能は純正品にはありますが、互換品には無いものが多いです。うちのは無いタイプで、そこは正直に言って劣ります。

音量も、期待したほどではありませんでした。カバンの中に入っていると、生活音に紛れて聞き取りにくい。静かな部屋なら十分ですが、テレビが付いていると探しにくいです。

ベビーカーのバッグに1つ付けているのは、置き引き対策というより、店に置き忘れたときのためです。おむつとミルクと着替えが入った袋を、支援センターの入口に置いたまま帰りかけたことが実際にあります。あれをなくすと、その日の外出が終わってしまう。金額より、代わりが利かないことのほうが問題でした。

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あと、複数個をどう区別するかで最初つまずきました。4個とも同じ見た目なので、アプリ側で名前を付け直さないと「どれが鍵か」が分かりません。買った日に「鍵」「財布」「ベビーカー」「妻バッグ」と登録し直して、ようやく使えるようになりました。開封してそのまま使い始めると、確実に混乱します。

電池のもちと、交換のしかた

うちのタグはCR2032というボタン電池で動いていて、公称では1年もつとされています。使い始めて4ヶ月なので、実際に1年もつかはまだ分かりません。今のところ残量表示は満充電のままです。

電池交換ができるタイプにしたのは意識して選びました。充電式や電池交換不可のタイプもあって、そちらは切れたら買い替えになります。1,000円の製品なので買い替えでもいいと言えばいいんですが、ボタン電池なら1個100円台なので、交換できるほうが長く使えます。

注意点として、ボタン電池は乳幼児の誤飲事故につながる危険があります。交換作業は子どもがいない部屋でやる、外した古い電池はその場ですぐテープを巻いて処分する。うちはこれを徹底しています。タグ本体も、子どもの手が届く場所には置かないようにしました。防犯や紛失対策の道具が、別のリスクを持ち込まないようにという点は気にしています。

子どもの見守り用として調べたこと

ここからは実際に使っていない話です。うちの子はまだ歩きません。それでも、迷子対策としてどんな選択肢があるかは調べました。

調べた範囲では、子ども向けGPSは大きく3種類ありました。ランドセルに入れる通信付きの見守り端末、キッズ向けの携帯電話やスマートウォッチ、それと紛失防止タグの流用です。月額不要をうたう見守りタグも増えていて、価格は数千円台から。

気になったのは更新頻度です。位置が数分おきに更新される製品と、任意のタイミングで取得する製品がある。迷子の場面で必要なのは「今どこか」なので、更新の間隔は仕様表で確認すべきポイントだと感じました。

それと、屋内では精度が落ちる、という説明はどの製品でも見かけます。ショッピングモールの中で迷子になった場合、建物までは分かってもフロアまでは分からない可能性がある。過信できない部分だと思っています。

個人的には、幼児期の迷子対策としてはGPSより先にやることがある気がしています。名前と連絡先を書いたものを持たせておく、はぐれたら動かないと決めておく、待ち合わせ場所を先に決めておく。機械はその補助だろう、と。

位置情報とプライバシーの線引き

これは真面目に考えました。持ち物にタグを付けるのは自分の所有物の話なので問題ありません。でも、人に付けるとなると話が変わります。

小さいうちは親が把握するのが当然でも、成長するにつれて「常に居場所が分かる状態」を本人がどう感じるかという問題が出てきます。私は、ある年齢からは本人に説明して合意を取るべきものだと思っています。黙って持たせて後から知られるほうが、関係としてまずい。

技術的な話をすると、この手のタグは所有者以外に追跡されることを防ぐ仕組みを持っているのが普通です。知らないタグが一緒に移動していると通知が出る、といった機能ですね。逆に言えば、それが必要になるくらいには悪用されうる技術でもある。人に付ける前提の製品を選ぶときは、そのあたりの仕組みが実装されているかを確認したいところです。

あと、アプリ側の設定も見ておくべきでした。うちは購入直後にアカウントを作って、位置情報の共有範囲が家族だけになっているか確認しています。この手のサービスは初期設定が緩いことがあるので、入れて終わりにしないほうがいい。

それと、これは技術的な癖みたいなものですが、位置情報を扱うアプリは権限の設定も見ておきます。常時取得になっているか、使用中だけか。常時にしないと機能しない製品もありますが、そうでないなら絞っておく。仕事でアプリを作っている側の感覚として、権限は必要最小限にしておくほうが後々もめないと思っています。

今の使い方に落ち着いた理由

結局、うちのタグは4個中3個が私の持ち物、1個が妻のバッグに付いています。子どもには何も付けていません。必要になっていないからです。

買ってよかったかと言われれば、財布と鍵を探す時間が減ったという一点で元は取れています。合計で4,000円ちょっと。防犯対策として買ったつもりでしたが、実際に効いているのは「なくしても場所が分かる」という日常の安心のほうでした。

子どもに持たせるかどうかは、行動範囲が広がってから改めて考えます。そのときには、たぶん製品も選択肢も今とは変わっているはず。今のうちに仕組みの違いだけ理解しておけば、そのとき慌てずに選べると思っています。

この記事は防犯対策の個別記事です。賃貸でどこまでやるかの全体像は子どもができて始めた防犯対策|賃貸でできる範囲にまとめています。

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