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子どもを抱いて20分歩いた日、家に着いてから足の裏が痛くなりました。同じ距離を一人で歩いても何ともないのに。体重62キロの私に7キロが加わって69キロ。1割ちょっとの増加ですが、それが1歩ごとに足裏へ落ちてくると、まったく別の負荷になります。
それで靴を買い替えました。基準にしたのは、軽さ、クッション、そして片手がふさがった状態で脱ぎ履きできること。この3つです。デザインは4番目でした。
抱っこして歩くと、足への当たり方が変わる
体重が増えるだけなら、単純に重くなるだけの話です。でも実際にはもう一つ要素があって、重心が前に出ます。子どもを胸の前で抱えるので、上体が後ろに倒れて、その分だけ着地の仕方が変わる。
私の場合、かかとの外側の減り方が明らかに速くなりました。前に履いていたスニーカーは、1年でソールの外側だけが斜めに削れていた。歩き方が変わっている証拠だと思います。
それと、地面からの衝撃が膝と腰に上がってきます。抱っこ紐で子どもを固定していると、上体を柔らかく使えない。段差を降りるときに、衝撃がまっすぐ通る感じがあります。ソールの硬い靴だと、これがそのまま伝わってきます。
子どもの体重は今後も増えます。1歳で9キロから10キロ、2歳で12キロ前後と言われることが多い。今の7キロで足が痛いなら、来年はもっときつくなる前提で選ぶ必要がありました。
靴紐を結び直す時間が、生活の中にない
これが一番の判断基準でした。玄関で靴を履く場面を思い出してみると、私はだいたい片手がふさがっています。子どもを抱いているか、荷物を持っているか。
紐靴だと、しゃがんで両手で結ぶ必要がある。子どもを抱いたまましゃがむのは体勢としてきついし、そこで子どもがぐずり始めると詰みます。実際、抱っこ紐に入れた状態で玄関にしゃがんで、そのまま立てなくなったことがありました。
だからといって、紐をゆるめたまま履くのは危ないです。抱っこして歩いているときにつまずくのは、絶対に避けたい。
結論として、私が探したのは紐がついていてもほどかずに脱ぎ履きできて、かかとが潰れないものでした。かかとの芯がしっかりしていて、足を入れると押し込める硬さがあるかどうか。ここは通販の説明では分からなくて、実物を触るしかありません。
選んだのは、4E幅広の軽量スニーカー
買ったのは、4E相当の幅広設計で、防水と軽量を謳っているスニーカーです。価格は4,650円。色は黒にしました。
選んだ理由は3つあります。まず幅が広いこと。長時間歩くと足がむくむので、夕方でも締め付けられない余裕がほしかった。次に軽いこと。片足の実測で270グラムほどでした。前に履いていたものが350グラム近くあったので、両足で160グラムの差になります。
3つめが防水です。子どもと出かける日は、雨が降っても予定を変えられないことがあります。抱っこ紐の上からレインカバーをかけて歩くと、私の足元は普通に濡れる。完全防水ではないですが、多少の雨なら中まで来ません。
不満点も書いておきます。デザインは正直、機能寄りです。ウォーキングシューズの見た目に近くて、細身のパンツには合わせにくい。私はワイドめのチノパンで合わせています。あと、防水仕様のぶん通気性は落ちます。真夏に長時間歩くと、中が蒸れます。
サイズは、幅広モデルだと1段階下げたほうがよかった
ここで一度失敗しました。私の普段のサイズは27.0センチです。それを何も考えずに注文したら、中で足が前後に動きました。
理由を考えてみると、幅が広いぶん足が横に逃げるスペースがあって、その分だけホールドが甘くなる。同じ長さでも、幅が広いモデルは体感の余裕が大きくなります。
26.5センチに交換したら、ぴったりでした。つま先には1センチ弱の余裕があって、幅は締め付けなし。長さだけ見て決めると、幅広モデルはたいてい大きすぎます。
もし通販で買うなら、返品交換ができる店を選んだほうがいいです。私は交換に対応してもらえたので助かりましたが、そうでなければ4,650円が無駄になっていました。手持ちの靴の中敷きを取り出して、実寸を測ってから注文するのも有効でした。
重さは、数字で見ないと分からない
「軽量」と書いてある靴はたくさんあります。ただ、基準がバラバラなので、実際の重さを見ないと比較になりません。
私はキッチンスケールで測りました。前に履いていたスニーカーが片足345グラム。今のものが片足271グラム。差は74グラム、両足で148グラムです。ペットボトル1本の3分の1くらい。
数字で見ると大した差に思えないんですが、これを1歩ごとに持ち上げると効いてきます。1キロ歩けば片足で700歩前後。その全部に74グラムが乗る。20分歩いたあとの疲れ方が、はっきり違いました。
逆に、軽さを追い求めすぎるとソールが薄くなってクッションが減ります。私は300グラム前後を目安にしています。これより軽いモデルは、抱っこして歩く用途では底が薄すぎることが多い印象でした。
クッションは、かかとより前足部を見たほうがよかった
クッション性の話をするとき、たいていはかかとの厚みが注目されます。私も最初はそこを見ていました。実際に抱っこして歩いてみると、痛くなるのはかかとより先のほう、親指の付け根あたりでした。
理由は重心だと思っています。前に子どもを抱えているぶん、体重が前足部に乗る。蹴り出すときの圧力が普段より強くかかって、そこが疲れる。かかとのクッションだけ厚くても、この負荷は受け止められません。
今の靴は、前足部にもある程度の厚みがあるタイプです。曲げてみたときに、つま先から3分の1くらいのところで自然に曲がる。ここが硬すぎると蹴り出しで足指が踏ん張ることになって、余計に疲れました。
中敷きを替えるという手もあります。私も一度、市販のクッション性の高いインソールを入れてみました。1,500円くらいのもの。効果はありましたが、靴の中の高さが変わって、足の甲が当たるようになりました。幅広の靴に厚いインソールを足すと、こういうことが起きます。結局、元の中敷きに戻しました。
それと、靴下の厚みでも履き心地は変わります。薄い靴下だと中で足が動く。私は少し厚めのものに統一して、そこも含めてサイズを合わせるようにしました。靴だけで完結する話ではないんですよね。
2足で回して、片方は完全に室内向けの気楽なやつ
今、私が持っている靴は2足です。この幅広スニーカーと、出社日に履くもう1足。休日の外出はすべて幅広のほうです。
2足にした理由は、乾かす時間が要るからです。雨の日に履いたあと、翌日も同じ靴を履くと中が湿ったまま。丸1日休ませられる体制にしておくと、においも軽減されます。
ソールのすり減りは、半年でかかとの外側が2ミリほど削れました。このペースなら2年は持ちそうです。ただ、クッション材のへたりのほうが先に来る可能性があります。歩いていて底の跳ね返りが減ったと感じたら、見た目がきれいでも替えるつもりです。
最後にひとつ。靴を選び直して一番よかったのは、外に出るのが面倒でなくなったことでした。足が痛くなる前提だと、散歩に行くかどうかで一瞬迷う。その迷いがなくなっただけで、子どもと外にいる時間が増えました。
この記事は服まわりの個別記事です。何をどう買い替えてきたかの全体は育児中の服選び|4年で買うものが変わったで振り返っています。

