節分の豆まき|豆は誤嚥の危険がある年齢

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節分の準備を調べていて、最初に出てきたのが楽しい話ではなく注意喚起でした。硬い豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないよう消費者庁などから繰り返し呼びかけられています。誤って気管に入ると、窒息や肺炎につながる危険があるためです。

2027年2月3日に、息子は11ヶ月。当然この対象に入ります。だから我が家の節分は「息子に豆を食べさせない」という前提から組み立てることになりました。楽しむための行事で事故を起こしたら意味がありません。

なぜ豆がそこまで危ないのか

調べてみると、豆やナッツが危険とされる理由は形と硬さにあります。噛み砕く力が十分でない年齢だと、丸ごと飲み込んでしまう。それが気管に入ると、豆は水分を吸って膨らむため、時間が経つほど取り出しにくくなるとされています。

さらに厄介なのが、その場では何も起きないことがある点です。むせずに入ってしまうと、数日後に咳や発熱として出てくる場合がある。だから「見ていたから大丈夫」とは言えません。

年齢の目安として5歳という数字がよく挙げられますが、これは奥歯が生えそろって噛み砕けるようになる時期と関係しています。11ヶ月の息子には前歯が4本あるだけ。豆を砕く能力はありません。

もう1つ気をつけたいのが、上の子がいる家庭です。3歳の兄が豆を食べているのを見て、下の子が真似をする。あるいは兄が良かれと思って弟に豆を渡す。この経路は、親が豆を与えていなくても起こります。うちは一人っ子なので今のところ関係ありませんが、いとこが集まる場では起きうる話だと思っています。

豆に限らず、この時期の誤嚥事故で名前が挙がるものは他にもあります。ミニトマト、ぶどう、白玉、そして餅。共通しているのは、丸くてつるっとしていて、気管の太さに近いサイズであることです。節分の豆はその典型例だと理解しました。

「まく用」と「食べる用」を完全に分ける

我が家の方針はここに落ち着きました。豆まきそのものはやります。ただし、まいた豆は誰も食べない。

本来は年の数だけ豆を食べるのが習わしですが、床にまいた豆を拾って食べるという行為は、衛生的にも安全面でも今の我が家には合いません。まく豆は完全に「道具」として扱って、まいた後は全部回収して処分します。

大人が食べるぶんは、袋から直接取り分ける。これで、床に落ちた豆が口に入る経路がなくなります。豆が床にある時間を短くすることが、この年齢の家では一番効く対策だと思っています。

個包装のものを選んだ理由

買ったのは、福豆が個包装で複数袋に分かれているタイプです。鬼のお面が付いているセットにしました。

個包装にしたのは、まく量をコントロールできるからです。大袋を開けて掴んでまくと、確実に散らばります。100g単位の小袋なら、1袋だけ開けてまいて、残りは封を切らずに済む。回収する数も減ります。

もう1つ、袋のまままくという方法もあります。小袋のままなら床に落ちても中身は出ませんし、回収が圧倒的に楽です。安全性だけを考えるなら、これが一番確実だと思っています。

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この商品の短所も書いておきます。付属の鬼のお面は紙製で、輪ゴムで留めるタイプのことが多い。何度も使えるものではありません。1回か2回でよれます。子どもが大きくなって毎年使いたいなら、別で丈夫なお面を用意したほうがいい。

それと、福豆は乾燥した大豆なので、開封後の保存が効きません。6袋入りを1年で使い切れるかというと、たぶん余ります。うちは大人2人で食べる分と、まく分で2袋か3袋。残りは翌年には持ち越せないので、料理に使うつもりです。炊き込みご飯に入れると普通に食べられます。

豆の代わりに何をまくか

もっと安全に振り切るなら、豆をまかないという選択もあります。調べてみると、いくつか方法があるようです。

  • 落花生を殻付きのまままく。北海道や東北などで一般的とされる方法で、殻ごと拾えるので衛生的。ただし中身のピーナッツ自体は5歳以下に食べさせてはいけない点は同じ
  • 新聞紙やチラシを丸めたボールをまく。誤飲のサイズにならず、当たっても痛くない
  • 小分けの個包装菓子をまく。回収が簡単で、拾う楽しみもある

うちは今年、福豆の小袋をまく形にします。息子が2歳、3歳になって自分でまきたがるようになったら、そのときに丸めた紙のボールを追加するつもりです。豆そのものを解禁するのは、5歳を過ぎてからと決めています。

鬼役をどうするか、まだ決まっていない

もう1つの検討事項が鬼役です。順当にいけば私がお面をかぶることになりますが、11ヶ月の子に鬼のお面を見せたらどうなるか。

この月齢は人見知りが強く出る時期です。うちの息子は5ヶ月の今でも、私が帽子をかぶっただけで一瞬固まる。赤い鬼の面をつけて大声を出したら、間違いなく泣きます。泣かせて記念写真を撮るのは、あまり気持ちのいい話ではありません。

妻と話して、今年はお面を顔につけず、手に持って見せるだけにすることにしました。「これは鬼だよ」と見せて、豆をまく。怖がらせる要素を抜いても、行事としては成立します。本気の鬼役は、息子が意味を理解して面白がれるようになってからでいい。

まいた後の回収を、段取りとして決めておく

一番気を抜けないのが、まいた後です。ハイハイやつかまり立ちをしている子がいる部屋に、豆が1粒でも残っていたら危ない。

うちの手順はこうします。まず豆まきの間、息子はベビーサークルの中かベビーチェアに座らせておく。床に降ろさない。まき終わったら、息子を別室に移してから、目視で拾って、そのあと掃除機をかける。掃除機まで終わってから、息子を戻す。

ソファの下やテレビ台の隙間に転がり込むのが一番怖いので、まく方向も決めておきます。家具のない壁側に向かってまく。玄関に向かってまく分は、たたきに落ちるので回収しやすい。

ここまでやると行事というより作業ですが、豆の誤嚥は毎年報告されている事故です。数分の楽しさのために、そのリスクを取る理由はありません。

恵方巻きも、まだ食べさせられない

節分といえば恵方巻きですが、これも11ヶ月には無理です。丸かぶりどころか、海苔と酢飯の組み合わせは離乳食としてまだ早い。

うちは大人だけが恵方巻きを食べて、息子には普段の離乳食を出します。写真だけ、大人の恵方巻きの横に座らせて撮るくらい。それで十分だと思っています。

初めての節分でやることは、結局のところ「危ないことをしない準備」がほとんどでした。行事を始める前に、その行事のリスクを調べる。子どもが生まれてから、この順番が当たり前になりました。

去年までは、節分といえばコンビニで恵方巻きを買って夫婦で食べるだけの日でした。豆をまいたことすらない。今年から本気で準備することになったのは、息子に日本の行事を伝えたいという立派な理由ではなく、単純に「せっかくだから」という気持ちからです。ただ、その「せっかくだから」で事故が起きるのが一番まずい。

豆まきは、やり方を変えれば安全にできます。まく物を替える、食べる物と分ける、拾い切る。この3つを守れば、11ヶ月の子がいる家でも成立する。全部やめるのではなく、危ない部分だけ差し替える。それが今年の結論でした。

この記事は季節行事の個別記事です。1年を通して何をやったかは子どもが生まれて変わった季節行事|1年目の記録にまとめています。

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