※ この記事にはプロモーションが含まれています。
寝室の天井に、白い円盤が付いています。入居してから3年、それが何なのか正確には知りませんでした。火災警報器だろうな、とは思っていた。ただ、いつ設置されたものなのか、電池はいつまでもつのか、そもそも誰の持ち物なのか、何も分かっていなかったんですよね。
子どもが生まれてから、寝室で寝ているのは私と妻と赤ちゃんです。夜中に何かあったとき、真っ先に働いてほしい機械が、動くかどうか分からない状態で3年放置されていた。これはまずいなと思って、一度きちんと調べました。
設置は義務、でも管理は誰の仕事か
住宅用火災警報器は、消防法の改正で全国的に設置が義務化されています。新築でも既存住宅でも対象で、設置場所は寝室と、寝室がある階の階段が基本。台所は自治体の条例によって扱いが変わるようです。
問題は、賃貸の場合に誰が管理するのかという点でした。うちは管理会社に確認して、「設置と交換は貸主側で行う。ただし電池切れや故障に気づいたら連絡してほしい」という回答をもらいました。つまり、機器そのものは大家さんの持ち物で、日常の点検は住んでいる側がやる、という分担です。
ここは物件によって違うはずです。入居時に住人が自分で設置する契約になっているケースもあると聞きます。自分の家がどちらなのかを確認しておかないと、お互いが「相手がやっている」と思ったまま何年も経つことになります。うちがまさにそれでした。
あわせて、設置年月も聞きました。返ってきたのは「前回の入居者の入れ替え時に交換済み」という回答で、6年前でした。この数字が分かったことが、今回一番の収穫です。
交換の目安は10年らしい
調べてみると、住宅用火災警報器は本体そのものに寿命があるとされています。電池だけの問題ではなく、煙を感知するセンサー部分が経年で劣化する。メーカーや消防の案内では、おおむね10年での交換が推奨されているようです。
本体に製造年が書かれているものが多く、うちのものも側面に西暦が印字されていました。脚立に登って確認したら、管理会社の言っていた年と一致していたので、あと4年ほどで交換時期になります。
電池のほうは、多くの製品でリチウム電池が内蔵されていて、これも10年程度もつ設計になっています。切れるときは警報音や点滅で知らせる仕様が一般的です。ただ、その知らせ方を知らないと、夜中に「ピッ」と鳴っても何の音か分からない。うちは説明書のPDFをメーカーサイトから落として、スマホに保存しました。
自分で買ったのは、台所用に1台
管理会社の管轄は寝室と階段でした。うちは2LDKのワンフロアなので、階段はありません。そして台所には設置されていませんでした。自治体の条例上、義務ではない地域だったようです。
ただ、離乳食を作るようになってからコンロを使う頻度が上がりました。子どもが泣いて手を離す場面もある。ここは自己判断で1台足すことにして、能美防災の煙式の住宅用火災警報器を買いました。FSKJ225-B-Nという型番で、コンパクトタイプのものです。
選んだ理由は3つ。国内の防災機器メーカーの製品であること、電池式で配線が要らないこと、それと本体が小さいことです。天井に付けるものなので、大きいと視界に入って気になります。直径が10cm弱で、白い天井だとあまり目立ちません。
取り付けは、付属のネジで天井に固定する方式です。賃貸なので穴を開けるのが気になり、管理会社に確認したところ「火災警報器の設置なら問題ない、退去時にネジ穴は通常損耗の範囲」という回答でした。ここも聞いておいてよかった点です。石膏ボード用のアンカーを使って、10分ほどで付きました。
不満もあります。まず、警報音のテストをするとかなり大きい。当たり前なんですが、子どもが寝ている時間帯には試せません。テストは日中、子どもを妻に見てもらっている間にやりました。それと、煙式なので、料理の煙や湯気で誤作動する可能性があります。うちはコンロの真上を避けて、1.5mほど離れた位置に付けています。この距離感は取扱説明書に推奨が書いてあるので、そこは読んだほうがいいです。
もう一点、鳴ったときにどうするかも家族で確認しました。台所の警報器が鳴ったら、まず火元を見る。寝室のが鳴ったら、子どもを抱えて玄関に向かう。順番を先に決めておかないと、夜中に起こされた状態では判断できないと思ったからです。うちは階段のない賃貸なので、避難経路は玄関一択という単純な話でもあります。
煙式と熱式の違い
買うときに迷ったのがここでした。同じメーカーから煙式と熱式の両方が出ています。
煙式は煙を感知するもので、寝室や居室に向いているとされています。火が大きくなる前の段階で反応するので、発見が早い。熱式は一定の温度に達すると反応するもので、日常的に煙や湯気が出る場所に向いている。台所には熱式を勧める説明もよく見かけます。
うちが台所に煙式を選んだのは、コンロから距離を取れる位置に付けられたからです。狭い台所で真上にしか付けられない場合は、熱式のほうが誤作動が少ないと思います。どちらが優れているという話ではなく、設置できる位置で決まる部分が大きい。
ちなみに、うちは4ヶ月使って一度も誤作動していません。焼き魚をグリルで焼いても鳴りませんでした。ただ、これは設置位置と換気扇の効き方によるので、他の家で同じとは限らないと思っています。
月に一度、ボタンを押す
設置してからやっているのは、月に一度のテストだけです。本体のボタンを押すか、紐を引くと、音が鳴って正常動作が確認できる。10秒で終わります。
うちは月初の日曜、子どもの機嫌がいい時間帯にやると決めました。カレンダーに繰り返しの予定を入れています。防災用品の点検日と同じ日にまとめて、ローリングストックの食料の入れ替えも一緒にやる。項目を増やすより、日をまとめるほうが続きます。
もうひとつ、掃除も必要でした。本体に埃が溜まると感知が鈍る可能性があります。半年に一度、ハンディモップで表面を撫でるだけですが、これも点検の日にやることにしています。
あと、寝室にある管理会社設置のもののほうは、勝手に触っていいのかを確認しました。テストボタンを押す程度は問題ないとのことだったので、こちらも一緒に月一で押しています。押して鳴らなければ、その時点で連絡すればいい。
それと、警報器は防犯とは別の話に見えて、生活の点検という意味では地続きだと感じています。玄関の錠を確認するのも、天井の警報器を確認するのも、家の設備が本当に動くかを見る作業という点では同じ。うちは同じ日にまとめてやることで、防犯と防災の点検を1回の作業に統合しました。
3年放置していたことへの反省
今回いろいろ調べて思ったのは、火災警報器は「付いているかどうか」より「動くかどうか」の問題だということです。付いているのは義務なので、たいていの家には付いている。でも、鳴るかどうかを確認している家がどれだけあるかは別の話。
費用は台所用の1台が3,000円台。管理会社への確認はメール2往復で済みました。それだけで、寝室と台所の状態が分かって、点検の習慣が1つ増えた。労力に対する見返りとしては、たぶん今回入れた防犯・防災まわりの対策の中で一番大きいです。
賃貸に住んでいると、設備は自分のものではないという感覚がどこかにあります。ただ、その中で寝ているのは自分と家族なんですよね。持ち主が誰であっても、動くかどうかを確認するのは住んでいる側の仕事だと、今は思っています。
この記事は防犯対策の個別記事です。賃貸でどこまでやるかの全体像は子どもができて始めた防犯対策|賃貸でできる範囲にまとめています。

