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クリーニング店が家から徒歩7分のところにあります。それなのに、この半年で一度も行けていません。持って行くのに片道7分、受け取りにもう一往復。合計30分弱の外出が、生後6ヶ月の子どもがいる生活のどこにも入らないんですよね。
結果として、私は「家の洗濯機で洗えるジャケット」に完全に乗り換えました。出社は週1回、火曜日だけ。その1日のために着るものを、洗濯カゴに放り込める素材に置き換えた話を書きます。
クリーニングに行けない、の内訳
単に面倒だという話ではなくて、時間帯が合わないというのが実際のところです。私が利用していた店の営業は夜7時まで。妻と交代で子どもを見ている中で、平日の日中に30分抜けるのは意外と難しい。土曜に行けばいい話なんですが、土曜は買い出しと子どもの予防接種と、家のことで埋まります。
そして受け取りを忘れる。子どもが生まれる前、私は預けたまま3週間放置したことがあります。今の生活でそれをやると、次の出社日に着るものがない。往復の移動と、忘れないための記憶のコストがセットで乗ってくるのが、クリーニングという仕組みの重さでした。
もう一点、汚れる前提が変わりました。出社前に子どもを抱っこして、肩によだれがつく。玄関で見つけて、着替える時間はない。ウェットティッシュで拭いて出る、というのを何度かやりました。これを繰り返すなら、そもそも家で洗える服のほうが理にかなっています。
「洗える」と書いてあっても、中身は同じではない
ジャケットを探して最初に戸惑ったのが、表記の幅です。「ウォッシャブル」「家庭洗濯可」「手洗い可」が、同じ棚に並んでいる。この3つは全部意味が違います。
手洗い可は、洗面台に水を張って押し洗いする想定です。私はこれを一度やって、脱水をどうするかで詰まりました。バスタオルに挟んで水を吸わせて、ハンガーで半日干す。乾くまでに丸1日かかる。忙しい週にこの工程は入りません。
私が探していたのは、洗濯ネットに入れて洗濯機の弱いコースで回せるものでした。タグの絵表示で言うと、洗濯機のマークに数字が入っていて、下に横線が1本か2本引かれているタイプ。ここを確認せずに買うと、結局手洗いすることになります。
素材で言えば、ポリエステル主体でストレッチが入っているものが扱いやすかったです。ウール混は風合いが良い代わりに、家庭洗濯で縮むリスクがある。裏地がキュプラのものは、表地が洗えても裏地が縮んで引きつることがあるらしく、私は避けました。
選んだのは、5,500円のストレッチジャケット
最終的に買ったのは、家庭洗濯可を明記したストレッチ素材のテーラードジャケットです。吸汗速乾と接触冷感が入っていて、春から秋まで着られるタイプ。価格は5,500円でした。
この価格帯を選んだ理由ははっきりしていて、着用回数が月4回だからです。年間48回。ここに2万円を出すと1回あたり400円を超えますが、5,500円なら2年着て1回あたり60円を切ります。洗濯を繰り返して2年でダメになる前提の消耗品として考えると、この計算が納得しやすかった。
不満もあります。まず生地が薄い。真冬にこれ1枚では寒くて、コートが別に必要です。それと、ストレッチが効いている分だけ生地に伸縮性があって、肩のラインがきっちり出るタイプではありません。かっちりした場には向かない。あくまで「オフィスで浮かない」ラインです。
あと接触冷感は、体感としては着た瞬間の1分くらいの話でした。真夏の屋外で涼しくなるものではないです。ここは期待しすぎないほうがいい。
サイズについても書いておきます。私は身長172センチで体重62キロ、普段はMかLで迷う体型です。このジャケットはLを選びました。理由は、下に厚手のものを着る前提と、腕を上げたときに窮屈にならないため。ジャストサイズで買うと、子どもを抱き上げる動作で背中が引っ張られます。ジャケットは肩幅で合わせるのが基本ですが、私は動きやすさを優先して1サイズ上げました。
色はネイビーとグレーで迷って、ネイビーにしています。理由は汚れです。グレーは水滴の跡が目立つ。雨の日に肩が濡れると、乾いたあとに輪郭が残ることがあります。ネイビーはそれが分かりにくい。子どものよだれや、こぼれたミルクの跡も、濃い色のほうが視認されにくいというのが半年使っての実感です。
1回目の洗濯で肩を崩した話
失敗談を書いておきます。買って最初の洗濯で、私はネットに入れずに標準コースで回しました。ほかの洗濯物と一緒に。結果、肩のあたりに変な折れ線が入って、袖の付け根が引きつった状態になりました。
スチームアイロンをかけて8割くらいは戻りましたが、完全には戻っていません。よく見ると肩に折れ跡がうっすら残っています。
2回目以降は手順を固定しました。まずボタンを全部留める。畳んで大きめの洗濯ネットに入れる。単体で、ドライコースか手洗いコースで洗う。脱水は短めに設定する。ここまでやって、乾燥機には絶対にかけない。ハンガーは針金ではなく肩に厚みのあるものを使って、濡れているうちに肩と襟を手で整えてから干す。
この手順にしてから、5回洗って型崩れは出ていません。所要時間は、洗濯機に入れるまでで2分、干すのに1分。クリーニングの往復30分と比べると、比べるまでもない差です。
シワは、どこまで残るのが普通なのか
正直に書くと、家で洗ったジャケットは完全にシワなしにはなりません。乾いた直後は、袖と背中に薄いシワが残ります。
ただ、干し方でかなり変わりました。脱水を短くして、水分が残っている状態でハンガーにかけると、自重でシワが伸びます。逆に脱水をしっかりかけると、シワが固定されて後から伸びにくい。私は脱水を1分に設定しています。
それでも気になる日は、風呂上がりの浴室にハンガーで吊るします。湿気で30分ほど置くと、細かいシワはほぼ落ちる。アイロン台を出すよりこっちのほうが早いので、出社前夜のルーチンに組み込みました。
逆に、どうしても取れないのが袖口の折れです。ここは生地が二重になっていて厚みがあるので、干しただけでは伸びません。気になるときだけ、アイロンを袖口に3秒当てます。全体にアイロンをかけるのと、一箇所だけ当てるのとでは、かかる時間が10倍くらい違う。全部やろうとすると続かないので、目立つ場所だけ直す方針にしています。
洗う頻度も決めました。3回着たら洗う。毎回洗うと生地の傷みが早いし、洗わないと襟の内側が黒ずみます。月に4回着るので、洗濯は月1回強。この頻度なら、2年は持ちそうだと今のところ見ています。
週1しか着ない服に、何を求めるか
4年前の私は、出社が週5でした。そのころは高いジャケットを買う理由があったと思います。毎日着るものだったし、人に見られる時間も長かった。
今は違います。着るのは週1回、社内でだいたい8時間。その8時間のために、往復30分のクリーニングと数千円の費用を年に何度も払う構造は、生活のほうが先に壊れます。服の質を落としたというより、運用のコストを落とした結果として質の基準が変わった、という順番でした。
この判断がずっと正しいとは思っていません。子どもが保育園に行って生活が落ち着いたら、またクリーニング前提の服に戻すかもしれない。ただ、今の半年に関しては、洗濯機に放り込めることが他のどんな要素より上に来ています。
この記事は服まわりの個別記事です。何をどう買い替えてきたかの全体は育児中の服選び|4年で買うものが変わったで振り返っています。

