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朝6時40分。息子はまだ寝ていて、妻も寝ている。私が自由に使えるのは、だいたい20分です。この20分で、顔を洗って、コーヒーを淹れて、自分の朝食を済ませる。ここで「何を食べようか」と冷蔵庫の前で3分立ち尽くすと、その日の朝は終わります。
だから朝食のメニューを固定しました。考えることをやめた、と言ったほうが正確かもしれません。半年やってみて、続いているのはこのやり方だけです。
朝に決めることが多すぎた
固定する前の朝を思い返すと、判断が多かった。パンがあるか確認して、なければ米を温めるか考えて、卵を焼くかどうか迷って、結局バナナだけで済ませる。この一連の流れが毎朝あって、しかも結果は「バナナだけ」で終わることが多かったんですよね。
迷っている時間そのものより、迷ったあとに手抜きになるのが問題でした。選択肢がある状態で疲れていると、いちばん楽な選択肢に落ちる。仕事でも似た経験があって、設定項目を増やすと結局デフォルトのまま使われる。あれと同じです。
それなら最初から選択肢をひとつにしてしまえばいい。朝食に何を食べるかを、前の晩でも当日でもなく、半年前に1回だけ決めておく。それが「固定する」ということでした。
3分で終わる、実際の手順
やっていることは単純です。深めのボウルにオートミールを30g入れて、牛乳を150mlくらい注ぐ。そこに冷凍のミックスベリーをひとつかみ乗せて、電子レンジで1分。取り出して混ぜて、そのまま食べます。ヨーグルトの日は牛乳の代わりに無糖のプレーンを大さじ数杯、これはレンジにかけません。
計ってみたら、袋を開けてから食べ始めるまで2分50秒でした。洗い物はボウルとスプーンだけ。フライパンも皿も出ないので、シンクに残るものがほぼありません。この「あとに何も残らない」が、朝にはかなり効きます。
グラムを量るのは最初の1週間だけでした。今は使っているマグカップ半分くらい、と目分量です。厳密にやろうとすると計量スプーンを出す手間が増えて、それだけで固定が崩れる。ゆるく決めておくのがコツでした。手順の詳しい話やアレンジは、この記事の趣旨から外れるので深追いしません。
最初に買ったオートミールが、口に合わなかった
失敗から書きます。最初に買ったのは、粒が大きくて食感がしっかり残るタイプでした。健康的なイメージだけで選んだんですが、朝の口には固かった。噛む回数が増えて、寝起きの状態だと苦痛なんですよね。結局その袋は半分以上残して、妻がクッキーに混ぜて処理してくれました。
そのあとに落ち着いたのが、ケロッグのオートミール990gです。粒が細かめで水分をよく吸うので、レンジ1分でとろっとした状態になります。発酵性食物繊維をうたっている製品で、食物繊維が含まれるとされる食品ではありますが、それでどうなるかを私が判断できるわけではないので、そこは期待の対象にしていません。あくまで「朝に固定できるもの」として選んでいます。
粒の好みは分かれると思います。ケロッグには「粒感しっかり オートミールごはん 900g」という、ご飯のように食べる想定の製品もあって、こちらは名前のとおり粒が立ちます。米の代わりに使いたいならこちら。オーガニックにこだわるなら、日食の「オーガニック ピュア オートミール 800g×2個」というインスタントタイプもあります。国内製造で、こちらも水分を吸わせて食べる系です。私は最初にこの選び分けを知らずに買って外しました。粒の大きさと食感は、買う前に確認したほうがいい。
価格の話をすると、楽天では2.2kg×3袋の6,600gで5,609円という大容量が出ていました。100gあたりおよそ85円。1食30gなら1食25円ちょっとの計算になります。ただ、味や食感が合うか分からないうちに6.6kgを買うのは勧めません。私のように半分残すと、置き場所のほうが問題になります。価格は変動するので、執筆時点の目安として見てください。
続けて出てきた不満
いいことばかりではありません。まず粉っぽさ。水分を吸わせる時間が足りないと、口の中でざらつきます。レンジ1分のあとに30秒ほど置くだけで違うんですが、急いでいる朝はそれすら省いてしまって、ざらつく日がありました。
次に、そのままだと味気ない。オートミール単体はほとんど味がないので、初日は「お湯でふやかした何か」を食べている気分でした。3日目には飽きが来ています。何かしら足さないと成立しない食べ物だと思ったほうがいい。
あとは量です。多めに入れると重い。60gくらい入れた日があって、午前中ずっと胃が動いていない感じがしました。私の場合は30g前後がちょうどよくて、これは体格や活動量で変わるはずなので、少なめから試すのがいいと思います。
保存も難点でした。990gの袋にはチャックが付いていますが、残りが少なくなると自立しなくなる。棚の中で倒れて中身をこぼしたことが2回あって、今は口の広い保存容器に移しています。最初から移し替えておけばよかった話です。
飽きたときの逃げ道を3つ用意した
固定するというのは、同じものを永遠に食べ続けるという意味ではありません。飽きます。私は3週目にはっきり飽きました。そこで逃げ道を用意しています。
- 味変:冷凍フルーツをブルーベリーからマンゴーに変える、きなこを小さじ1、はちみつを少量
- 和風に切り替える:牛乳をやめて、お湯とだし、それに卵を落として塩少々
- 週末は外す:土日は妻とパンやご飯を食べる。5日固定、2日自由
いちばん助かったのは和風のほうです。甘い味に飽きたとき、同じ材料のまま方向を180度変えられる。だしと卵を入れると、雑炊に近いものになります。米より水分が多いぶん、寝起きでも入るんですよね。
週末に外す、というルールも効いています。ずっと固定だと逃げ場がなくて、逃げ場がないと「もうやめよう」になる。5日だけ守ればいいと思えば、月曜の朝もそれほど苦になりません。実際、これを入れてから半年続いています。
逆に、やらなくなったのが凝ったアレンジです。最初のころはナッツを刻んだり、前の晩から浸けておくやり方を試したりしていました。でも、手間が1つ増えるたびに実行率が下がる。今は冷凍フルーツを袋から直接ひとつかみ、それだけです。
いまの朝食は、たぶんまた変わる
朝食を固定して得たものは、栄養がどうこうというより、朝に判断しなくてよくなったことでした。息子が急に泣き出しても、途中で中断して戻ってこられる。ボウル1つなので、冷めてもそこまでまずくならない。育児中の朝食に求めているのは、たぶんそういう性質のほうです。
もし試すなら、まずは990gの袋を1つ。合わなければ2週間で終わりますし、合えば大容量に切り替えればいい。私は最初の選択を間違えて半分捨てかけたので、そこだけは同じ失敗をしないほうがいいと思います。
なお、ここに書いたのは私の生活で試して感じたことです。持病があったり、薬を飲んでいたり、食事内容に制限がある場合は、自己判断で真似せず医師や管理栄養士、薬剤師に相談してください。朝食ひとつでも、人によって適した量や内容は違います。
この記事は食まわりの個別記事です。育児中の自分の食事をどう立て直したかは育児中の自分の食事|後回しにした結果どうなったかにまとめています。

