抱っこ紐に合う服|伸びる素材が正義

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抱っこ紐を装着すると、服が上下から挟まれます。肩ベルトが肩口を押さえて、腰ベルトが裾を巻き込む。その状態で子どもを持ち上げると、生地が斜めに引っ張られる。半年でTシャツを3枚、首まわりが伸びてダメにしました。

ここに気づいてから、抱っこする日に着るトップスの条件を「伸びること」に振り切りました。デザインでも生地の高級感でもなく、単純に伸縮性。理由と、実際に何を選んだかを書きます。

抱っこ紐は、思っていたより服に負荷をかける

うちで使っているのは肩と腰で支えるタイプの抱っこ紐です。子どもは今7キロ台。装着したまま家の中を歩き回ったり、玄関でしゃがんで靴を履いたりします。1日の合計装着時間は、外出のある日で2時間くらい。

負荷がかかるのは3箇所でした。まず肩。ベルトの下でTシャツの生地が寄って、その部分だけ毛羽立ってきます。次に脇の下。腕を通すときに引っ張られて、縫い目が伸びる。最後に裾で、腰ベルトの位置がずれるたびに生地が上に持っていかれます。

特に困ったのが首まわりでした。子どもを抱き上げるとき、私は上体を前に倒して、そこから起き上がります。この動作で襟が前に引っ張られる。半年で襟がゆるんで、洗っても戻らなくなりました。伸縮性がない生地ほど、伸びたときに戻らないというのが、着てみて分かったことです。

最初に選び間違えたのは、厚手の綿100パーセント

買い替えのとき、最初に選んだのは厚手の綿100パーセントのTシャツでした。「丈夫そうだから長持ちするだろう」という判断です。これが間違いでした。

厚手の綿は、丈夫ではあるんですが伸びません。抱き上げる動作で肩が突っ張る。腕を真上に上げると裾が持ち上がって、お腹が出ます。子どもを高い高いする場面でこれが起きると、地味に気まずい。

それと、綿100パーセントは乾かないんですよね。夏場に汗をかいて洗うと、部屋干しで半日以上かかる。厚手だとさらに遅くて、朝洗って夜まだ湿っていることがありました。汚れる頻度が高い前提だと、乾燥の速さは丈夫さより上に来ます。

2,000円台のものを2枚買って、結局ほとんど着なくなりました。これは完全に判断ミスです。「丈夫」と「使いやすい」は別の軸だと、その時に理解しました。

ストレッチの入ったTシャツに全部寄せた

買い直したのは、ポリエステル主体でストレッチが入った半袖Tシャツです。吸汗速乾とUVカットがついていて、軽い。生地を横に引っ張ると、明らかに伸びて戻ります。

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着てみて一番よかったのは、腕を上げたときに裾が上がらないことでした。生地が伸びるので、動きに追従して元に戻る。抱き上げる動作を1日20回やっても、肩や襟に負担が残らない。半年着て、首まわりのゆるみは今のところ出ていません。

短所もはっきりしています。まず、生地が薄いので白っぽい色だと透けます。私はネイビーとチャコールと深緑を選びました。次に、ポリエステル特有の質感があるので、少しスポーティに見える。人と会う予定のある日には着ません。

それと前の記事でも書きましたが、ポリエステルは皮脂のにおいが残りやすいです。夏場は特にそうで、着てすぐ洗わないと定着します。私は帰宅したらすぐ洗濯カゴではなく洗濯機に直行させる運用にしました。週1回は酸素系漂白剤を使っています。

よだれと吐き戻しは、乾いてからが厄介

抱っこしていると、私の肩と胸が汚れます。よだれはほぼ常時。吐き戻しは日によりますが、機嫌の悪い日は1日に2回か3回あります。

よだれ自体は水分なので、乾けば見た目には分かりません。問題はミルクの吐き戻しで、これは乾いたあとに白い跡が残ります。濃い色の服だと、乾いた跡のほうがむしろ目立つ。黒いTシャツの胸に白い輪ができているのを、会議中に気づいたことがあります。

対処としては、その場で濡らしたガーゼで叩くのが一番効きました。こすると繊維に押し込むので、押さえて吸わせる。これを30秒やるかやらないかで、洗ったあとの残り方が変わります。

それと、時間が経ったミルク汚れは普通に洗っても黄ばみが残ることがあります。私は40度のお湯に酸素系漂白剤を溶かして30分つけ置きする方法に落ち着きました。ただ、これも完全ではありません。3ヶ月放置した1枚は戻りませんでした。つけ置きは色落ちのリスクもあるので、濃色のものは目立たない場所で試してからにしています。

あと、意外と多いのが背中側の汚れです。肩に担ぐ形で抱いたとき、子どもの口が私の肩越しに背中側に来る。自分では見えないので、妻に言われて初めて気づくパターンが何度もありました。玄関を出る前に、背中を鏡で一度見るという工程を足しています。

抱っこ紐そのものと、服の相性

もうひとつ書いておきたいのが、抱っこ紐のベルトと服の摩擦です。ツルツルした化繊のトップスだと、肩ベルトが滑ります。歩いているうちにベルトの位置が少しずつ外側にずれて、締め直すことになる。

逆に綿のTシャツは滑らないんですが、その分だけ生地が引っ張られて毛羽立ちます。どちらを取るかという話で、私は滑るほうを選びました。ベルトを締め直すのは3秒ですが、服が毛羽立つのは戻らないので。

それと、抱っこ紐のベルトに当たる部分は色落ちすることがあります。半年使った黒いTシャツの肩に、うっすら擦れた跡が出ています。着られなくなるほどではないけれど、明るい色のほうがこれは目立ちにくいはずです。

ちなみに、フードのついたパーカーは抱っこ紐と相性が悪かったです。肩ベルトの下でフードがかさばって、首の後ろに塊ができる。子どもがそこを掴んで引っ張るのも地味に痛い。抱っこする日はフードなしにしています。

首まわりの形と丈は、抱っこ紐で決まる

首まわりは、クルーネックよりわずかに広めのUネックが使いやすかったです。理由は、抱っこ紐の肩ベルトが襟の上に乗るから。襟が詰まっていると、ベルトと首の間で生地が挟まって、暑い日に汗がたまります。

ただ、開きすぎもダメでした。子どもの顔が胸のあたりに来るので、開きが深いと直接肌に触れる。爪で引っかかれます。生後6ヶ月でも爪の力は意外と強くて、私は鎖骨のあたりに何度か線を作りました。

丈は、少し長めが正解です。腰ベルトの下に裾が入る長さがあると、しゃがんだときに背中が出ません。ジャストの丈だと、抱っこ紐を締めたときに裾が上がって腰が露出します。1サイズ上げるか、着丈が長めと書いてあるものを選ぶかのどちらかです。

何枚あればいいのか、いくらまで出すか

私は6枚で回しています。夏は1日1枚、汚れがひどい日は2枚。洗濯機は毎日まわしているので、6枚あれば足ります。

価格は1枚あたり600円から2,000円くらいの幅で買っています。無地のドライTシャツなら648円から手に入る。汚れる前提の服にいくら出すかは人によると思いますが、私は「汚れて捨てても悔しくない金額」を基準にしました。具体的には1枚1,500円前後。この線を超えると、汚れたときに惜しくなって、抱っこするのをためらう瞬間が出てきます。

ためらったところで抱っこしないわけにはいかないので、それなら最初から気にならない服を着ておく。抱っこ紐に合う服選びで一番大事なのは、素材でも丈でもなく、この割り切りだったのかもしれません。

今のところ、6枚のうち1枚は染みが残っていて外では着ていません。それも含めて消耗品として扱っています。1年で全部入れ替える前提で、シーズンごとに2枚ずつ足していく形に落ち着きました。

この記事は服まわりの個別記事です。何をどう買い替えてきたかの全体は育児中の服選び|4年で買うものが変わったで振り返っています。

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