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今年の夏、お中元を送りませんでした。正確に言うと、送るかどうかを考えたのが7月の終わりで、その時点でもう遅かった。息子が生まれて、両家との付き合い方が変わったので、そろそろ考えないといけないと思ってはいたんですが。
そこで、年末のお歳暮に向けて8月末から検討しています。この手の慣習は、始めるかどうかの判断が一番重いので、その部分から書きます。
去年までは、送る発想がなかった
夫婦2人だった頃、お中元もお歳暮も送っていませんでした。実家からは毎年何か届いていましたが、こちらから送り返すという発想がなかった。自分の親相手だと、そういうものだと思っていました。
変わったきっかけは、息子が生まれてからの両家の関わり方です。今年の3月から8月にかけて、義母は3回うちに泊まり込みで手伝いに来てくれました。私の母も、お宮参りの費用を出してくれた。もらっているものが、明らかに増えた。
これに対して、何も返さないのは違うだろうと思うようになりました。お礼をその都度言うだけでは、こちらの気が済まない。形にする方法として、お歳暮という枠組みは分かりやすいと考えました。
始めると、やめるのが難しい
ただ、ここが一番の悩みどころです。お中元とお歳暮は、一度始めると毎年続けることが前提の贈り物だとされています。
1年だけ送って翌年やめると、相手は「何かあったのか」と考える。実際、お中元をやめるときは、いきなり止めずに「お中元はやめてお歳暮だけにする」といった段階を踏むのが丁寧だと紹介されているのを見かけました。
つまり、始めるということは今後10年、20年続ける約束に近い。年2回、両家で計4件。1件5,000円なら年間2万円です。この負担を毎年払い続けられるかどうかを、最初に考える必要がありました。
うちの結論は、お中元は送らず、お歳暮だけにする、でした。年2回を年1回に減らせば、負担は半分になります。片方だけというのは失礼にあたらないのか調べたところ、どちらか一方にするなら年末のお歳暮を残すのが一般的だという説明が多かった。それなら都合がいい。
実家と義実家で、慣習がまるで違った
妻と話していて驚いたのが、両家の考え方の差です。
私の実家は、この手の形式をほとんど気にしません。母は「そんなの気を使わなくていい」と本気で言うタイプです。実際、私が学生の頃、親戚間のお中元のやりとりを面倒がって減らしていたのを覚えています。
一方、妻の実家はきっちりしています。義母は毎年、親戚と仕事関係で10件近く送っていると聞きました。届いたものには必ずお礼状を書く。この文化の中で育った妻からすると、送らないという選択肢のほうが不自然だったようです。
この差をどう埋めるか。うちは、両家に同じものを同じ金額で送ることにしました。気にしない側に送っても、迷惑にはなりません。逆に、気にする側に送らないと角が立つ。基準は厳しいほうに合わせるのが安全でした。
何を送るかで、日持ちを最優先にした
品物選びの条件は3つ。日持ちすること、両家とも食べられること、そして冷凍庫を圧迫しすぎないこと。
年末は、どの家も冷蔵庫がいっぱいになります。そこに大きな生鮮品を送ると、かえって迷惑になる。生ものを避けたのはそのためです。
候補にしたのが、冷凍のハンバーグギフトでした。松阪牛を使ったもので、ギフトボックスに入って届くタイプ。冷凍なので日持ちがして、食べたいときに1個ずつ解凍できる。少量ずつ消費できるのが、高齢の2人暮らしには向いていると考えました。
難点も書いておきます。冷凍のギフトは受け取り側の冷凍庫を占領します。年末に大きな箱が届くと、置き場所に困ることがある。数が多いセットほどそのリスクは上がるので、うちは少なめの個数のものを選ぶつもりです。
それと、高級な肉のギフトは値段が分かりやすい。ブランド名が入っていると、相手が金額を検索できてしまいます。恩着せがましく見えるのが嫌なら、ブランドを前面に出さない商品のほうがいい。ここは正直まだ迷っています。
もう1点、うちの父は最近あまり肉を食べません。相手の食の好みが変わっている可能性があるので、送る前にそれとなく確認したほうがいいと思っています。去年の正月に会ったときの印象で判断すると、外す可能性があります。
金額は、決め打ちしないことにした
お歳暮の相場については、いろいろな数字を見かけます。3,000円から5,000円が中心、目上には5,000円以上、といった説明が多い。
ただ、これは相手との関係や地域によって幅がありますし、家庭ごとの感覚差も大きい。うちは金額そのものより、両家で同額にすることと、来年以降も出せる額であることだけを条件にしました。
初年度に1万円のものを送ると、翌年から下げにくくなります。お年玉と同じで、上げるのは簡単で下げるのは難しい。無理のない水準からスタートするのが、続けるコツだと思っています。
お返しが来たときに、どうするか
調べていて気づいたのが、お歳暮にはお返しが不要とされているという点でした。もともとが日頃の感謝を伝えるものなので、もらった側は礼状を出すだけでいい、という考え方が一般的なようです。
ただ、実際には返してくる家も多い。うちの義実家は間違いなく何か返してくると思います。そうなると、こちらが送ってあちらが返して、というやりとりが年末に発生する。
これを避けたいなら、金額を控えめにしておくのが有効だと考えました。高価なものを送るほど、相手は返さなければと感じます。3,000円台の品なら、礼状だけで済ませてもらいやすい。贈り物の金額は、相手にかける心理的な負担と比例します。
それと、送り状に「お返しは不要です」と書くかどうかも迷いました。書くと逆に気を使わせる気もします。今年は書かずに送ってみて、返ってきたら来年考える。そのくらいの温度でいいと思っています。
送る時期と、その先
お歳暮を送る時期は、12月上旬から20日ごろまでが一般的とされています。地域によって開始時期に差があり、関東は11月末から、関西は12月中旬からという説明も見かけました。
年末に近づくほど配送が混むので、うちは12月10日前後に届くよう手配する予定です。年賀状の準備と時期が重なるので、11月のうちに注文だけ済ませておきたい。
それと、送り状か電話を先に入れるようにします。品物だけ届くより、一言あったほうがいい。義母は必ずお礼状を書く人なので、こちらから何も言わずに送ると、相手に手間をかけることになります。
正直、この手の慣習は面倒だと思っていました。ただ、息子が生まれてから両家との距離が近くなって、もらうものが増えた。その一部を年に一度返すだけの話だと考えれば、面倒さも納得できます。うちの場合、お歳暮を始める理由は義理ではなく、単純に世話になっているからでした。
この記事は季節行事の個別記事です。1年を通して何をやったかは子どもが生まれて変わった季節行事|1年目の記録にまとめています。

