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子どもが寝たあと、私と妻が同じ部屋にいる時間は30分から1時間あります。その時間の使い方が、しばらくの間ずっとお互いにスマホを見ているだったんですよね。
これを変えたのがボードゲームでした。テレビをつけていた頃より会話が増えて、しかも音を出さずに済む。ただし成立させるには条件がいくつかあって、そこを外すと箱が棚で埃をかぶります。
テレビをつけると、会話が消える
以前は、寝かしつけのあとにドラマや配信を流していました。並んで座っているんですが、話しません。画面を見ているので当然です。
しかも音量の問題があります。寝室とはドア1枚なので、音量は絞りきり。そうすると聞き取れないので、字幕をつける。字幕を追っていると、もっと画面から目が離せなくなる。結果として、2人で同じ部屋にいるだけの30分になっていました。
これが悪いとは思いません。疲れている日はそれでいい。ただ、育児の分担とか、来年の保育園のこととか、話しておくべきことが溜まっていく感覚がありました。改まって話し合いの時間を取るのは、お互い構えてしまって続かない。
ボードゲームを挟むと、この構えが消えます。手を動かしながらだと、雑談のついでに実務の話が出てくる。狙っていたわけではないんですが、これが一番大きい効果でした。
もうひとつ、視線の向きが変わるのも大きいと思っています。テレビだと2人とも同じ方向を向いていますが、ゲームだとテーブルを挟んで向き合うか、隣で同じ盤面を見ることになる。顔が見える距離にいると、話しかけるまでのハードルが下がります。当たり前のようですが、これを実感したのは実際にやってみてからでした。
条件は、プレイ時間より準備と片づけだった
選ぶときに最初に見たのはプレイ時間です。20分から30分で終わるもの。1時間かかるゲームは、途中で子どもが起きたときに詰みます。
ただ、実際にやってみると、もっと重要なのは準備と片づけの時間でした。箱を開けて、ボードを広げて、コマを配って、というのに5分かかるゲームがあります。終わったあとに仕分けて戻すのにまた5分。プレイ20分のゲームが、実質30分になる。
これが2回続くと、「今日はやめておこう」が発生します。実際、最初に買った大箱のゲームがそれでした。カードとタイルとコマの種類が多くて、片づけのたびに仕分けが必要。3回遊んで、そのまま棚の上段に行きました。5,000円ほどでしたが、まだ元は取れていません。
今の基準は、準備2分以内、片づけ2分以内。箱の中身が少なく、袋分けが不要なもの。この条件で探すと、選択肢はかなり絞られます。
2人専用というジャンルがある
もうひとつの発見が、2人専用に設計されたゲームがあることでした。多人数用のゲームを2人で遊ぶと、たいてい間延びします。ルールに「2人の場合は」という特殊ルールが付いていることも多くて、それを毎回確認するのが面倒。
今よく遊んでいるのが、2人専用の協力型でパイロットと副操縦士に分かれて着陸を目指すダイス配置のゲームです。プレイ時間は20分ほどで、12歳以上向け。ドイツ年間ゲーム大賞を受けた作品でもあります。
協力型を選んだのは意図があって、夫婦で対戦すると、負けたほうが微妙な空気になる日があるからです。疲れている夜にこれをやると、あまりいいことがない。協力型なら、2人で相談して、勝っても負けても同じ側にいます。
会話が必要な設計なのもよかった。このゲームには手番中に情報を伝えられる範囲の制限があるので、限られた中で意思疎通することになります。そこで詰まると、自然に笑いが起きる。
使ってみて気になったところ
いい点ばかりではありません。まず初回のルール習得に時間がかかります。説明書を読みながら1回目をやったら、40分かかりました。夜の30分では収まらない。初回だけは週末の昼に、子どもが昼寝している間にやりました。
2回目以降は20分前後に落ち着きますが、間が空くと忘れます。2週間ぶりに出したときに、細かい処理を説明書で確認しました。頻繁に遊ぶ前提のゲームだと思ったほうがいい。
次に、コンポーネントが細かい。ダイスと小さいマーカーが多く、床に落とすと探すことになります。それ以上に気になるのは、いずれ子どもが触る年齢になったときの誤飲です。今は届く場所に置いていませんが、ハイハイが始まったら管理を見直す必要があります。遊んだあとに1つ足りない、という状態で放置するのが一番危ない。
それと、価格は3,000円台後半で、ボードゲームとしては標準的ですが、1回20分の遊びに払う金額としては安くはありません。20回遊べば1回あたり180円くらいなので、私はそこで納得しています。
音の問題は、思ったより小さい
心配していたのが音でした。ダイスを振る音は、テーブルに直接だとかなり響きます。
対策は簡単で、ダイストレイか、布を1枚敷く。うちはフェルトのランチョンマットを敷いて振っています。これでほぼ無音になりました。専用のダイストレイも売っていますが、まずは家にあるもので十分だと思います。
あとは、盛り上がったときの自分たちの声です。これが一番の問題でした。うまくいったときに声を上げそうになる。今は、リアクションを手振りでやる、という妙なルールが自然にできています。声を出せない状態で無言のガッツポーズをする夫婦、というのは、外から見たらだいぶ変な絵だと思います。
カードをシャッフルする音も、意外と鳴ります。テーブルで揃える動作が特に。マットの上でやると、これもほぼ消えました。布を1枚敷くだけで、たいていの音は解決するというのが今のところの結論です。
中断されたときにどうするか
途中で泣き声が聞こえたら、当然中断します。ボードゲームの弱点はここで、盤面をそのまま残しておく必要があること。
私たちの運用は、盤面をそのままにして、戻ってきたら続けるです。テーブルの上に置きっぱなしにできる大きさかどうかは、選ぶときの基準に入れたほうがいい。大きすぎると、テーブルを他のことに使えなくなります。
戻ってこられなかった日は、写真を撮ってから片づけます。翌日に再現できるように。実際に再現したのは1回だけですが、これがあると中断のストレスが減ります。
30分で終わるゲームを選んだのは、そもそも中断される前に終わらせるためでもありました。短さは、この生活では機能そのものです。今は2つ目、3つ目のゲームを探しているところで、条件は同じ。20分で終わって、片づけが2分で済むこと。それ以外はあまり気にしていません。
ボードゲームの良いところは、終わったあとに何も残らないことでもあります。積み上げもレベルも記録もない。30分で完結して、箱に戻して終わり。継続しなければ意味がないものが多い中で、これは気楽な部類でした。
妻の評価も書いておくと、最初は乗り気ではありませんでした。ルールを覚えるのが面倒だと。実際、初回は私が説明する時間が長くて、退屈させたと思います。2回目からは普通に楽しんでいて、今はどちらからともなく箱を出す日があります。導入の1回目をどう乗り切るかが、夫婦でやる場合の最大の関門でした。
この記事は個別の記事です。子どもが寝た後の時間の使い方全体は子どもが寝た後の30分|何に使うかで日が変わるで整理しています。

