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生後6ヶ月の子どもに図鑑は読めません。当たり前です。それでも書店の児童書コーナーで15分ほど図鑑を眺めてしまったので、そのとき考えたことを書いておきます。
結論を先に言うと、我が家はまだ買っていません。ただ「読めないから無駄」とも思わなかった。読む以外の使い方があるからです。同時に、今買うと確実に損をするポイントもいくつか見えてきました。買うかどうか迷っている人向けに、判断材料を並べます。
読めない年齢に図鑑を買う理由は「写真」だけ
0歳児にとっての図鑑は、文字情報がゼロの本です。だとすれば価値は写真かイラストにしかありません。逆に言えば、写真が大きくてはっきりしていれば、文章の質はこの時期まったく関係ない。
これは選び方をかなり単純にします。解説が丁寧かどうか、収録数が多いかどうかは、今の判断基準から外していい。見開きに何点載っているかのほうがずっと重要で、1ページに20点並んでいる図鑑は、0歳向けとしてはたぶん情報が多すぎます。
書店で並べて見比べると差が明確でした。幼児向けの入門図鑑は1ページに1〜4点程度、背景が白抜きのものが多い。学齢向けの図鑑は生態写真が中心で、背景に草や土が写り込んでいます。後者は写真としては魅力的ですが、輪郭が背景に溶けている。6ヶ月の子が見るなら前者だろう、と私は思いました。
候補として見ていたのは入門向けの薄い1冊
実際に手に取ったのは「はじめてのずかん どうぶつ」でした。判型が小さめで、動物の写真が大きく載っているタイプの入門図鑑です。名前と写真だけ、という潔さがある。
いいと思ったのは、この手の入門図鑑が総じて安いことでした。1,000円前後で買える。分厚い本格的な図鑑は3,000円前後します。読めない時期に試すなら、明らかに前者から入るほうが失敗が小さい。
もうひとつ、薄い本は持ちやすいという地味な利点があります。私は子どもを膝に乗せた状態で本を開くことが多いんですが、片手がふさがっているので、重い本はそもそも開けません。3,000円の分厚い図鑑は、その姿勢だと使えない。使う場面から逆算すると、選ぶものが変わります。
気になったのは装丁です。ページが普通の紙なので、握れば曲がるし、口に入れれば湿ります。我が家の6ヶ月児は、本を渡すとまず角をしゃぶるので、この本を本人に持たせることは当面ないと判断しました。親が持って見せる本という位置づけになります。
「破られない図鑑」は存在しないと考えたほうがいい
厚紙のボードブック形式なら破られない、と最初は考えていました。実際、厚紙の絵本は6ヶ月の握力では破れません。ただ、図鑑でボードブック形式のものはかなり少ない。掲載点数が増えるとページ数が必要で、厚紙だと本が分厚くなりすぎるからだと思います。
それと、破れないことと壊れないことは別でした。我が家の厚紙の絵本は、破れてはいませんが背表紙の折り目が白くなって、角が丸くつぶれています。よだれで表面のコーティングが少し波打ってもいる。使えば必ず傷むという前提で、そのうえで許せる価格かどうかを見たほうが早い。
だから私は逆に考えることにしました。傷むのは前提として、傷んで惜しくない値段のものを、親が管理して見せる。3,000円の図鑑を隠しておくくらいなら、1,000円の図鑑を毎日出したほうがいい。
タッチペン付きの高機能なものは、今の判断を保留にした
書店で目立っていたのが、タッチペンで音が出るタイプの図鑑です。写真をペンで触ると名前を読み上げる。日本語と英語の両方に対応しているものもあります。楽天で5,478円という価格帯でした。
面白い仕組みだと思いましたが、0歳では使えません。ペンを握って狙った場所を指す、という動作が必要だからです。対象年齢の表記には0歳からと書かれているものもありますが、これは「見せる分には0歳から」という意味だろうと受け取りました。ペンを使うのは、もっと先です。
使えるようになる時期には個人差が大きいので、何歳からと私が書くことはできません。ただ、5,478円払って1年以上使わない可能性があるなら、今は保留でいい。買うのは、指差しをするようになってからでも遅くないと考えています。
「何歳から使えるか」は、書いてある数字では決まらない
図鑑の対象年齢表記は、正直あてになりませんでした。同じくらいの内容量の本で、0歳からと書かれているものと、3歳以上と書かれているものが並んでいる。基準が出版社ごとに違うのだと思います。
それより、その本を使うのに必要な動作を分解したほうが確実でした。ページをめくるのか、指を差すのか、ペンを持つのか。動作が要らない本は、見せるだけなら月齢に関係なく使えます。動作が要る本は、その動作ができるようになるまで使えない。
そして、その動作ができるようになる時期には個人差が大きい。育児の資料を読んでいると、どこにも必ずそう書いてあります。私も最初は月齢表と我が子を見比べていましたが、比べても何も改善しないので、やめました。
だから今は「何歳から」ではなく「この動作ができるようになったら」で考えています。指差しをするようになったら図鑑を出す。それだけ決めておけば、時期は向こうから来ます。
結局のところ、6ヶ月に必要なのは図鑑じゃなかった
書店から帰ってきて、家にある本を並べ直してみました。厚紙の絵本が3冊、布絵本が1冊、普通の絵本が5冊。この中で子どもの反応がいちばんいいのは、色のコントラストが強い厚紙の本でした。
ひとつ意外だったのは、動物の写真より、身近な物のイラストのほうが手が伸びることでした。コップ、ボール、くつ。写真の質とはたぶん関係なくて、単に形が単純で大きいからだと思います。図鑑の写真は情報量が多い分、6ヶ月の目には「どこを見ればいいのか分からない絵」になっている可能性があります。
写真の精細さより、白と黒、赤と白のような強い色の差のほうが今は効いているように見えます。だとすれば、動物の写真が並んだ図鑑を今買っても、反応するのは写真の中身ではなく色の配置かもしれない。それなら手持ちの本で足りている、というのが今の結論です。
買うときに見るポイントだけ決めておいた
とはいえ、いずれは買うと思っています。そのときに見る点を、忘れないようにここに書いておきます。
ひとつは、1ページあたりの掲載点数が少ないこと。ふたつめは、写真の背景が整理されていること。みっつめは、価格が2,000円を超えないこと。よっつめは、対象年齢の表記を鵜呑みにせず、実際に必要な動作が我が子にできるか確認すること。この4つです。
図鑑は、本人が「これは何」と聞いてくるようになってから本領を発揮するものだと思っています。それがいつ来るかは分かりません。来たときに慌てて買っても間に合う本なので、我が家はそのときまで待ちます。
この記事は知育の個別記事です。0歳から何をやって何をやめたかは0歳から始めた知育|やってよかったこととやめたことで振り返っています。

