動きやすいパンツ|しゃがむ回数が激増した

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ある日、自分が1日に何回しゃがんでいるのか気になって数えてみました。おむつ替えが8回、床のおもちゃを拾うのが十数回、プレイマットに座るのが数回、抱き上げるために腰を落とすのが20回前後。ざっくり50回は膝を曲げていました。

4年前の私は、たぶん1日5回も曲げていなかったと思います。デスクに座って、電車に乗って、また座る。この生活のために選んでいたパンツが今の動きに耐えられないのは、考えてみれば当たり前でした。この半年でパンツを全部入れ替えた話を書きます。

最初に壊れたのは膝ではなく、股の縫い目だった

入れ替えのきっかけは、持っていたチノパンが裂けたことです。裂けた場所は膝ではありませんでした。股の内側、縫い目が交差しているところ。しゃがんだ瞬間に「ピッ」という音がして、そこで気づきました。

洗面所の鏡で確認したら、3センチほど縫い目が開いていた。ミシンで縫い直しましたが、生地自体が薄くなっていたのでまた開きそうです。深くしゃがむ動作は、股の一点に負荷を集中させるということを、そのとき初めて意識しました。

調べてみると、股の交点にマチ布を入れた「ガゼットクロッチ」という構造があるらしく、作業着やクライミング用のパンツによく使われるそうです。負荷を分散させる作りだと紹介されていることが多い。私が買ったものにはそこまでの仕様はありませんでしたが、次に買うときは見るポイントとして頭に入れています。

もうひとつ壊れやすかったのが、後ろポケットの角です。床に座る時間が増えると、そこが擦れる。1年でポケットの角の生地が薄くなって、白っぽくなりました。これは避けようがないので、消耗する場所として受け入れています。

試着室で必ずやるようになった3つの動作

今、私がパンツを買うときにその場で試すのは3つです。深くしゃがむこと、片膝を床につく姿勢を作ること、そして脚を大きく開いて重心を落とすこと。

深くしゃがむのは、膝と股の突っ張りを見るためです。かかとを浮かせずにしゃがめるかどうか。ここで生地が引っ張られる感覚があるものは、家で毎日やると必ずストレスになります。

片膝立ちは、おむつ替えのときの姿勢です。うちはローテーブルの高さでおむつ替えをしているので、片膝を床につけて作業する。この姿勢で膝の生地が張るものは、そのうち膝が抜けます。

脚を開いて重心を落とすのは、子どもを抱き上げる動作の再現です。腰を落として、そこから立ち上がる。試着室でやると変な人ですが、家に帰ってから気づくよりましだと割り切っています。実際、この3つをやるようになってから買って外したことはありません。

選んだのは、2,498円のストレッチチノ

いま履いているのは、スーパーストレッチと書かれたチノ素材のイージーパンツです。価格は2,498円。同じものを色違いで2本買いました。

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いいところから書くと、まず伸びます。生地を横に引っ張ると、指2本ぶんくらい素直に伸びて戻る。しゃがんでも突っ張らないし、床に座って足を組んでも問題ない。この価格でこの伸縮性なら十分だと思っています。

それと、シルエットがチノパンなので、上に襟のあるものを合わせれば近所の買い物には出られる見た目になります。完全なスウェットだと宅配便の受け取りで少し気になるので、この境界にあるのが使いやすい。

不満点も書いておきます。生地に少し光沢があります。日光の下だとポリエステル感が出るので、かしこまった場には向きません。あと、ストレッチが効いている生地は洗濯を繰り返すと膝が出やすい。私の1本目は、半年で膝に軽い膨らみが出ました。履いているうちに戻る程度ですが、気になる人はいると思います。

もうひとつ、色によって印象がだいぶ違いました。私はベージュと黒を買ったんですが、ベージュのほうは膝の形が出やすい。濃い色のほうがごまかしが効きます。1本目に買うなら黒か濃紺をすすめます。

ベルトをやめたら、おむつ替えが速くなった

これは想定していなかった効果です。イージーパンツにしたことで、ウエストがゴムとドローコードになりました。ベルトを締める工程がなくなった。

何が変わったかというと、まずトイレの回数です。子どもを抱いたままトイレに行きたい場面が実際にあって、片手でベルトを外すのは無理があります。ゴムなら片手でいける。

それと、床に座ったときにベルトのバックルが腹に食い込まないのが快適でした。プレイマットの上で子どもと向き合って座る時間が1日1時間以上あるので、この差は積み上がります。金属のバックルが子どもの手に当たる心配もなくなりました。

デメリットは見た目です。ゴムウエストは、どうしてもカジュアルに寄ります。私は出社日だけベルトループのあるパンツに履き替えていますが、家にいる日は完全にゴムです。あと、ドローコードの先を子どもが掴んで引っ張るので、私は結び目を内側に入れるようにしました。

洗濯の頻度と、寿命の見立て

床に座る生活なので、パンツは汚れます。私は週に3回洗っています。2本を交互に履いて、片方を洗っているあいだにもう片方を履く形です。

乾燥機は使っていません。一度かけて、ウエストのゴムが少し弱くなった気がしたので、それ以来は部屋干しにしています。ポリエステル混なので、部屋干しでも6時間くらいで乾きます。

寿命の見立てとしては、この履き方で2年から3年だと思っています。1年目で膝が少し出て、2年目で股の縫い目が怪しくなって、3年目には後ろポケットの角が薄くなる。前に履いていたパンツがそういう経過をたどりました。1本2,500円で3年なら、年間800円ちょっと。納得できる数字です。

逆に、高いパンツを長く履くという選択肢は今の私にはありません。汚れる頻度と洗濯の回数を考えると、生地が持たない。2本を回して、傷んだら片方ずつ入れ替えるやり方が、いまの生活には合っています。

ポケットの位置が、地味に効いてくる

これは買ってから気づいたことです。しゃがむ回数が増えると、前ポケットに入れたものが落ちます。スマホ、鍵、リップクリーム。深くしゃがんだ拍子に、ポケットの口が開いて滑り出る。

実際、私はプレイマットの上でスマホを落として、そのまま子どもに掴まれたことがあります。画面を舐められました。それ以来、しゃがむ前提の日はスマホを前ポケットに入れないようにしています。

ポケットの深さは商品説明にはまず書かれていないので、実物を見るか、届いてから確認するしかありません。私が買ったものは深さ15センチほどで、スマホを入れると3センチくらい頭が出ます。この状態でしゃがむと落ちる。

ファスナー付きのポケットがあるモデルなら解決するんですが、その分だけ価格が上がるのと、座ったときにファスナーの金具が当たります。私は結局、ポケットに入れないという運用で対処しました。家の中では、スマホは決まった場所に置いておく。

それと、後ろポケットに財布を入れる習慣もやめました。床に座る時間が長いと、片側だけ厚みがあるのが座り心地に響きます。腰にも良くないという話をよく見かけるので、これを機に前ポケットか鞄に移しました。

結局、動きやすさは生地ではなく設計で決まる

半年やって思うのは、「ストレッチ素材」という表記だけでは足りないということです。同じストレッチでも、股の縫い方や膝の形状で動きやすさは変わる。表記より、実際にしゃがんでみたときの感覚のほうが正確でした。

それと、動きやすいパンツを履くようになってから、床に座るのが面倒でなくなりました。服が動きを妨げなくなると、子どもと同じ高さで過ごす時間が自然に増える。パンツを替えて一番よかったのは、たぶんそこです。

この記事は服まわりの個別記事です。何をどう買い替えてきたかの全体は育児中の服選び|4年で買うものが変わったで振り返っています。

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