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子どもを抱っこするようになって、自分の匂いを気にする回数が明らかに増えました。抱っこ紐で縦に抱くと、子どもの顔は私の胸のあたりに来ます。授乳後にげっぷをさせるときは、肩に顔を乗せる。つまり、私の首から脇にかけての匂いを、生後6ヶ月の子が至近距離で吸っている状態が一日に何度もある。以前は夏場に気になる程度だった脇の匂いが、季節に関係なく気になるようになりました。
抱っこの姿勢は、思っている以上に密着する
意識するきっかけは、妻の一言でした。夏の夕方、仕事を終えて子どもを抱き上げたとき、「ちょっと汗くさいから着替えてから抱っこして」と言われたんです。自分では気づいていなかった。
在宅勤務だから汗をかかない、と思い込んでいたのが間違いでした。実際には座りっぱなしで背中と脇に汗をかいているし、夕方に子どもを抱いて家の中を歩き回る20分でもけっこう汗ばむ。外に出ないから汗をかいていない、というのは完全な思い込みでした。エアコンをつけていても、子どもを抱えて上下に揺すっていれば体温は上がります。
数字で言うと、抱っこ紐で子どもを抱えている時間は、平日でも合計1時間から1時間半あります。寝かしつけで家の中を歩く時間、ぐずったときにあやす時間、休日の買い物。その全部で、子どもの顔は私の胸から首のあたりにあります。
抱っこ紐を使うと、さらに密着します。肩ベルトが脇の前を通るので、脇の下に布が当たった状態が続く。その布は洗っても、当たっている自分の脇は洗わない限りそのままです。
無香料を選んだ理由は、子どもの顔が近いから
制汗剤を買い直すにあたって、条件を先に決めました。ひとつめが無香料であること。これは譲れませんでした。
理由は単純で、抱っこしたときに子どもの鼻が私の胸元にあるからです。香りつきの制汗剤をつけると、その匂いを子どもがずっと吸うことになる。大人にとって心地よい香りが、赤ちゃんにとってどうなのかは私には分かりません。分からないなら、無いほうを選ぶ。判断がつかないものは足さないというのが、子どもが生まれてからの我が家の基本方針です。
実際、それまで使っていたのは香りのしっかりついたスプレータイプでした。石けん系の香りで、自分では気に入っていた。でも風呂上がりの子どもを抱いたとき、子どもの匂いより自分の制汗剤の匂いのほうが強いことに気づいて、これは違うなと思いました。せっかくの赤ちゃんの匂いが香料に上書きされている。それが決め手です。
今使っているのはロールオンタイプ
買ったのはエイトフォー 8×4メン ロールオン フレッシュソープ 60mlです。男性用のロールオン式で、60mlというのはこのタイプとしては標準的な容量。名前の通り石けんの香りがついているタイプで、実は完全な無香料ではありません。
ここは正直に書きます。私は最初、無香料タイプを探していて、メンズビオレの薬用デオドラント ロールオンPRO 無香性なども候補に入れていました。結局この8×4メンにしたのは、店頭で試したときに香りがかなり控えめだったからです。つけて数分でほとんど分からなくなる程度で、これなら許容範囲だと判断しました。完全に匂いをゼロにしたいなら、無香性と明記されたものを選ぶべきです。
使ってみての不満は、乾くまでの時間です。ロールオンは液体を直接塗るので、塗った直後は脇が濡れている。そのまま服を着ると生地に染みます。私は塗ったあと20秒ほど腕を上げて待つ癖がつきました。朝の忙しい時間にこの20秒が意外と長い。それと、容器のボール部分に髪の毛やほこりが付くことがあります。洗面所に置いているせいだと思いますが、キャップをきちんと閉めていても起きる。
コストの話も少し。60mlで600円前後、私の使い方だとおよそ3ヶ月もちます。夏場は毎朝、冬場は週に2〜3回という頻度なので、年間で3本あれば足りる計算です。3本セットで買うと1本あたり100円ほど安くなるのですが、私は2本までにしています。開けたまま長く置くと、ボールの周りに液が固まってくることがあったので、まとめすぎないほうがいいと判断しました。
スプレー・ロールオン・シートの違い
3つのタイプを一通り試して、それぞれ向き不向きがあると感じました。
スプレーは手が汚れず、広い範囲に一瞬でかけられるのが利点。ただし粒子が空中に散るので、子どもが同じ部屋にいるときには使いにくい。うちは脱衣所で使っていたのですが、その脱衣所は子どもの沐浴にも使う場所です。今は使うのをやめました。噴射音も大きくて、子どもが寝ている朝には向きません。
ロールオンは狙ったところだけに塗れて、飛び散らない。乾くのが遅いのが唯一の欠点です。子どもがいる家では、この「飛び散らない」がかなり大きい。
シートタイプは、外出先や日中の塗り直しに使っています。汗を拭き取る動作と一緒にできるので、夕方に一度リセットしたいときに便利。ただし1枚ずつ個包装なのでゴミが出るのと、単価が高い。常用するものではなく、カバンに数枚入れておく補助という位置づけです。
結局、洗うのが一番効く
身も蓋もない話ですが、暑い日に一番効いたのは、夕方にシャワーで脇だけ洗い直すことでした。制汗剤は汗をかく前につけるものなので、すでに汗をかいたあとに重ね塗りしても意味が薄い。うちは在宅なので、夕方に2分だけ浴室に入って流す、というのがやりやすい環境でした。
服のほうも見直しました。抱っこ紐の肩ベルトが当たる部分は、綿のTシャツだと汗を吸って乾かない。速乾性のある化繊のインナーに変えたら、夕方の不快感がかなり違いました。ただし化繊は匂いが残りやすいという話もあるので、着たその日のうちに洗うようにしています。制汗剤だけでどうにかしようとせず、汗をかく環境そのものを少し変えるほうが手っ取り早い場面はけっこうあります。
効能については書けないので、使い方だけ守る
制汗剤の多くは医薬部外品として売られています。パッケージに「医薬部外品」と書いてあるはずです。私が書けるのは、私の場合こう感じた、というところまでで、それ以上の効能を語ることはできません。
だから私がやっているのは、パッケージに書かれた使い方をそのまま守ることだけです。清潔な肌に、汗をかく前に、適量を。傷や湿疹のある部分には使わない。これも箱に書いてあります。脇の匂いや汗の量そのものが気になる、日常生活に支障があるという場合は、市販品を試し続けるより皮膚科で相談したほうが早いと思います。私は書かれていない使い方を編み出そうとしないことにしました。
最後に
子どもが生まれてから、自分の身だしなみの基準が「他人にどう見えるか」から「子どもの顔の近くでどうか」に変わりました。制汗剤を無香料寄りに切り替えたのも、洗濯や柔軟剤の香りを弱くしたのも、同じ流れです。
600円前後のものを1本、洗面所に置いておくだけで、抱っこするときの気の遣い方が少し変わる。大した投資ではありません。ただ、香りが強いものを選ぶと逆効果になるので、そこだけは店頭で確かめてから買ったほうがいいと思います。
この記事は日用品の個別レビューです。何をどこまでストックするかは日用品のまとめ買い|何をどこまでストックするかにまとめています。

