個人開発|30分で何ができるか

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寝かしつけが1時間かかる日があります。そういう日は、デスクに戻れません。子どもが眠りかけていて、部屋を出るタイミングを待っている。この待ち時間に、ソファでノートPCを開くようになりました。

問題は、ソファでPCを膝に直接乗せると熱いし、姿勢が終わることです。半年ほど試行錯誤して、今の形に落ち着いたので書きます。

デスクに戻れない日が、週に2、3回ある

普段は仕事用のデスクがあります。モニターがあって、椅子があって、そこに座れば集中できる。ただ、そこはリビングの隅で、寝室からは一番遠い。

寝かしつけの途中で寝室のドアの近くにいたい日というのが、週に2、3回あります。完全に寝入る前に離れると、また泣いて戻ることになる。かといって、その30分を何もせずに座って待つのはもったいない。

それで、ソファに座ってノートPCを開くことになりました。ソファは寝室のドアから3mくらいの位置にあります。物音がすればすぐ動ける。場所を選べないという制約が先にあって、道具はそれに合わせた、という順番です。

膝に直接置くと、10分で無理になる

最初は何も使わず、膝に直接乗せていました。結論から言うと、これは10分が限界です。

まず。私のノートPCはビルドを回すとファンが唸って、底面が明確に熱くなります。ズボン越しでも、太ももの一点に熱が集中する。低温やけどの話を読んでから、これは避けるようになりました。しかも底面の吸気口を太ももで塞ぐので、冷却効率も落ちます。実際、膝に乗せているときのほうがファンの回転が上がっていました。

次に姿勢。膝の上は水平ではありません。座ると太ももは前下がりになるので、PCも傾く。画面が見づらいので、首を前に出して覗き込む形になります。20分もやると、首の後ろから肩甲骨にかけて張ってきます。

3つめが安定しないこと。足を組み替えるたびにPCが動く。膝の上でバランスを取り続けている状態なので、無意識に体が緊張しています。

クッション付きの膝上テーブルにした

いろいろ見た結果、下がクッション、上が平らな板になっている膝上テーブルにしました。15インチまでのPCに対応していて、高さと角度が無段階で調整できるタイプです。収納トレイが付いていて、木目調の天板。

これで3つの問題が同時に解決しました。クッションが熱を遮るので、太ももが熱くならない。天板が平らなので、PCが傾かない。角度をつけられるので、覗き込まなくて済みます。

角度調整があるかどうかは、けっこう重要でした。平らな板を膝に乗せても、膝自体が傾いているので、結局PCは前下がりになります。天板側で5度から10度ほど起こせると、視線の高さが変わって首が楽になる。私は書見台としても使っていて、本を読むときはもっと大きく起こしています。

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使ってみて分かった短所

正直に書くと、いくつかあります。まず重い。クッションと木製天板と金属の脚が入っているので、片手でひょいと持ち運ぶ感じではありません。ソファの横に立てかけて置きっぱなしにしていますが、その分だけ場所を取ります。

次に、角度をつけるとPCが滑ること。天板の手前にストッパーはありますが、大きく起こすとPCの重心が後ろにいって不安定になります。私は薄い滑り止めシートを天板に敷いて使っています。これがないと、10度以上は怖くて起こせません。

3つめ、クッションが熱を遮る反面、PCの排気の逃げ道が狭くなることがあります。私のPCは底面吸気なので、天板とPCの間に隙間を作る必要がありました。小さいゴム足を4つ貼って、5mmほど浮かせています。この改造をするまでは、デスクで作業するときよりファンがよく回っていました。

それと、収納トレイは正直あまり使っていません。マウスを入れるつもりでしたが、ソファではトラックパッドで済ませるので出番がない。ペンとイヤホンが入っているだけです。

買う前に測っておくべきだったのが、ソファの座面の高さと自分の太ももの長さでした。膝上テーブルは膝と太ももに乗るので、座面が低いソファだと膝が上がって、テーブルが手前に傾きます。うちのソファは座面が40cmほどで、たまたま合いましたが、これはほぼ運です。深く沈み込むタイプのソファだと、そもそも成立しないと思います。

もうひとつ、クッション部分は洗えません。カバーが外れないタイプでした。夏場に汗をかくと、そのうち気になってくるはずです。上に薄いタオルを1枚敷くようにしましたが、これは買う前に確認しておけばよかった点です。

ソファでやること、やらないこと

環境が整っても、ソファでできることには限りがあります。半年で線引きがはっきりしました。

やるのは、コードレビュー、ドキュメントを読む、issueの整理、あとは個人のブログを書くこと。読むこと中心の作業は問題なくできます。中断されても、読んでいた場所さえ覚えていれば再開できる。

やらないのは、新しい機能の実装です。頭の中に構造を組み立てる作業は、5分の中断で全部崩れます。ソファに座っている時点で、いつ呼ばれるか分からない状態なので、そもそもその集中は作れません。何度か試して、結局デスクでやり直すことになりました。場所の問題ではなく、中断可能性の問題です。

あとタイピングの音も気にしています。寝室のドアから3mなので、強く打つと聞こえる可能性がある。意識してゆっくり打つようにしていますが、これはあまり守れていません。集中すると音が大きくなる。外付けの静音キーボードを検討したこともありますが、膝の上に本体とキーボードの2つを乗せる形になるので、安定性の面で見送りました。

ノートPCのファンの音も同じです。ビルドを回すと明確に唸るので、寝かしつけの直後には走らせません。重い処理はデスクに戻ってから、というルールにしています。ソファは「音と熱が出ない作業」をする場所と決めてしまうと、迷わなくて済みます。

デスクに戻れる日は、戻ったほうがいい

ここまで書いておいて何ですが、デスクのほうが圧倒的に快適です。外部モニターがあって、椅子の背もたれがあって、キーボードの高さが合っている。同じ30分でも、進む量が違います。

膝上テーブルは、デスクの代わりではありません。デスクに行けない日の被害を減らすための道具です。上限を上げるものではなく、下限を上げるもの。この位置づけを間違えると、たぶん失望します。ソファで一日中作業できる環境を作ろう、という買い方はおすすめしません。

ただ、週に2、3回ある「デスクに戻れない30分」が、待ち時間から作業時間に変わったのは事実です。4,000円前後の買い物としては、じゅうぶん元は取れました。子どもが一人で寝つけるようになったら、たぶん使わなくなる道具でもあります。それでいいと思っています。

結局のところ、道具で解決できたのは熱と姿勢だけで、集中の問題は解決していません。そこは環境ではなく時期の問題だと思っています。

この記事は個別の記事です。子どもが寝た後の時間の使い方全体は子どもが寝た後の30分|何に使うかで日が変わるで整理しています。

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