プラモデルと工作|途中で中断できる趣味

※ この記事にはプロモーションが含まれています。

プラモデルは、30分しかない夜に一番向いている趣味かもしれない。半年ほどやってみて、そう思うようになりました。理由は単純で、作業がもともと細かい単位に分かれているからです。

ただし、家の中に道具と粉と匂いを持ち込むことになるので、そこは工夫が要ります。乳児がいる家で成立させるためにやったこと、失敗したことを書きます。

30分で区切れる作業単位がある

プラモデルの工程は、パーツを切り出す、切り口を整える、仮組みする、接着する、塗る、組む、という順で進みます。この一つひとつが独立していて、途中で手を止めても壊れません。

実際の私の1日は、こうです。ランナーからパーツを20個ほど切り出して終わり。翌日はその20個のゲート跡をヤスリで整えて終わり。その次の日に仮組み。1日あたり25分から35分。この積み上げで、キット1つに3週間ほどかかります。

遅いように見えますが、締め切りがないので遅くていい。これが精神的にかなり楽でした。何かを進めている感覚だけがあって、急かされない。仕事だと締め切りが常にあるので、その反動もあると思います。

中断への強さも書いておきます。泣き声が聞こえたら、ニッパーを置いて立てばそれで終わり。作りかけのパーツが乾いて使えなくなる、みたいなことは起きません。唯一気をつけるのは接着剤を使っているときで、蓋を開けたまま放置すると揮発します。だから接着は最後の10分にはやらないと決めています。

音は、ほぼ出ない

ニッパーでランナーを切る音は、パチンと鳴ります。ただ、これはドア1枚隔てた寝室には届きませんでした。テレビの低音と違って、瞬間的で高い音は壁を抜けにくいんだと思います。

ヤスリがけの音はもっと小さい。シャッ、シャッという音で、これは自分の手元でしか聞こえません。電動工具を使わない限り、この趣味はほぼ無音です。リューターを買おうかと一度考えましたが、夜には使えないので保留にしました。

むしろ気をつけているのは、パーツを落とす音です。小さい部品が床に落ちると、フローリングだと意外に響く。あと、落とした部品を暗い中で探すことになるので、これは実害もあります。

道具はトレイ1つにまとめる

これが一番効いた工夫でした。ニッパー、ヤスリ、ピンセット、デザインナイフ、接着剤。これを全部、A4サイズくらいの浅いトレイに載せています。作業もそのトレイの上でやる。

理由は3つあります。まず準備と片づけが数十秒で終わること。棚から出して机に置けば作業開始、そのまま棚に戻せば終了です。30分しかない夜に、5分の準備は致命的です。

次に、切り粉とパーツがトレイの外に出ないこと。ゲートを切ると細かいプラスチックの破片が飛びます。これがリビングの床に散ると、いずれハイハイを始めた子どもが口に入れる。トレイの縁が物理的な壁になるので、これはかなり安心感があります。

3つめ、そのまま持ち上げて棚の上に避難できること。作りかけの状態を保ったまま、手の届かない高さに移せます。

工具は、入門用のセットから始めました。ニッパー、モデラーズナイフ、ダイヤモンドヤスリ、ピンセットなどが14点まとまって収納ケースに入っているもの。1つずつ揃えるより安く済みますし、何が必要かも分かっていない段階では、これで十分でした。

プラモデル 工具セット 入門用ツールセット 初心者 ニッパー 簡易セット

プラモデル 工具セット 入門用ツールセット 初心者 ニッパー 簡易セット

Amazonで見る楽天市場で見る

セットを使ってみて分かった、良し悪し

正直な評価を書きます。良かったのは、ケースがそのまま収納になること。前述のトレイ運用と相性がよくて、ケースごと棚に戻せます。ピンセットが2種類入っているのも実用的で、先が曲がっているほうを結局よく使っています。

不満はニッパーの刃です。入門セットのニッパーは、専用の薄刃と比べると切り口が白くなりやすい。プラスチックが潰れるからです。ゲート跡を綺麗にしたいなら、結局ヤスリの手間が増えます。私は3ヶ月ほど使ってから、ニッパーだけ別途買い足しました。

それから、ダイヤモンドヤスリは目が粗めで、仕上げには向きません。細かい番手の紙ヤスリを別に用意しています。ここも追加投資が発生する部分です。

とはいえ、最初の1つ目のキットを作るには十分でした。続くかどうか分からない段階で高い工具を買わなくていい、という意味では合理的な選択だったと思います。

塗料の匂いは、結論としてあきらめた

ここは正直に書きます。ラッカー系の塗料とシンナーは、乳児がいる部屋では使えないと判断しました。換気扇の下でやれば大丈夫、という話も見かけますが、うちは間取り的にリビングと寝室が近く、そこまでのリスクを取る理由が見つかりませんでした。

水性塗料という選択肢はあります。ただ、これも匂いがゼロではありません。私は今のところ塗装をしない前提で、成型色のまま組めるキットを選んでいます。最近のキットは色分けが優秀なので、これで十分見られる仕上がりになります。

接着剤も、流し込みタイプの有機溶剤系は匂いが強い。今は接着剤を使わないスナップフィットのキットに絞っています。制約は多いですが、その中でも作るものはいくらでもある、というのが半年やってみた実感です。

塗装は、子どもが大きくなってベランダや別室で作業できるようになったら、そのときに始めます。

保管場所を先に決めてから買う

最後に、これが一番の失敗談です。1つ目のキットを作り終えて、飾る場所を考えていませんでした。リビングの棚に置いたら、抱っこした子どもの手が普通に届く高さだった。アンテナが1本折れて、そこで学びました。

今は、床から160cm以上の高さにある棚の上、扉付きのスペースに置いています。作る前に置き場所を決める。これをやらないと、完成品が家の中で行き場を失います。

ついでに言うと、作りかけのキットの箱も置き場所が要ります。組み立て中はランナーが減らないので、箱は最後まで場所を取り続ける。1つ完成するまで次を買わない、というルールにしてから、部屋が散らからなくなりました。

刃物の保管も、真っ先に決めるべきことでした。ニッパーもデザインナイフも、置きっぱなしにできるものではありません。トレイごと鍵のかかる引き出しに入れる、というところまでやっています。今の月齢ではまだ届きませんが、届くようになってから慌てて対策する類のものではないので。

始めるのにかかった金額は、工具セットが1,000円台、最初のキットが2,000円弱、トレイが数百円。3,000円ちょっとです。合わなかったときの損失が小さいので、試しやすい趣味ではあると思います。私は今3つ目を作っているところで、たぶんこれが一番長く続きそうな気がしています。

実際に組んでみて分かったのは、30分でどこまで進むかを把握しておくと気持ちが楽になるということです。ランナーからパーツを切り出して、ゲート跡を処理して、組む。この単位なら中断しても困りません。

逆に、接着や塗装のように「始めたら止められない工程」を挟むと途端に破綻します。泣き声が聞こえた瞬間に手を止めることになるので、乾く前に放置される。だから今は、止められる工程だけで完結するキットを選んでいます。

置き場所の問題もあります。作りかけを机に出したままにできないので、トレーごと棚に上げる運用にしました。この一手間があるだけで、「今日は出すのが面倒だからやめよう」となる日が増えたのも事実です。

この記事は個別の記事です。子どもが寝た後の時間の使い方全体は子どもが寝た後の30分|何に使うかで日が変わるで整理しています。

タイトルとURLをコピーしました