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在宅勤務をしていると、チャイムが鳴る回数の多さに驚きます。うちは平日で平均3回。宅配が2回、あとの1回は点検の案内だったり、契約の勧誘だったり、ポスティングの人だったりします。
子どもが生まれてから、この「あとの1回」への対応を変えました。約束のない訪問には玄関を開けない。そう決めて、そのうえでドアスコープにカバーを付けました。今回はその話です。
まず、出ない基準を決めた
道具の前に方針でした。妻と話して決めたのは、シンプルに2つです。事前に来ることが分かっている訪問には出る。それ以外はインターホン越しに対応して、玄関は開けない。
事前に分かっている訪問というのは、宅配の配達通知が来ているもの、管理会社から連絡があった点検、あとは自分で呼んだ業者。それ以外、つまり心当たりのないチャイムには、ドアを開けないという運用です。
これを決めるまでは、なんとなく「出ないのは失礼かな」という気持ちがありました。特に日中に妻と子どもだけでいるとき、居留守を使うことへの後ろめたさがあったらしいです。でも、家に入ってくる可能性のある人を家族が判断しなきゃいけない状況自体をなくしたかった。方針として決めてしまえば、その都度悩まずに済みます。
実際、決めてからのほうが気が楽になりました。判断を毎回するのがストレスだったんだと思います。
ひとつだけ例外を作りました。管理会社や自治体を名乗る訪問で、心当たりがない場合。この場合はドア越しに「折り返しこちらから連絡します」と伝えて、実際に管理会社の番号にかけ直す。名乗った内容が本当かどうかを、玄関先ではなく電話で確認する形にしています。電話番号は玄関の内側の壁にメモを貼ってあるので、その場ですぐかけられます。
インターホンのモニターだけでは足りなかった
うちのインターホンにはカメラ付きのモニターがあります。ただ、これが万能ではないことに使っていて気づきました。画角が固定なので、玄関前の限られた範囲しか映らない。カメラの正面から少し外れた位置に立たれると、上半身しか映らなかったりします。
それと、うちの機種は録画機能がありません。応答しなかった訪問の記録が残らないので、あとで「そういえば昨日誰か来てたな」と思っても確認しようがない。この2点で、モニターは第一段階の確認手段でしかないと考えるようになりました。
だから、モニターで判断がつかないときの二段目としてドアスコープを使います。ドアの前に立っている人の全身と、周囲の様子まで見える。この組み合わせで、玄関を開けずに状況を把握する、というのが今のやり方です。
ドアスコープは外側からも問題になりうる
ここで気になったのが、ドアスコープそのものです。あれは基本的に内側から外を見るための部品ですが、構造上、外側からの光や視線に対して完全に閉じているわけではありません。
細かい仕組みの話は書きませんが、要点は「内側の様子が外に漏れないようにしておく」ことです。玄関の照明が点いているかどうか、人影が動いたかどうか。そのくらいの情報でも、在宅かどうかは伝わってしまいます。だから使っていないときは塞いでおく、というのが基本的な考え方だと理解しました。
ガムテープを貼るという原始的な方法でもいいんですが、それだと見たいときに毎回剥がすことになります。実際、最初の1週間はマスキングテープでやっていて、貼り剥がしが面倒で3日目にはやらなくなりました。
マグネット式のカバーに落ち着いた
今使っているのは、テクテクという製品名のドアスコープカバーです。ドアの内側にマグネットで貼り付けて、スライドさせて開け閉めするタイプ。うちのドアは金属製なので、そのまま磁力で付きました。
いいのは、開ける動作が親指1本で済むこと。チャイムが鳴る、スライドをずらす、覗く、戻す。一連が2秒で終わります。テープを剥がしていた頃と比べて、ちゃんと毎回使うようになりました。防犯グッズは操作が軽いかどうかで定着率が変わる、というのを実感した製品です。
注意点として、ドアスコープには「一般用の浅型」と「公団用の深型」があります。私は最初に浅型を買って、うちのドアは合いました。ただ購入前にスコープの出っ張り具合を測っておかないと、カバーがスコープに干渉して平らに貼れないことがあるようです。定規を当てて、突起の高さを確認してから買うほうが確実です。
取り付けそのものは2分もかかりません。ドアの表面を拭いて、スコープの位置に合わせて置くだけ。マグネットなので位置の微調整が何度でもできて、粘着式のように一発勝負にならないのは楽でした。うちは子どもがドアの前をハイハイするようになったときのことを考えて、手が届かない高さにあるかも確認しています。標準的なドアスコープの高さなら、まず届きません。
使ってみて分かった不満
まず、マグネットの保持力はそこそこです。強い磁力ではないので、勢いよくドアを閉めると位置がわずかにずれることがあります。うちは週に1回くらい、位置を直しています。落ちてくるほどではないですが、完全固定ではない。
それと、スライドの動きに「カチッ」という音がします。製品としては消音をうたっているタイプもありますが、うちのものは無音ではない。ドアのすぐ外に人が立っている状態で操作すると、聞こえる可能性はあると思います。気になる場面では、ゆっくり動かすようにしています。
あと、これは製品の問題ではないんですが、カバーを付けたことでドアスコープの存在を意識するようになり、逆に覗く回数が増えました。物音がするたびに確認してしまう時期があって、妻に「気にしすぎ」と言われています。道具を入れると気にする対象が増える、という副作用は正直あります。今は落ち着きました。
それから、覗くときの手順も決めました。まずインターホンのモニターで見る。判断がつかなければドアスコープで見る。それでも分からなければ、ドア越しに声だけで用件を聞く。玄関を開けるのは最後です。段階を4つに分けておくと、慌てているときでも順番を飛ばしにくくなります。妻とはこの順番を共有していて、冷蔵庫に手順を書いた紙を貼ってあります。
宅配の受け取りは別ルートに逃がした
出ない方針にすると、当然ながら宅配の受け取りが問題になります。うちはこれを、置き配と宅配ボックスで処理する方向にしました。玄関を開ける回数そのものを減らすほうが、応対の質を上げるより効果が大きかったです。
置き配にしておけば、そもそもチャイムが鳴らないケースも増えます。うちは通販の初期設定を全部「置き配指定」に変えて、玄関前で受け取るのは冷蔵品だけにしました。これで平日のチャイムが3回から1回台まで減っています。
チャイムが減って副次的によかったのは、子どもの昼寝が中断されなくなったことです。生後6ヶ月だと1日に2回は寝るんですが、そのタイミングでチャイムが鳴ると高確率で起きる。防犯の話として始めたのに、結果的に一番効いた実感があるのはここでした。妻からも「これは続けてほしい」と言われています。
結局のところ、ドアスコープカバーは「開けない」という方針を支えるための小さな部品でしかありません。1,000円前後で買えるものですが、方針とセットでないと意味がない。逆に言えば、方針が決まっていれば1,000円でそこそこ効く部分だと思っています。
この記事は防犯対策の個別記事です。賃貸でどこまでやるかの全体像は子どもができて始めた防犯対策|賃貸でできる範囲にまとめています。

