デンタルフロス|歯科で勧められて始めた

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「歯磨きだけだと、歯と歯の間はどうしても残りますよ」。去年の秋、久しぶりに行った歯科でそう言われました。フロスを使っているかと聞かれて、正直に「使っていません」と答えたときの空気は、なかなかのものでした。

それまでフロスは、必要な人が使うものだと思っていたんですよね。私は朝晩ちゃんと磨いているつもりだったし、痛いところもなかった。でも子どもが生まれて、歯科に定期的に通う時間そのものが取りにくくなった。それなら日々のケアの比重を上げるしかない、という消極的な理由でフロスを始めました。半年以上続いた今の話を書きます。

ホルダー型と糸巻き型は、別物だと思ったほうがいい

買う前に一番混乱したのがここでした。フロスと呼ばれているものには、大きく2種類あります。

ひとつが糸巻き型。ケースから糸を引き出して、40cmほど切って指に巻いて使うタイプです。もうひとつがホルダー型で、プラスチックの柄に糸が張ってあるもの。Y字型とF字型があって、Y字は柄が曲がっていて奥歯に、F字は前歯に向いているとされています。フロスピックと呼ばれることもある。

コストで比べると糸巻き型が圧倒的に安い。50mで数百円のものを1回40cm使うと、単純計算で125回分です。1回あたり数円。ホルダー型は使い捨てなので、どうやっても1本あたり十数円かかります。安さだけなら糸巻き型の一択なんですよね。

歯科の予約が取れないから、家の比重を上げた

そもそもフロスに手を出したのは、通院の見通しが立たなくなったからでした。子どもが生まれる前は、3ヶ月に1回のクリーニングを平日の夕方に入れていました。在宅勤務なので、17時に抜けて18時に戻れば済む。それが今は難しい。

妻と交代で子どもを見ているので、私が1時間半抜けるにはその時間の担当を決める必要があります。土曜の枠は2〜3週間先まで埋まっていることが多いし、予約できても当日に子どもが熱を出せばそれまで。実際、去年の12月に取った予約は当日キャンセルしました。予約が取れる前提でケアを組んではいけないと、そのとき考えを変えました。

通院間隔が3ヶ月から6ヶ月に伸びるなら、その6ヶ月を家でどう過ごすかのほうが重い。歯科でやってもらう部分を減らせるとは思っていませんが、家でできる工程を増やすことはできる。フロスはその一手でした。

それでもホルダー型を選んだ理由

結論から書くと、続かなかったからです。最初に買ったのは糸巻き型でした。安いし、環境負荷も低い。そう考えて選んだのに、3週間で使わなくなりました。

理由は片手が空いていないこと。夜の歯磨きは、たいてい子どもを寝かしつけた直後です。抱っこ紐を外したばかりで腕が疲れているし、泣き声がしたらすぐ動ける状態でいたい。そこで糸を40cm引き出して切って、両手の指に巻きつけて、鏡の前で構える。この一連が、正直しんどかった。所要時間そのものより、準備の工程数が多いのが効いてくるんですよね。

ホルダー型に替えてから、この工程がゼロになりました。ケースから1本つまんで、そのまま使う。片手で完結するのが、育児中の生活には決定的でした。

買ったのはY字型の90本入り

使っているのは、by Amazon のY字型 デンタルフロス 90本入り。ブルー45本とホワイト45本で色が分かれています。

Y字を選んだのは奥歯狙いです。私が歯科で指摘されたのが奥のほうだったので、柄が曲がっていて奥に届きやすいとされるY字にしました。実際、上の奥歯にも口を大きく開けずに入ります。F字型は前歯には入れやすいけれど、奥歯だと手首をかなり回すことになる。両方を試したうえで、うちはY字に統一しました。色が2色に分かれているのは、家族で分けたい人には便利だと思います。うちは分けずに、洗面所のケースからその都度つまむ運用です。妻と同じケースを共有していますが、1本ずつ使い捨てなので気にしていません。

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90本を大人2人で使うと、どれくらいもつか。うちは毎日は使っていません。私が週5回、妻が週3〜4回くらいで、合わせて週9本前後。90本で約10週間、2ヶ月半という計算です。1本あたりは十数円なので、ひとりの1日あたりのコストは10円台。この程度なら続けられる、と判断しました。

使ってみて分かった、はっきりした短所

いいことばかりではありません。まず糸が太めです。私の下の前歯は歯間が狭く、そこにはなかなか入らない。無理に押し込むと、パチンと勢いよく入って歯ぐきに当たる。力を入れると歯ぐきを傷つけることがあるので、ここは本当に注意が要ります。私は最初の週に何度か出血させました。ゆっくり左右に動かしながら入れる、というのを覚えるまでに1週間くらいかかっています。

次にゴミの量。使い捨てなので、週9本なら年間で460本を超えるプラスチックが出ます。これは糸巻き型に対する明確な負けです。環境の話としても、洗面所のゴミ箱の埋まり方としても気になる。うちは前歯まわりだけは糸巻き型を残して併用することにしました。奥歯と忙しい夜はホルダー型、余裕のある休日は糸巻き型、という雑な使い分けです。

3つ目は、糸が切れないまでも毛羽立つこと。詰め物のふちに引っかかる場所があって、そこを通すと糸がほつれます。1本を全部の歯間に使い回すのは無理があるので、私は途中で1本追加することがある。90本という数字は、そういう予備も含めて考えたほうがいいです。

使い方は歯科で教わるのが確実

ここは強めに書いておきます。フロスの使い方は、歯科で直接教わるのが確実です。私も動画を見て自己流でやっていた期間があるんですが、次の検診で「入れる角度が浅い」と指摘されました。歯の側面に沿わせるという感覚が、文章や動画だけだと分からなかった。

そのとき5分ほど実演してもらって、自分の口で1回やって見せたら、そこで初めて腑に落ちました。効果がどうこうという話は私には断定できません。ただ、道具を正しく使えているかどうかは、専門家に見てもらわないと自己判断しようがない。出血が続く、痛みがある、詰め物が引っかかる場所がある。そういうときは自分で結論を出さずに歯科に相談したほうがいいです。

  • 入れる角度と当てる面は、一度実演してもらうと早い
  • 出血や痛みが続く場合は使用を続けずに相談する
  • 詰め物や被せ物がある場所は、事前に扱いを聞いておく

最後に

フロスを始めた動機は、正直あまり立派なものではありませんでした。歯科に行く時間が取れないから、家でできることを増やしただけ。それでも、夜の歯磨きに30秒足すだけの習慣が半年続いているのは、道具を「片手で使えるもの」に替えたからだと思っています。

安さで選ぶなら糸巻き型。続けやすさで選ぶならホルダー型。私は続かなかった側の人間なので、多少コストが高くてもホルダー型を選びました。そのうえで、使い方だけは自己流にしない。次の検診でまた指摘されるつもりで通っています。

この記事は日用品の個別レビューです。何をどこまでストックするかは日用品のまとめ買い|何をどこまでストックするかにまとめています。

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