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1日中キーボードを打った日の夜、ゲームのコントローラーを握ると手が痛い。これに気づいたのは、子どもが生まれて在宅勤務の比率が上がってからでした。以前は週2回オフィスに出ていたので、たぶん打鍵数が違ったんだと思います。
モバイルアプリの開発が仕事なので、平日はほぼ8時間キーボードとトラックパッドです。そのあと夜の30分にコントローラーを持つと、右手の親指の付け根が張る。ここを解決するために選び直したので、その基準を書きます。
手が痛くなるのは、握力ではなく形の問題だった
最初は「筋力が落ちたのかな」と思っていました。でも観察すると、痛むのは決まって親指の付け根と手首の外側。これは握り込んでいるからではなく、親指を内側に折り曲げた状態で固定している時間が長いせいでした。
キーボードもコントローラーも、手のひらを下に向けたまま長時間キープします。前腕がねじれた姿勢で固定されるので、同じ場所に負荷が積み上がる。だから夜のコントローラーを軽くしても、根本は変わらないんですよね。効いたのは、グリップが太くて、手のひら全体で支えられる形のものに変えることでした。
細いコントローラーは指先で保持する形になります。太いものは手のひらに乗る。前者は精密な操作に向いていますが、その分だけ指の筋肉を使い続けます。1日中PCを触った後の手だと、この差が20分で出ました。
重さは軽ければいいわけではない
ここは意外でした。軽いほうが疲れないと思って、最初は200g切りの安いものを買ったんです。3,000円くらいの無線パッド。結果、軽すぎて手が固定されず、余計に力が入るという現象が起きました。
手のひらに適度な重さが乗っていると、手が「置いてある」状態になります。軽いと持ち上げている感覚が抜けない。私の場合、250gから300gくらいが一番楽でした。膝の上に肘を置いて構えると、重さは腕ではなく脚が受けるので、そもそも数十グラムの差は問題になりません。
逆に、寝転がって胸の上で持つような姿勢だと、重さは全部腕にかかります。姿勢によって最適な重量が変わる、というのが実際に何本か試して分かったことです。私はソファに座って肘を膝に置く姿勢が多いので、重めを選びました。もし寝ながら使うのがメインなら、逆に軽いほうがいいはずです。
重心の位置も見たほうがいいポイントでした。同じ重さでも、グリップ側に重心があるものと、中央に集まっているものでは持ったときの感覚が違います。グリップ寄りに重さがあると、手のひらに乗って安定する。中央寄りだと、両手の指先で前後のバランスを取り続けることになります。店頭で持ち比べたときに、この差ははっきり分かりました。
買い直して落ち着いたもの
最終的に手元に残ったのが、Xboxの純正ワイヤレスコントローラーです。USB-Cケーブルが同梱されているモデルを選びました。グリップとトリガー、背面部分に細かいテクスチャ加工が入っていて、手汗が出ても滑らない。夜に暖房を入れているとこれが地味に効きます。
グリップは太めで、手のひらに乗る形です。前述の理由で、私の手にはこれが合いました。手の大きさには個人差があるので、店頭で握れるなら握ったほうがいいとは思います。私の手は成人男性の平均くらいで、指が特別長いわけではありません。
短所もはっきりあります。まず単三電池2本で動くこと。内蔵バッテリー式に慣れていると、これは面倒です。私はエネループを4本用意して2本ずつ回していますが、その初期投資が別途かかりました。電池込みで実測すると約290g近くあり、これも人によっては重いはずです。それから、任天堂の携帯機にはそのままでは使えません。当たり前ですが、買う前に用途は確認したほうがいい。
無線の遅延は、何をやるかで話が変わる
無線か有線かで悩む人は多いと思うので、私なりの整理を書いておきます。結論は用途次第で、夜の30分に関しては無線で問題なしでした。
格闘ゲームや音ゲー、フレーム単位の入力を要求される対戦ものだと、無線の数ミリ秒が効いてくる場面はあります。ただ私が夜にやるのはパズルとローグライクとレトロなアクションで、そもそもそこまでシビアじゃない。体感で遅延を感じたことはありません。
で、有線に切り替えたくなったときのために、USB-Cケーブルが最初から入っているモデルを選びました。挿せば有線になるので、迷わなくていい。これが同梱されているかどうかは製品によって違うので、確認したほうがいいポイントです。別で買うと1,000円前後の出費になります。
もうひとつ無線の利点があって、ケーブルが子どもの手の届く範囲に垂れないことです。うちの子はまだハイハイの手前ですが、そのうち引っ張るようになる。今のうちに床にケーブルを出さない習慣をつけておこう、という判断もありました。
夜に使うなら、静かさも見たほうがいい
意外と盲点だったのが、ボタンやスティックのカチカチ音です。音を消してゲームをするので、部屋は無音に近い。その中でスティックを弾く音や、トリガーの戻る音が思ったより響きます。
安いコントローラーの中には、スティックの根本が擦れる音が出るものもありました。前に買った軽量モデルがまさにそれで、静かな部屋だと自分でも気になるレベル。純正に替えてからは、少なくとも隣室に届く音ではなくなりました。とはいえ、連打をすればどれでも音は出ます。ここは限界があります。
それから、握り込んだときに軋む個体もあります。これは当たり外れなので、買ってみないと分からない部分です。私の手元にあるものは軋みませんが、以前使っていた安価なモデルは、力を入れると外装が鳴りました。
ついでに、机に置く音も気にするようになりました。夜に中断されて立ち上がるとき、コントローラーをテーブルに置く音が響きます。今はトレイの上に薄いフェルトを敷いて、そこに置くようにしました。100円ちょっとの対策ですが、深夜の無音の部屋ではこれくらいの差が効きます。音を出さないというのは、機械の音量だけの話ではないと気づいたのはこのあたりからです。
手が痛い夜は、そもそもやらない
道具の話をひととおり書いておいてなんですが、一番効いた対策はやらない日を作ることでした。仕事で実装が詰まって長時間打ち込んだ日は、握ると10分で張ります。そういう日は本を読むか、早く寝る。
コントローラーを替えたことで痛くなるまでの時間は明確に伸びました。以前は20分で張っていたのが、今は40分くらいまで持ちます。ただしゼロにはなりません。道具は下限を上げてくれるだけで、上限を外してくれるわけじゃない。30分しかない夜だからこそ、痛みを我慢しながら遊ぶのはもったいない、というのが今の結論です。
それと、日中の対策のほうが効果は大きかったです。仕事中に1時間に1回、手を握って開くのを10回やる。これを習慣にしてから、夜の張りが減りました。コントローラー選びの記事でこれを書くのは変な話ですが、順番としては先にこっちだと思います。買い替えは、そのうえで足りない分を埋める手段でした。
この記事は個別の記事です。子どもが寝た後の時間の使い方全体は子どもが寝た後の30分|何に使うかで日が変わるで整理しています。

