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「14時以降は普通のコーヒーを飲まない」というルールを決めて、初日の16時に破りました。夕方の打ち合わせ前、無意識でドリップバッグを開けていたんです。決めた本人がこれなので、意志の力でどうにかする話ではないと早々に分かりました。
そもそもなぜ時間を決めたか。息子が生まれてから、私の睡眠は夜中に2回か3回中断されます。まとまって眠れる時間が短いぶん、その短い時間をなるべく無駄にしたくない。カフェインの効き方には個人差があるとされているので、自分の場合どうなのかを試してみることにした、というのがこの記事の出発点です。
14時という線を、適当に引いた
最初に断っておくと、14時という数字に根拠はありません。カフェインが体から抜けるまでの時間については目安として紹介されている数字がいくつかあり、個人差や体調で変わるとされています。私はその幅の真ん中あたりを見て、寝る時間から逆算して、キリのいいところで14時にしました。
ルールを「何時までにコーヒーを飲む」ではなく「何時以降は飲まない」という形にしたのは意図的です。前者だと飲むこと自体がタスクになる。後者なら、判断が必要なのは14時をまたいだときだけで済みます。
それまでの私の飲み方は、朝1杯、昼食後に1杯、15時ごろに1杯、夕方の集中したいときにもう1杯。多い日は5杯飲んでいました。1杯200mlとして1リットル。書き出してみて、さすがに多いなと思ったのも動機の1つです。
破った日の話
ルールを始めて最初の2週間で、はっきり破った日が4日ありました。
パターンは決まっていて、どれも夕方に急ぎの作業が入った日です。リリース前のビルドが通らないとか、想定外の不具合報告が来たとか。そういうときに手が勝手にコーヒーを淹れに行く。習慣というのはこういうものかと、他人事のように感心しました。
破った日の夜がどうだったかというと、正直よく分かりません。息子が起きれば結局起こされるので、寝つきが悪かったのか単に起こされたのかを切り分けられない。条件がコントロールできない環境では、きれいなデータは取れない。これはやってみて分かったことです。
そこで、破らないための工夫を1つだけ入れました。14時になったら普通のコーヒーの袋を戸棚の上段にしまい、デカフェのほうを手前に出す。物理的に手が届く場所を入れ替えるだけです。これを始めてから、破った日は2週間で1日に減りました。人の判断より配置のほうが強い、というのはこれまでにも何度か経験しています。
それでも1ヶ月ほど続けて、自分の感覚としては、14時以降に飲まなかった日のほうが布団に入ってから寝つくまでが短いように感じました。あくまで私の主観です。効果があると言い切れる話ではありません。
夕方以降はデカフェに切り替えた
ルールを守るために必要だったのは、意志ではなく代わりのものでした。
私がコーヒーを飲むのは、カフェインが欲しいというより、席を立ってお湯を沸かして、湯気の立つカップを持って戻ってくるという一連の動作が欲しいからだと気づきました。仕事の区切りをつけるための儀式みたいなもの。だったら中身がデカフェでも成立します。
常備しているのは、おいしいカフェインレスコーヒーのワンドリップコーヒー、8袋入りが2個の計16袋のセットです。ドリップバッグなのでカップに乗せてお湯を注ぐだけ。夕方の忙しい時間に器具を洗いたくないので、この形式が合っていました。
他に検討したものも書いておきます。DRIP TRIPのデカフェ400gは豆と粉が選べて、当日焙煎のブラジル産。豆から挽く手間を許容できるなら、香りの面ではこちらが有利だと思います。ドリップコーヒーファクトリーのデカフェ3種飲み比べアソートは、自分に合う銘柄が分からない段階で試すのに向いています。ネスプレッソのデカフェコーヒーセットは4種50杯分の専用カプセルで、マシンがあるなら手間は最小。
楽天にはカフェインレス珈琲の飲み比べ福袋1kgが5,398円というのもありました。価格は変動するので執筆時点の目安です。
ドリップバッグ・粉・カプセルで、手間と単価が違う
3つの形式を実際に比べると、トレードオフがはっきりしています。
- ドリップバッグ: 手間はほぼゼロ。ゴミはバッグ1つ。ただし1杯あたりの単価はいちばん高い
- 粉や豆: 単価はいちばん安い。ただしドリッパーとサーバーを洗う工程が毎回発生する
- カプセル: 手間は最小に近い。マシンの初期費用と置き場所が必要で、単価は中間から高め
1kgの粉を買うと1杯あたりの計算はかなり下がりますが、洗い物が増えます。私は夕方に洗い物を増やしたくなかったので、割高を承知でドリップバッグを選びました。朝の1杯だけは豆から淹れて、夕方以降はバッグ。そういう使い分けに落ち着いています。
ちなみに、粉を買って1ヶ月で飲みきれないと風味が落ちます。デカフェは1回に飲む量が少なくなりがちなので、大容量を買うときはそこも考えたほうがいいと思います。
薄い。これは受け入れるしかない
デカフェの短所を正直に書きます。
まず、通常のコーヒーと比べると香りが弱いです。カップに注いだ瞬間に立ち上がるあの匂いが、明らかに控えめ。味も、飲んだ直後の印象は「薄い」でした。カフェインを抜く工程で他の成分も一緒に減るという説明を見たことがありますが、理由はともかく、同じものだと思って飲むとがっかりします。
そして最初に買った銘柄が完全に口に合わなかったのが、この件でのいちばんの失敗でした。スーパーで安かったインスタントのカフェインレスを買ったんですが、酸味が強くて後味が金属っぽい。180gの瓶を3分の1ほど残したまま捨てました。900円くらいの授業料です。デカフェは製法によって味の傾向が違うようなので、いきなり大容量を買うべきではなかった。
デカフェを選ぶときに私が見ているのは、カフェインの除去率の表示があるかと、抽出方法が書いてあるかの2点です。水を使う方法と溶剤を使う方法があるようで、味の傾向が変わるという話をよく見かけます。ただ、どちらが自分に合うかは飲んでみないと分からないので、結局は少量ずつ試すしかありませんでした。飲み比べのアソートが売れている理由が、買ってから分かった気がします。
ドリップバッグは1杯あたりが割高です。夕方に2杯飲む日が続くと、消費のペースが思ったより速い。16袋は8日ほどでなくなりました。
あと、カフェインレスと表示されていてもゼロではないとされている点は知っておいたほうがいいと思います。表示の基準は製品や国によって違うようです。カフェインの摂取について体調面で気になることがある人や、服薬中の人は、医師や薬剤師に相談してください。私の運用は、あくまで自分の生活時間に合わせて線を引いただけのものです。
1ヶ月続けて残ったもの
結局のところ、変わったのは飲む量ではなく飲む時刻でした。1日の杯数はほとんど同じで、そのうち2杯か3杯がデカフェに置き換わっただけ。
それでも、15時に「これは普通のコーヒーでいいのか」と一瞬考えるようになったのは変化だと思います。以前は考えずに淹れていました。線を引いておくと、判断する場所が1日1箇所に固定される。決めごとの効用はそこにある気がします。
14時が自分にとって正しい時刻なのかは、まだ分かりません。もう少し早めるか遅らせるか、しばらく動かしながら様子を見るつもりです。
この記事は食まわりの個別記事です。育児中の自分の食事をどう立て直したかは育児中の自分の食事|後回しにした結果どうなったかにまとめています。

