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金曜の夜、23時。冷蔵庫から缶を出して開けた3分後に、寝室から息子の泣き声が聞こえました。妻はもう寝ている。その日は私が夜間当番でした。抱き上げて、ミルクを作って、寝かしつけて、リビングに戻ったら缶は生ぬるくなっている。結局そのまま流しに捨てました。息子が生まれる前は週に3回くらい晩酌していた私が、いまは「飲む日を決める」という運用に変えています。やめたわけではありません。飲む日は普通に飲みます。この記事は禁酒の話ではなく、夜間当番の表とお酒をどう噛み合わせたか、という段取りの話です。
問題は酒の量ではなく、タイミングだった
以前の私は、平日の夜に350mlの缶を2本というのが標準でした。仕事が終わって、風呂に入って、23時ごろから1本目。そこに息子が来て、生活の後半が丸ごと別のものになりました。
最初にきつかったのは、飲んだ日に呼ばれることです。生後2ヶ月のころは夜中に2回起きるのが普通で、1回目が1時、2回目が4時前後。1本飲んだくらいで前後不覚になるわけではないけど、私の場合は暗い部屋で息子を抱えて立ち上がる動作が、素面のときより明らかに雑になる感じがありました。ミルクの温度を確認する手順を一つ飛ばして、作り直したこともあります。
量を減らせば解決するのかとも考えました。1本にすれば、あるいは半分にすれば。でも実際にやってみると、私の場合は「飲んだ日である」という事実のほうが効いていて、量の問題ではなかったんですよね。だから減らす方向ではなく、日で切る方向に振ることにしました。
妻と交代制にしたら、飲める日が自動で決まった
そもそもの土台は、夜間対応の交代制です。うちは息子が生後3ヶ月に入るころから、夜中に起きたときにどちらが行くかを日ごとに決めています。基本は私が火・木・土、妻が月・水・金。日曜はその週の疲れ具合を見て、前日に決めています。
この表ができた時点で、飲んでいい日は自動的に決まりました。私が当番の日は飲まない。当番でない日は飲んでいい。判断がいらないので、迷う余地がありません。以前は「今日は飲んでいいのか」を毎晩なんとなく考えていて、その曖昧さがそのまま「まあ1本くらい」につながっていました。
固定制ではなく、共有カレンダーに毎週書き込む形にしています。妻が翌朝7時に出る日は前夜を私が持つ、という入れ替えが月に3〜4回は発生するからです。カレンダーの予定名は「夜」の一文字だけ。それだけ見れば、その日にビールを冷やしておくかどうかが決まります。
「全部やめる」にしたら3日で失敗した
正直に書くと、最初は禁酒のつもりでした。息子が生まれた月に、しばらく完全にやめようと決めたんです。結果、3日でコンビニに寄って買いました。
面白くなかったのは、その1本がまったく美味しくなかったことです。決めたことを破ったという後ろめたさが乗っかって、味の記憶がほとんど残っていない。しかも翌日「もう崩れたし」と2日連続で飲みました。ゼロか百かにすると、崩れた瞬間に歯止めがなくなるタイプなんだと分かりました。
いまの「当番の日は飲まない」に切り替えてからは3ヶ月続いています。続いている理由ははっきりしていて、我慢している感覚がないからです。明日は飲める日だと分かっていれば、今日飲まないことは我慢ではなく順番待ちになります。禁止ではなくスケジュール。ここの違いは、自分でも意外なほど大きかった。
飲まない日の手持ち無沙汰に、ノンアルを置いた
とはいえ、飲まない日の21時以降が妙に長く感じました。麦茶では気分が切り替わらない。手に持つものがないだけで、そのまま仕事の続きをしてしまう日が続きました。
そこで置くようにしたのがからだを想う オールフリー ノンアルコールビール 350ml×24本(サントリー)です。糖質ゼロ・カロリーゼロ・プリン体ゼロという表示のもので、うちでは冷蔵庫の下段に何本か立てておいて、当番の日はこれを開けています。
他の銘柄も一通り試しました。すっきり系で癖が少ないのがアサヒ ドライゼロ 350ml×24缶。麦の風味を残した方向が好みなら日本ビール 龍馬1865(国産無添加)350ml×24本で、楽天では24缶ケースが2,980円でした。1本あたりに割ると124円ほどです(価格は変動するので執筆時点の目安として見てください)。柑橘の香りで気分を変えたい日にはオールフリー ライムショット 350ml×24本という選択肢もあります。同じ「ノンアル」でも味の方向はけっこう分かれるので、最初から24本ケースを買うより、コンビニで数種類試してから決めるほうが確実です。
最初に買った銘柄が甘くて、半分残した
その「まず試す」をやらずに失敗したのが1回目でした。レビューの点数だけ見て、飲んだことのない銘柄の24本ケースをいきなり注文したんです。届いて1本目を飲んだ瞬間に、甘いと感じました。私はビールに甘さを求めていなかったので、これはきつい。妻も一口飲んで返してきました。
結局、2ヶ月かけてだらだら消化して、最後の8本くらいは味に飽きていて完全に義務でした。24本というのは、合わなかったときのダメージがそれなりにある単位です。
置き場所も想定外でした。うちのマンションはキッチンの収納が少なくて、24本の段ボールは床置きになります。2LDKの動線に段ボールが1つ増えるだけで、けっこう邪魔なんですよね。しかも冷蔵庫のドアポケットには6本しか入らないので、飲む前日に補充するという手順が増えました。当番の日に冷えていないノンアルが出てくると、それはそれで萎えます。
味そのものについても正直に書いておくと、本物のビールとは別の飲み物です。近い、とは言えない。最初の一口の炭酸と冷たさで9割は満足できるけど、飲み終わりのあたりで「これじゃないな」と感じる日は普通にあります。特に仕事で詰まっていた日は満足感が薄い。値段も水やお茶と比べれば安くはないので、毎日飲むものとしては割高だと感じる人はいると思います。
3ヶ月やって、変わったことと変わらなかったこと
いま、私が飲む日は週に2回に落ち着いています。以前の3回から1回減った計算ですが、減らそうとした結果ではなく、当番表に従ったらそうなっただけです。飲む日は500mlを1本にすることが増えました。次に飲めるのが2〜3日後だと分かっていると、その1本をゆっくり飲むようになる。
変わらなかったこともあります。飲まない日にノンアルを開けても、それが晩酌の代わりになるかというと、ならない日はならない。置き換えというより「儀式の形だけ残す」に近い感覚です。それでも、その形だけでも仕事から夜に切り替わるので、私は続けています。
体調がどうなったかについては、書けることが少ないです。朝の立ち上がりが楽な日が増えた気はしますが、同じ3ヶ月で息子が夜まとめて寝るようになっているので、お酒だけが理由とは言えません。要因を切り分けられないことを、お酒のおかげだったように書くつもりはありません。
飲む日を決めただけ
やめようとしたときはまったく続かなくて、やめないと決めたら続いた。この順番が自分にとっては全部でした。無理にやめないというのは怠けているように聞こえるかもしれないけど、私の場合は「飲まない日を守れる形」を作るほうが結果として飲む量も減りました。
飲み方の適量や体への影響は、体質や体調、飲んでいる薬によっても変わります。気になる方は自己判断せず、健康診断の機会などに医師へ相談してみてください。私がここに書いたのは、あくまで夜中に起きる可能性のある日をどう扱うかという、家庭内の運用の話です。
この記事は食まわりの個別記事です。育児中の自分の食事をどう立て直したかは育児中の自分の食事|後回しにした結果どうなったかにまとめています。

