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お年玉を渡す側になるという発想が、去年まで完全に抜けていました。私も妻も、実家に帰れば親戚の子に会う機会はあるのに、なぜか自分たちは対象外だと思っていた。子どもがいなかったからだと思います。
今年、息子が生まれたことで立場が変わりました。私の兄には小学生の子が2人いて、この正月からは息子ももらう側になる。もらったら返すのが自然な流れで、そうすると渡す側の準備が必要になります。8月末の今から書いておくのは、12月に入ってからでは新札の準備が間に合わないからです。
誰に渡すかを、先に紙に書き出した
最初にやったのは、リストアップでした。感覚でやると、当日に「あの子にも渡さないと」となって足りなくなります。
うちの場合、確実に会うのは私の兄の子2人。妻の姉の子が1人。合計3人です。会う可能性があるのは、私の従兄弟の子が2人。ここは会うかどうかが直前まで分かりません。
確実な3人分と、予備の2人分。合わせて5袋を用意することにしました。余ったら来年に持ち越せばいいだけです。逆に足りないと、その場でコンビニに走ることになる。元日にポチ袋を売っているとは限りません。
渡さないと決めた相手もいます。妻の職場の同僚の子や、近所の子。ここに線を引かないと、際限がなくなります。基本は親族だけ、というのが我が家のルールになりました。
金額は、正直よく分からなかった
一番迷ったのがここです。ネットで調べると、年齢別の目安がいろいろ出てきます。小学校低学年で1,000円から3,000円、高学年で3,000円から5,000円、といった数字をよく見かける。
ただ、これは地域や親族間の慣習でかなり違うようです。実家の兄に直接聞いてみたところ、うちの親族は「小学生は一律3,000円」という暗黙のルールがあると言われました。そんなものがあることすら知らなかった。
だからここでは金額を断定しません。一番確実なのは、同じ親族の中で先にやっている人に聞くことだと思います。相場より多く渡すと相手の親に気を使わせますし、少なすぎても気まずい。横並びに合わせるのが無難でした。
もう1つ、渡す前に相手の親に一声かけるようにしています。「お年玉、渡してもいい?」と聞いておくと、家庭の方針で断られることもある。子どもに直接渡してから断られるのが一番気まずいので、これは先にやります。
新札は、12月中に用意しないと詰む
お年玉には新札を使うのが一般的だとされています。折り目のない、いわゆるピン札。
これを年末に用意しようとすると、かなり厳しい。銀行の窓口は12月30日ごろまでで、その時期は混みます。ATMの新札対応も限られていて、必ず新札が出るとは限りません。
うちは12月中旬の平日に、銀行で両替する予定にしました。在宅勤務なので平日の昼に動けるのは利点です。両替は枚数によって手数料がかかる場合があるので、必要な枚数だけ交換します。5袋なら千円札で15枚程度。
ちなみに、どうしても新札が用意できなければ、折り目の少ないきれいな札で構わないという考え方もあります。子どもは札の状態を気にしません。気にするのは渡す側の大人だけです。それでも用意するのは、相手の親に対する体裁の問題だと理解しています。
ポチ袋は、意外と選択肢が多い
買ったのは、無地に近いシンプルなデザインのポチ袋です。メッセージカードが付いているタイプにしました。
選ぶときに気をつけたのが、干支の絵柄を避けることでした。干支入りのポチ袋は、その年しか使えません。余ったら翌年に持ち越せなくなる。予備を多めに買う前提だったので、年をまたいで使えるデザインにしました。
気になる点も書いておきます。この手のポチ袋は紙が薄いものがある。千円札を3枚入れて折ると、それだけで膨らんで封が浮きます。中身が透けるものもあるので、購入前に紙質の記載を見ておいたほうがいい。
それと、3枚入りのような少量パックは、単価で見ると割高です。うちは5袋必要だったので、複数パックを買うことになりました。まとめ買いのセットのほうが安いんですが、デザインが選べないものが多い。このあたりは好みの問題だと思います。
あと、小さい子に渡すなら、ポチ袋のサイズも見ておくといいです。千円札を三つ折りにして入る大きさか、折らずに入る長札タイプか。折らないタイプのほうがきれいですが、かさばります。
書き方で迷ったこと
ポチ袋の表には相手の名前、裏には自分の名前を書くのが一般的とされています。私はこれを知らずに、名前を書かずに渡すつもりでいました。
名前を書く理由は、子どもが後で「誰からもらったか」を親と確認するためだそうです。3人から同時にもらったら、無記名だと分からなくなる。言われてみればその通りでした。
お札の入れ方も決まりがあります。三つ折りにする場合、肖像が内側で、右から折って左をかぶせる。開いたときに肖像が正面に来る向きです。細かい話ですが、知らずに逆にしていると気になる人には気になる。今年は一応、この形でやってみます。
渡すタイミングを外すと、渡せずに終わる
これは実家の兄に言われて気づいた点です。親戚が集まる場では、渡すタイミングが意外と難しい。全員が揃っている場で1人にだけ渡すと、他の子が気にする。かといって食事中に配り歩くのも落ち着かない。
兄の家では、到着してすぐ、玄関先か部屋に入った直後に渡すのが定番になっているそうです。理由は単純で、忘れないから。宴席が始まると、酒が入って渡しそびれる。実際に去年、渡しそびれて後日郵送した人がいたという話も聞きました。
うちは、家を出る前にポチ袋をカバンの決まったポケットに入れて、到着後10分以内に渡すと決めました。渡す順番も先に決めておくと迷いません。年上から順に、というだけのルールですが、その場で考えなくて済みます。
もう1つ、渡すときに一言添えるのも、去年までの私にはなかった発想でした。「今年もよろしくね」でも「勉強がんばって」でも、何か言うと渡す行為が事務的になりません。小学生相手だと、金額より態度のほうが記憶に残るような気がします。
もらった分をどう扱うか
息子は10ヶ月なので、もらったお年玉の意味が分かりません。当然、自分で使うこともできない。
うちは、息子名義の口座に入れる方向で考えています。0歳のうちに口座を作っておくと、こういう入金の受け皿になる。現金のまま封筒に入れて家に置いておくと、何年か後に金額が分からなくなります。
もう1つ決めたのが、記録を残すことです。誰からいくらもらったかを、スプレッドシートに1行ずつ書く。これは息子のためというより、渡す側に回ったときに同じ額を返すための情報です。親族間のやりとりは、記録がないと何年かで分からなくなります。
正直、お年玉のような慣習は面倒だと思っていました。ただ、いざ自分が渡す側になってみると、これは子どもへの贈り物というより、親同士のやりとりに近いんだと分かってきた。息子がもらう3,000円は、私が兄の子に渡す3,000円と釣り合っている。そういう仕組みだったんですね。
この記事は季節行事の個別記事です。1年を通して何をやったかは子どもが生まれて変わった季節行事|1年目の記録にまとめています。

