ETCと駐車場|子連れ移動の細かい手間

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子連れの移動で消耗するのは、運転そのものより細かい手間のほうです。料金所で財布を出す30秒、駐車場でドアを開けきれない30cm、エレベーターまでの40m。ひとつずつは何でもないのに、後席で子どもが泣き出した瞬間に全部が重くなります。ETCと駐車場の選び方について、1年かけて自分なりに基準ができたので書いておきます。

料金所の30秒が、なぜあんなに長いのか

実家までは高速を使って1時間半です。子どもが生まれる前は、料金所で止まって現金を払うことに何の抵抗もありませんでした。むしろETCを付けていなかったので、その30秒を不便だと思ったことがない。

変わったのは、後席にチャイルドシートが乗ってからです。料金所で停止して、窓を開けて、財布を出して、お釣りを受け取って、窓を閉める。この間に子どもが泣き出すと、車は止まっていて動けず、後ろには車が並んでいて、こちらは片手で財布を持っている。あやすこともできません。

それから夏です。外気温が33度ある日に窓を開けると、熱気が一気に車内に入ってきます。エアコンで冷やした空気が抜けて、後席の温度が上がる。閉め直してから元の温度に戻るまで、体感で数分かかりました。後席の子どもにとっては、その数分がそのまま暑い時間になる。

ETCなら、減速して通過するだけです。窓は開けない、停止しない、財布も出さない。30秒がゼロになるというより、車を止めずに済むことのほうが大きいのだと後から分かりました。

ETC車載器は、買っただけでは使えない

導入で一度つまずいています。私は通販で車載器を買えばいいと思っていました。実際は違います。

ETC車載器はセットアップという作業を経ないと使えません。 車両の情報を車載器に登録する手続きで、これは登録された事業者でないと行えません。つまり、機器だけを個人で買っても、セットアップ済みでなければ料金所のバーは開かない。私はカー用品店で本体とセットアップと取り付けをまとめて依頼しました。取り付け工賃とセットアップ料を含めて、機器代とは別に費用がかかっています。

ETCカードのほうは別で、クレジットカード会社に申し込んで発行してもらうものです。手元に届くまで2週間ほどかかりました。車載器だけ用意して出発当日にカードがない、という順番のミスをしないよう、カードを先に申し込むのが正解です。

時間帯や休日の割引制度については、金額も条件も改定されます。私が調べた内容を書いても、読んだ時点で古い可能性があるので書きません。出かける前に、公式の案内で現在の内容を確認してください。 特に長距離を走る予定があるときは、適用条件に走行時間帯が絡むことがあります。

駐車場を選ぶ基準が3つに絞られた

子連れで出かける先の駐車場は、料金や入口からの近さでは選ばなくなりました。今は3つだけ見ています。

ひとつめは隣の車との幅です。チャイルドシートに子どもを乗せ降ろしするには、ドアを大きく開けて、上半身を車内に入れる姿勢が必要になります。半分しか開かないドアでは物理的にできません。うちの車のリアドアは全開で幅が70cmほどありますが、隣に寄せて停められた日は40cmしか開かず、抱えたまま隙間に体をねじ込む羽目になりました。だから軽自動車専用の狭い区画や、パレットの幅が決まっている機械式は避けます。区画が広めに取られている平面駐車場を優先する。

ふたつめは屋根です。雨の日、傘を差しながらチャイルドシートのハーネスを留めるのは、うまくいきません。片手で傘を持って、片手でバックルを探して、その間に子どもも自分も濡れる。屋根があるだけでこの作業が普通の作業になります。夏は別の意味で効いて、炎天下に2時間置いた車内は座面が触れないほど熱くなりますが、屋根の下ならその程度が明らかに違いました。

みっつめがエレベーターの位置です。ベビーカーで階段は使えません。エスカレーターも、ベビーカーを乗せるのは推奨されていない場所がほとんどです。つまり駐車階から目的の階まで、段差なしで移動できる経路があるかどうかが全て。ここで私の考え方が変わったのは、入口に近い場所より、エレベーターに近い場所を選ぶという点でした。建物の入口に最も近い区画に停めても、そこからエレベーターホールまで60m歩くなら意味がない。事前に施設のフロアガイドでエレベーターの位置を見て、その真下や真横の区画を狙います。

優先スペースについても触れておきます。車椅子使用者用の駐車区画は、条件を満たす人のためのものです。子連れというだけで使うものではありません。施設によっては別に子育て世帯向けの区画が用意されていて、利用条件が掲示されています。その条件に自分が当てはまるかを確認して、当てはまらないなら使わない。当たり前のことですが、急いでいるときほど判断が甘くなるので、自分の中でルールとして決めておいたほうがいいと思っています。

カードを抜くルールを作ったら、今度は失くしかけた

ETCカードは、降りるときに抜くようにしています。理由は2つあります。

ひとつは盗難です。車上荒らしに遭ったとき、カードが挿さっていればそのまま使われる可能性があります。もうひとつが温度で、真夏の車内はカードの想定使用温度を超えることがあるという話です。ダッシュボード付近は特に高温になります。ICチップ入りのカードは熱で反ったり変形したりすることがあるので、車内に置きっぱなしにするのは避けたほうがいい。

実際に痛い目を見ました。挿しっぱなしにしていたカードの有効期限が切れていて、それに気づかないまま料金所に進入し、バーが開かず停止。後続車を待たせて、係員を呼んで、現金で精算しました。カードは有効期限が来ると新しいものが送られてきますが、車に挿しっぱなしだと差し替えを忘れます。抜くルールは、盗難対策であると同時に、期限切れに気づく仕組みでもありました。

ただ、抜いたカードの置き場所を決めていなかったので、今度は失くしかけます。財布に入れたつもりが上着のポケットにあった、ということが2回。駐車券も同じで、ダッシュボードに置いた券が振動で落ちて、シートの隙間から出てきたことがあります。

サンバイザーに定位置を作った

解決策として使っているのが、サンバイザーに挟むタイプのカードホルダーです。もともとサングラス用のクリップですが、駐車券やETCカードも挟めます。180度回転する構造で、縦でも横でも固定できる。2個セットで買いました。

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運転席のバイザーに1個付けて、そこがETCカードと駐車券の定位置になりました。降りるときにカードを抜いて挟む、乗るときに取って挿す。目線の上にあるので、置き忘れて降りることがありません。シートの隙間に落ちることもない。

不満は4つあります。まず、バイザーを下ろすと視界の端に入ります。 西日を避けるためにバイザーを下ろす場面では、ホルダーとカードが視界の下端に見えていて、気にならないと言えば嘘になる。次に、2個セットなのに助手席側は使っていません。妻が「邪魔」と言ったのでその日に外しました。3つめ、挟む力が強く、1ヶ月ほどでバイザーの生地に挟み跡が付きました。 賃貸ではなく自分の車なので許容していますが、リースや売却予定の車なら考えたほうがいい。4つめ、これは注意点ですが、走行中に触るものではありません。 カードの出し入れは必ず停車してからにしています。

細かい手間を1個ずつ潰していく作業は地味です。ただ、子どもを連れて出かけるときの疲れは、大きな失敗より小さな手間の積み重ねから来ていました。料金所で止まらない、ドアが全開になる、エレベーターまで20歩。この3つが揃った日は、同じ距離を走っても帰宅後の消耗が明らかに違います。

この記事は車まわりの個別レビューです。子どもが生まれて足したもの全体は子どもが生まれて車に足したもの|1年で変わった車内にまとめています。

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