鼻毛カッターと身だしなみ家電|朝の3分

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在宅勤務でつらいのは、会議中ずっと自分の顔が画面の隅に映っていることです。相手を見ているつもりで、視線は自分の顔に戻る。子どもが生まれてからの半年で、その顔がだんだん雑になっていくのを毎日確認していました。

朝の身支度に使える時間は、実測で5分ありません。子どもが起きる前に着替えて、コーヒーを淹れて、パソコンの前に座る。その5分のうち、身だしなみに割けるのは3分くらい。この3分で何ができるかを真面目に考えて、道具をいくつか入れ替えた話です。

身だしなみが崩れる順番には、傾向がある

髪と服は、外に出る日があるので最低限は保たれます。崩れるのは、他人から見えるが自分では気づきにくい部分でした。眉と、鼻毛と、耳のあたりの産毛。それから首の後ろ。

気づいたきっかけは、会議の録画を見返したときです。プロジェクトの仕様確認で録画を残していて、あとから自分の顔を再生した。カメラの位置がノートパソコンなので、角度が下から。この角度は、鼻の穴が正面を向きます。

誰にも指摘されませんでしたが、指摘されないからこそまずい。在宅勤務は、鏡を見る回数が減るのに顔を見られる回数は増えるという妙な状態です。会社に行っていた頃は、トイレの鏡で日に何度も確認していたことに気づきました。

3分でやることを、3つに固定した

時間がないときに一番よくないのは、その日の気分で手をつける場所を変えることです。私は順番を固定しました。鼻、眉、首の後ろ。この3つを、月水金の朝にやる。

毎日やる必要はありません。鼻毛は数日で目立つ長さになりますが、眉は週1で十分。首の後ろは、髪を切ったあと2週間くらいから気になり始めます。頻度が違うものを同じ日にまとめると、片方が過剰になる。

首の後ろは自分で鏡を見られないので、スマホのインカメラを使っています。撮って確認して、必要なら妻に頼む。頼むのが面倒で放置していた時期があり、そのとき撮った家族写真の後ろ姿がひどかった。写真は残るので、ここは月に1回でも見ておいたほうがいいです。

実際にやっているのは、洗面所で鏡を見ながら1分ずつ。カッターを当てて、鏡で確認して、終わり。時間を測ったら、3つ合わせて2分半でした。想像していたより短い。やらない理由が時間だと思っていたのは、たぶん言い訳です。

ハサミでやろうとして、指を切った

失敗談を書いておきます。最初は眉用の小さいハサミでやっていました。鼻の中にハサミを入れるという行為が、そもそもおかしい。案の定、くしゃみが出そうになって手が動き、粘膜を切りました。

鼻の中は血管が多いので、小さい傷でもそこそこ出血します。ティッシュを詰めて10分。その日の午前中は会議を音声だけにしました。この一件で、専用の道具を買う決断をしています。

ちなみに、抜くのはもっとよくないそうです。鼻の粘膜は外からの異物を止める役割があるので、毛穴を傷つけて炎症を起こすと厄介だと耳鼻科で聞いたことがあります。腫れて痛みが引かないようなら病院に行ったほうがいい、という話でした。私は自己流でやっていた頃、鼻の入口が赤く腫れて3日痛かったことがあります。

電動のカッターは、刃が筒の内側にあって、外側の穴から入った毛だけを切る構造になっています。皮膚に直接刃が当たらないので、少なくともハサミのような切り方はしません。この安全性の理屈が分かってから、抵抗がなくなりました。

選んだのは乾電池式、理由は充電を忘れるから

使っているのはパナソニックのER-NGNB2-Kという乾電池式のエチケットカッターです。単3電池1本で動きます。

充電式のモデルとどちらにするか迷いました。USB-Cで充電できるタイプは、机の上のケーブルで充電できるので便利そうに見える。ただ、私は電動歯ブラシもシェーバーも充電を忘れるタイプです。朝の3分に「充電が切れている」という事故を持ち込みたくなかった。乾電池なら、切れても2分でコンビニに走れます。

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不満は音です。モーターの音が意外に大きくて、深夜や早朝に使うと家族に聞こえます。うちは寝室の隣が洗面所なので、子どもが寝ている時間帯には使えません。静音をうたうモデルもありますが、この価格帯では期待しないほうがいい。

もうひとつ、乾電池式なので使い続けると徐々に回転が落ちます。電池が減ってくると、毛を切るというより引っ張る感触に変わる。痛いので、そうなったら交換のサインです。私は3ヶ月に1本くらいのペースで替えています。

水洗いできるかどうかは、必ず確認する

これは買うときの必須条件にしました。切った毛は刃の内側に溜まります。付属のブラシで払う方式だと、細かい毛が残って、次に使うときに落ちてくる。

水洗いできるモデルなら、使ったあとに刃の部分を蛇口の下で回すだけで済みます。うちのモデルは刃の部分だけ外して丸洗いできる構造で、10秒で終わる。乾かすのに時間はかかるので、使ったあとは洗面台の隅に立てて自然乾燥させています。

ただ、本体まで丸ごと洗えるわけではありません。乾電池式は電池室に水が入ると錆びるので、刃だけを外して洗う。この「外す」動作が1つ増えるのが、地味に面倒だという人はいると思います。実際、私も最初の2週間は洗うのをサボっていました。

刃の寿命についても書いておきます。この手の道具は刃が交換できないものが多く、切れ味が落ちたら本体ごと買い替えることになります。私の前の道具は1年半で毛を引っ張るようになりました。2千円前後の消耗品だと割り切るか、刃だけ交換できるモデルを選ぶか。私は割り切る側です。

アタッチメントを付け替えれば眉のカットにも使えます。私は3ミリのコームを付けて、眉の下側だけ整えています。眉毛用に別の道具を買う必要がなかったのは、収納が限られた洗面所ではありがたい。ただし、眉の形を作るような繊細な作業には向いていません。長さを揃えるだけの道具です。

3分の効果は、たぶん自分に対して出ている

これをやるようになって、会議で相手の反応が変わったかというと、まったく変わっていません。誰も気づいていないと思います。

変わったのは、画面の隅の自分を見たときに気にならなくなったことです。会議中に自分の顔が気になるという集中の削られ方が、なくなった。生産性の話にするのは大げさですが、些細なノイズが1つ消えたのは確かです。

育児が始まってから、自分のためのメンテナンスは全部あと回しになりました。歯医者も髪も、後ろに倒れ続けている。そのなかで、2千円の道具と週3回の2分半だけは維持できている。維持できる大きさに切り分けたから続いた、というのが正しい理解だと思っています。

もうひとつ、朝の3分に組み込むなら、道具は洗面所に置くべきです。私は最初、寝室のチェストに入れていました。洗面所で顔を洗って、寝室に取りに戻って、また洗面所へ。この往復で挫折しています。道具の性能より、動線のほうが継続率を決めていました。

洗面所の引き出しに、この道具の定位置を作りました。取り出すのに2秒。この2秒が5秒になったら、たぶんやらなくなります。

この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

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