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食材宅配は、毎週使うものではなく、買い物に行けない週の保険として持つ。半年いろいろ試して、我が家はこの位置づけに落ち着きました。
子どもが生まれる前、買い物は妻と2人で土曜にまとめて行くのが習慣でした。生後6ヶ月の今、それがほぼ機能していません。理由は単純で、子連れの買い物が想像以上に重労働だからです。宅配に手を出した経緯と、毎週契約をやめた理由を書きます。
子連れでスーパーに行くと、45分が消える
一度、時間を測ってみました。ベビーカーに子どもを乗せて、徒歩7分のスーパーへ。店内で買い物、レジ、帰宅。往復と店内で合計45分でした。大人だけなら25分で済む道のりです。
差の20分は、移動の遅さと、店内でぐずったときの対応です。ベビーカーは通路が狭い店だと取り回しが悪く、混んでいる時間帯は入れない棚も出てくる。抱っこ紐にすると片手が塞がって、カゴを持つのがきつい。
そして荷物です。3人分の1週間の食材は、だいたい10kg前後になります。ベビーカーのハンドルに袋を掛けると、子どもが前に乗り出したときに後ろに倒れる危険がある。実際に一度、ハンドルにかけた米2kgのせいでベビーカーが傾きかけて、それ以来重いものは掛けないと決めました。買える量の上限が、手で持てる量になったのが一番の変化です。
ネットスーパーと定期宅配は、別物だった
最初は全部ひとまとめに「宅配」と考えていましたが、使ってみると性格がまるで違います。
ネットスーパーは、店舗の在庫をそのまま配達してもらう形。当日か翌日に届いて、品揃えは実店舗に近い。価格も店頭と同じか少し高い程度。急に必要になったものを頼むのに向いています。ただし配達枠が埋まりやすく、土日の夕方はまず取れません。
定期宅配は、週に1回、決まった曜日に届く仕組みです。カタログやアプリで注文を締め切って、その週の配達で届く。野菜の質はいいものが多い印象ですが、注文から到着まで数日から1週間空きます。「今日足りない」には絶対に間に合わないのがこちらです。
うちはこの違いを理解せずに定期宅配を契約して、最初の月に「頼んだことを忘れて同じものをスーパーで買う」を3回やりました。冷蔵庫にキャベツが2玉あるのを見て、これは向いていないかもしれないと思ったのを覚えています。
常温で置ける惣菜を、棚の在庫として持つ
宅配を毎週固定にするのをやめた代わりに、常温で保存できる惣菜を切らさないようにしました。冷蔵庫や冷凍庫と違って、棚は空きがあるんですよね。
今置いているのはYSフーズ レトルト惣菜 煮魚焼魚 5種10食セットのような、魚のおかずが真空パックで入っているタイプ。魚を選んだのは、肉は冷凍庫に必ずあるのに、魚だけは切らしやすいからです。湯煎かレンジで温めるだけで一品になります。
味の評価は正直に書くと「悪くない」止まりです。煮付けの甘さがやや強く、私は3日続けて食べたいとは思わない。単価も、自分で切り身を買って焼くより高くつきます。ただこれは、味と値段で競わせる商品ではないと思っています。木曜の夜に冷蔵庫が空でも焦らないための在庫です。楽天だともっと本格的な常温惣菜のセットもあって、27品目で13,280円というものも見かけました。うちの用途にはそこまでの品数は要らなかった。
短所を挙げるなら、賞味期限の管理です。常温だから安心と思って放置していると、気づいたら期限が近いものが5食まとまって出てくる。うちは月に1回、棚の在庫を全部出して並べる日を決めました。期限が2ヶ月以内のものは、その月のうちに普段の夕食で消費します。
送料と価格差を、実際に計算してみた
数字を見ないと判断できない性分なので、3ヶ月分の明細を出しました。
定期宅配は、うちが使っていたところで送料が1回あたり200円前後。一定金額以上で無料になる設定もありましたが、その金額に届かせるために余計なものを買う、という本末転倒が起きました。品物の単価は、同じような野菜でスーパーより1割から2割高い。3人家族で週1回頼むと、月に1,500円から2,500円ほど高くなる計算でした。
ネットスーパーは配送料が1回330円ほど。品物の価格は店頭とほぼ同じでした。月に2回使うとして660円。この程度なら、45分の買い物が消えることと釣り合います。
結論として、うちは定期宅配を解約して、ネットスーパーを月2〜3回という形にしました。定期宅配の野菜の質は確かに良かったので、これは完全に生活パターンとの相性の問題です。
届く日が固定されるのが、想像以上に不便だった
定期宅配で一番きつかったのが、曜日の固定でした。うちは水曜の午前指定。在宅勤務中心なので受け取りは問題ないと思っていたんですが、実際には子どもの予防接種や検診が平日の午前に入ります。
置き配の仕組みはありましたが、生鮮品を保冷ボックスで玄関前に数時間置くのは、夏場は気が進まない。マンションの共用廊下にボックスを置くこと自体、管理規約的にグレーな面もありました。
それから、注文の締め切りです。届く週の何日か前に注文を確定させる必要があるので、その時点で1週間先の献立を決めることになる。子どもの体調ひとつで予定が変わる家では、これがなかなかつらい。宅配が求めてくる計画性のレベルが、今の生活にはまだ高かったという感覚です。
ミールキットは、思ったより向いていた
定期宅配をやめる前に、ミールキットだけは残そうか迷いました。カットされた野菜と肉、調味料がひとまとめになっていて、フライパンに入れて炒めるだけで一品になるやつです。
試した範囲で言うと、調理時間の短縮は確かにあります。表示は10分から15分で、実測でも15分前後には収まりました。何より野菜を切らなくていいのが大きい。夜の22分のうち、包丁を使う時間が丸ごと消えます。
不満は2つ。1つは1食あたりの単価で、大人2人分で1,000円を超えるものが多い。週1回なら許容範囲ですが、週3回だと家計に効いてきます。もう1つは、日持ちしないこと。冷蔵タイプは到着から2〜3日で使い切る前提のものが多く、その日に食べられないと無駄になります。うちは冷凍タイプのミールキットに絞って、週1〜2回だけ使う形にしました。短縮できる時間の量ではなく、失敗したときの損失で選んだという感じです。
今の使い分けに落ち着くまで
いまの形はこうです。週1回、妻が出社帰りに駅前のスーパーで生鮮を買う。私は在宅なので、足りないものが出たらネットスーパーを月2〜3回。棚には常温の惣菜を10食前後、冷凍庫には主菜になる冷凍食品を常に5食分。
この構成にしてから、買い物のために子どもを連れ出す回数が月4回から1回に減りました。減らしたかったのは支出ではなく、この回数です。宅配に払っているのは食材の代金ではなく、外出しなくていい権利の代金だと考えると、月660円は安い。
子どもが歩けるようになって、一緒に買い物に行くのが楽しみになる時期が来たら、また構成は変わると思います。今は非常時の備えに近い持ち方で十分回っています。
この記事は食まわりの個別レビューです。食事をどう回すかの全体像は共働きの食事をどう回すか|1週間の仕組みにまとめています。

