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6月の火曜日、朝から雨でした。前日も雨で、玄関には濡れたスニーカーが2足。新聞紙を詰めて一晩置いたのに、朝つま先を触ったらまだ湿っている。そのまま履いて出て、一日中足が冷たかった日があります。
その週末に靴乾燥機を買いました。4,950円。効果ははっきりしていて、翌朝には確実に乾いています。ただ、買ってから分かった制約もいくつかあって、この記事ではそこも含めて書きます。特に、布団乾燥機を持っている人は先に読んでおいたほうがいいと思います。
靴が乾かない理由は、風が入らないから
濡れた靴を玄関に置いておいても乾かないのは、当たり前ですが空気が動かないからです。靴の中は袋状で、開口部が上にひとつしかない。湿った空気がそこに溜まったまま出ていかない構造をしています。
新聞紙を詰める方法は、水分を紙に移すという意味では正しい。ただ、紙が吸える量には限度があります。2時間おきに交換すればそれなりに効きますが、夜中に起きて新聞紙を替える生活はしたくない。実際、私は1回で挫折しました。
靴乾燥機がやっているのは、ノズルを靴の中に突っ込んで、温風を送り込むことです。中の湿った空気を押し出して、乾いた空気に入れ替える。仕組みとしてはそれだけで、特別な技術は入っていません。だからこそ確実に効きます。
買ったのは4,950円のカラリエ、ダブルノズルが条件
選んだのはアイリスオーヤマのSD-C2-Wという、脱臭機能付きのモデルです。楽天で4,950円。ノズルが2本あるので、左右を同時に乾かせます。
ノズルが1本のモデルもあって、そちらのほうが数百円安い。ですが、2足を順番に乾かすと単純に倍の時間がかかります。夜10時にセットして、片方が終わるのが11時、そこから起きてもう片方をセットするのは現実的ではない。共働きで夜の時間が限られているなら、ここはケチらないほうがいいです。
温度も確認しておいたほうがいいです。うちのモデルは温風の温度がそれほど高くなく、革靴を入れても縮んだり硬くなったりはしていません。高温で一気に乾かすタイプだと、接着剤が緩む可能性があると聞きました。安い靴ならともかく、革靴に使うつもりなら低温でゆっくり乾かす方式のほうが安心です。
タイマーは最長で120分。うちのスニーカーはずぶ濡れの状態から120分でほぼ乾きます。少し湿っている程度なら60分。朝までかかると思っていたら、実際は2時間で終わるのは嬉しい誤算でした。
不満は音です。ファンとヒーターが回るので、ドライヤーを弱にしたくらいの音が出ます。うちは玄関で動かしていて、寝室からは離れているので問題ありませんが、玄関と寝室が隣接する間取りだと気になるはずです。子どもが寝てから回す前提なら、ここは確認しておいたほうがいい。
脱臭は「無臭になる」わけではない
このモデルには脱臭機能が付いています。実感としては、乾いた靴のあの蒸れた匂いは、たしかに薄くなります。特に、雨で濡れたあとの生乾き臭は出なくなりました。
ただし、もともと染み付いた匂いが消えるかというと、そこまでではありません。私が3年履いた革靴で試したところ、匂いは残りました。乾かすことで菌が増えにくくなるので、匂いの発生源が減る、という因果だと理解しています。すでに繁殖したあとのものを分解しているわけではない。
オゾンを使うタイプの靴乾燥機もあって、そちらは脱臭に振った設計です。3千円台から売られていますが、うちは子どもがいるのでオゾンを発生させる機械を玄関に置くことに抵抗がありました。効果の話ではなく、単純に気分の問題です。
靴の形によっては、うまく入らない
ノズルは細めの筒状で、靴の履き口から差し込みます。スニーカーと革靴は問題なく入りました。子どもの14センチの靴も、ノズルの先が入れば風は届きます。
困ったのが妻のロングブーツでした。筒が長いので、ノズルが底まで届かない。届かないと、つま先側に風が回りません。結果、ふくらはぎのあたりだけ乾いて、つま先が湿ったまま、という中途半端な状態になります。延長ホースが付いているモデルを選べばよかった、というのが一番の反省点です。
子どもの靴で気づいたのは、替えが少ないという当たり前の事実です。うちの子はまだ歩き始めたばかりで、外用の靴は1足しか持っていません。大人なら別のスニーカーを履けばいい話が、子どもだと成立しない。サイズが半年で変わるので、予備を買っても履かずに小さくなる可能性がある。だから「明日の朝までに、この1足を乾かす」という要求が発生します。
それから、長靴も相性が微妙です。子ども用のレインブーツは口が広いので、ノズルを入れても風が横から抜けていきます。乾くには乾きますが、時間は倍かかりました。ゴム素材は水を吸わないので、実際には拭くだけでほぼ済むんですが。
布団乾燥機を持っているなら、まず代用を試したほうがいい
これは正直に書いておきます。うちには布団乾燥機もあって、そちらにも靴用のアタッチメントが付いていました。買う前に説明書を読み返していれば、そもそも靴乾燥機は要らなかった可能性があります。
実際に布団乾燥機で靴を乾かしてみると、乾きます。時間も同じくらい。違いは3点で、まず布団乾燥機は本体が大きいので、玄関に持っていくのが面倒なこと。次に、アタッチメントの付け替えが要ること。そして、その間は布団に使えないこと。
この3つが許容できるなら、専用機は要りません。うちの場合、布団乾燥機を寝室から玄関まで運ぶという動作が、思っていた以上に心理的なハードルでした。玄関の靴箱の上に常設できる小さい機械があることの価値は、性能ではなく置き場所にあります。
ただ、これは4,950円で買った人間の後づけの理由でもあります。もし1万円のモデルを検討しているなら、先に布団乾燥機で1週間試してから決めることをすすめます。
使わない季節の置き場所を、先に決めておく
本体のサイズは、幅が15センチ、高さが20センチほど。コンパクトではありますが、玄関に置きっぱなしにするとそれなりに目立ちます。
うちは梅雨と、雪の日と、園庭で泥だらけになった日に使うので、稼働は6月と7月に集中します。それ以外の月は月に1、2回。乾燥した冬場はほぼ出番がありません。半年近く使わない季節があると考えると、収納場所は決めておくべきです。
私は靴箱の一番下の段を空けて、そこに入れるようにしました。ノズルが折りたためる構造になっているので、畳めば靴1足半ぶんのスペースに収まります。梅雨が始まる頃に出して、9月に片付ける。この出し入れを面倒に感じるなら、そもそも玄関に出しっぱなしにできるサイズを選ぶべきです。
買って半年、雨の朝に湿った靴を履くという不快感が消えたことは確かです。年に何回の不快かと言われれば、20回くらい。それを5千円で買ったと考えれば、私は納得しています。
この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

