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2月の電気代が19,800円でした。前の年の同じ月が12,400円。7千円以上増えている。子どもが生まれて家電を増やしたのは自覚していましたが、どれがどれだけ食っているのかは、まったく分かっていませんでした。
だから測ることにしました。ワットチェッカーという、コンセントと家電のあいだに挟むだけの機械です。1,500円ほど。測る前に立てた予想は、半分くらい外れました。この記事は、その実測の記録と、測ってから何を変えたかの話です。
推測でやると、たいてい間違える
測る前、私は犯人を3つ予想していました。乾燥まで回すようになった洗濯機、24時間つけている空気清浄機、それから在宅勤務のパソコンとモニター。
結果から言うと、この3つのうち当たっていたのは1つだけでした。空気清浄機は、実測でほとんど電気を使っていません。パソコンも思ったより小さかった。一方で、まったく想定していなかったものが上位に来ました。
この経験から学んだのは、消費電力は稼働時間との掛け算だということです。大きい機械が悪者とは限らない。ワット数ではなく、ワット数×時間で考える。当たり前のことなんですが、頭で分かっているのと数字で見るのは別でした。
使ったのは1,500円の測定器
買ったのは、コンセントに挿して使うタイプの電力量表示器です。液晶に、瞬間の消費電力、積算の電力量、電気料金、使用時間が出ます。2個セットのものを選びました。
2個にしたのは、比較しながら測りたかったからです。1個だと、測る対象を替えるたびに積算がリセットされるか、記録を手で控える必要がある。2箇所を同時に測れると、丸一日の比較がその日のうちに終わります。
不満は表示の見にくさです。コンセントに挿した状態で液晶を読むので、コンセントが家具の裏にあると数字が見えません。うちは冷蔵庫の裏のコンセントで測ろうとして、鏡を使うはめになりました。それと、電気料金の単価を自分で設定する必要があります。初期値は実際の契約と違うので、そのまま使うと料金表示がずれます。
もうひとつ、200ボルトのエアコン専用コンセントには使えません。うちのエアコンは200ボルトだったので、この機械では測れなかった。結果的に、一番知りたかった家電が測定できないという事態になりました。エアコンの消費電力は、メーカーの仕様値と運転時間から推定するしかありません。
実測して分かった、意外な上位
1週間かけて測った結果、うちで電気を食っていたのは温める系の家電でした。
一番大きかったのが、電気ケトルと炊飯器の保温、それからトイレの温水洗浄便座です。便座は完全に盲点でした。瞬間の消費電力は50ワット前後と小さいのですが、24時間365日ずっと動いている。積算すると、1ヶ月で700円ほどになっていました。
炊飯器の保温も似た構造です。炊くときは1,000ワット超えますが、それは20分ほど。問題は、その後の保温を8時間続けていることでした。実測で1回あたり15円ほど。毎日やれば月に450円。うちは炊いたら小分けして冷凍する運用に変えて、保温をやめました。
意外だったのが電気ケトルです。1,200ワットと数字は大きいのですが、1回に沸かすのは1分半。実測で1回3円ほどでした。私はコーヒーを1日4杯淹れるので月に360円。やかんでガスを使うのと比べても、そこまで不利ではないと分かって、ここは何も変えないことにしました。
逆に小さかったのが空気清浄機です。自動運転で普段は静音モードなので、実測で5ワット前後。24時間つけても1ヶ月で100円ちょっと。これは切る意味がないと分かって、以前より安心してつけっぱなしにしています。
待機電力は、思ったより小さかった
節電の話でよく出るのが待機電力です。使わない家電のプラグを抜きましょう、というやつ。うちも一時期、テレビとレコーダーのプラグを抜いていました。
測ってみると、うちのテレビの待機電力は0.4ワットでした。1ヶ月つけっぱなしにしても、10円いかない。プラグを抜き差しする手間と、その都度テレビの設定が初期化される可能性を考えると、まったく割に合いません。
ただ、例外はありました。古い電子レンジと、常時通電しているタイプのウォシュレット、それからACアダプタが常に温かい機器。うちで見つかった一番の無駄は、使っていない古いWi-Fiルーターが押し入れの中で通電していたことでした。7ワット。年間で1,800円ほど。これは即座に抜きました。
結論としては、待機電力対策は「全部抜く」ではなく「触ると温かいものだけ探す」でよかった。実際、触って温度が上がっているものは、確実に何かを消費しています。
測ってから対策する、この順番が大事だった
いま思うと、測る前に節電を始めなくてよかったです。もし測っていなければ、私は空気清浄機を切って、待機電力を気にして、効果のないことに労力を使っていました。
実際にやった対策は3つです。炊飯器の保温をやめた、便座の設定を弱にして季節ごとに切り替えるようにした、使っていない機器の通電を止めた。合計で月に1,200円ほどの削減見込み。
大きかったのは、削減額そのものより、これ以上削っても意味がないと分かったことでした。残りの電気代の大半は、エアコンと洗濯乾燥と冷蔵庫です。この3つは生活の質に直結するので、削る対象にしない。子どもがいる家で暖房を我慢するのは本末転倒です。
測定にかかったのは1,500円と、1週間の手間。回収期間は2ヶ月ほどの計算になります。それより、どこを諦めるべきかがはっきりしたことのほうが価値がありました。
測るときのコツと、失敗したこと
最初にやった失敗は、瞬間の消費電力だけを見て判断しようとしたことです。ドライヤーを挿して1,200ワットと表示され、これは大きいと騒いだ。でも実際の使用は1日5分です。積算すると、月に100円もいきません。
必ず、24時間以上つないだ状態の積算値で見るべきでした。1日の生活サイクルを1周させないと、実態は出ません。うちは冷蔵庫を測ったとき、24時間の積算で見て初めてコンプレッサーの動く周期が分かりました。
もうひとつの注意点は、測定器自体の定格を超えないこと。うちの機械は1,500ワットまでで、それを超えると過負荷保護が働きます。IHクッキングヒーターやエアコンのような大電力の機器には使えません。タコ足配線の元に挟んで、複数の家電をまとめて測るのも危険です。
それと、測定器を挿しっぱなしにするなら子どもの手の届かない位置にすること。液晶が光るので、うちの子は完全におもちゃだと認識しました。コンセントまわりに気を引くものを増やすのは、育児中の家では悪手です。測り終わったら外して、引き出しにしまうようにしています。
測る対象の優先順位は、24時間動いているものから、が正解でした。冷蔵庫、便座、ルーター、空気清浄機。次に、毎日決まった時間動くもの。洗濯機、炊飯器、食洗機。たまにしか使わないものは、最後でいいです。
この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

