電動鼻水吸引器|買うのが遅すぎた家電

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買ってよかった家電を1つ挙げろと言われたら、これになります。同時に、もっと早く買えばよかったと一番強く思っている家電でもあります。生後5ヶ月で最初の鼻風邪をひいて、そこから2週間しのいでから注文しました。その2週間が完全に無駄でした。

子どもの鼻水は、放っておいても止まりません。自分でかめないので、詰まったまま夜を過ごすことになります。眠れないから泣く、泣くから鼻水が増える、という循環に入ったとき、手持ちの道具では何もできなかった。

口で吸うタイプで、私が風邪をもらった

最初に持っていたのは、チューブの先を親が口でくわえて吸う方式のものでした。数百円で買えるし、産院でももらいます。仕組みとしては単純で、吸引力は親の肺活量そのもの。

これで吸えなくはありません。鼻の入口付近にある鼻水は取れます。ただ、奥に溜まっているものには届かない。強く吸おうとすると、それだけ口に近い側に飛沫が飛びます。フィルターは付いていますが、完全ではない。

3日目に私が発熱しました。38度台で2日寝込んで、その間の育児は妻がひとりで回すことになった。共働きの家で、片方が戦線離脱するコストは相当に大きいです。親が倒れないための設備投資という言い方をすれば、1万円台は安い。この理屈で妻を説得しました。

据置型と手持ち型は、吸引力が違う

電動の鼻水吸引器には、コンセントにつなぐ据置型と、電池で動く手持ち型があります。価格は手持ち型が3千円台から、据置型が1万円台。

手持ち型も試しました。義姉が使っていたものを借りたんですが、うちの子には力が足りませんでした。粘度の高い、いわゆる青っぱなが奥に張り付いている状態だと、手持ち型のポンプでは引き出せない。サラサラの鼻水なら十分だと思います。

据置型は、医療機関で使うものと同じ原理の電動ポンプが入っています。吸引圧が明確に高く、奥のものが動きます。ノズルを入れた瞬間に、透明なチューブの中を鼻水が流れていくのが見える。あの瞬間の達成感は、なかなか他では味わえません。

買ったのはベビースマイルのメルシーポット、S-505です。この分野の定番で、周囲のパパ友も半分くらいは持っていました。

電動鼻吸い器 シュポット

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不満は本体の大きさです。ティッシュ箱を2つ重ねたくらいの体積があり、常時リビングに出しておくには存在感がある。うちは冬のあいだテレビ台の下に置いて、春に押し入れに戻しました。それと、モーター音がそこそこ大きい。掃除機ほどではありませんが、静かな部屋では響きます。

子どもは全力で嫌がるので、2人がかりになる

ここは正直に書きます。楽になるのは鼻水を取る作業であって、子どもを押さえる作業ではありません。

うちの子は、ノズルを見た時点で顔を背けます。首を左右に振るので、片手で頭を固定して、もう片手でノズルを入れる、という操作が必要になる。両手が塞がるので、暴れる体を押さえる人がもうひとり要ります。結果、平日の夜は妻と2人がかり。

先輩から教わったやり方で、少し楽になった方法があります。子どもを仰向けに寝かせて、自分の膝で両腕を軽く挟む。そのうえで頭を太ももで固定すると、1人でもなんとかなる。ただし、これができるようになったのは9ヶ月を過ぎてからで、それまでは無理でした。

ノズルの角度も、慣れるまでコツが要ります。まっすぐ奥に入れるのではなく、鼻の穴に沿って浅く当てる。深く入れようとすると粘膜に当たって、子どもが余計に嫌がります。最初の数回、私は力任せにやって鼻血を出させてしまいました。吸えないのは角度の問題で、押し込む深さの問題ではないと分かるまで1ヶ月かかっています。

時間帯も重要です。うちは、お風呂上がりにやると成功率が上がりました。湯気で鼻の中が緩んでいるのと、機嫌がいいタイミングが重なるからだと思っています。逆に、眠い時と空腹の時は絶対にうまくいきません。

使ったあとの洗浄は、毎回やることになる

鼻水はボトルに溜まります。使い終わったら、ボトル、チューブ、ノズルを分解して洗う。この作業が1回あたり3分から5分。

チューブの内側は綿棒が入らないので、水を通して押し出す方式で洗います。うちはボトルに水を入れて、そのまま吸引機を動かして水を通す方法をとっています。説明書に書いてある手順で、これが一番早い。そのあと乾かすのに数時間かかるので、夜に洗って朝までに乾かす流れです。

面倒なのは、1日に何度も使う日です。風邪のピークだと1日4回。そのたびに洗うと、乾く前に次の出番が来る。うちは予備のノズルとボトルをもう1セット買い足して、交互に使うようにしました。数百円の追加ですが、これは早めにやるべきでした。

それと、洗い残しがあると匂います。1週間ほど雑に洗っていた時期があり、チューブの内側に膜のようなものができました。中性洗剤で洗って解決しましたが、子どもの鼻に入れるものなので、ここは手を抜けません。

中耳炎との関係については、断定を避けたい

鼻水を吸うと中耳炎になりにくい、という説明をよく見かけます。理屈としては、鼻の奥に溜まったものが耳管を通って中耳に入るのを減らせる、という話です。

ただ、これを家庭の器具の効果として断言はできません。私は医者ではないし、うちの子が中耳炎になっていないことは、この機械のおかげかもしれないし、単に運かもしれない。実際、吸引していても中耳炎になる子はいます。

耳を触る仕草が続く、機嫌が悪い、発熱がある。こういうサインがあるなら、家で吸うより耳鼻科に行くほうが早いです。うちも一度、鼻詰まりが1週間続いたときに小児科ではなく耳鼻科に行きました。そこで吸引してもらった量が家でやるより明らかに多くて、業務用の吸引力にはかなわないと実感しています。

家庭用の吸引器は、通院と通院のあいだをつなぐ道具だと思っています。夜中に鼻が詰まって眠れない、そういう場面で使えるのが最大の価値です。

買うタイミングは、症状が出る前がいい

私が一番言いたいのはこれです。うちは、鼻風邪をひいてから注文して、届くまでに2日かかりました。その2日が一番つらい期間でした。

子どもの最初の風邪は、保育園に通い始めてすぐか、生後半年前後に来ることが多いようです。周囲の話を聞くかぎり、そのくらいで一度は鼻をやられている。だとすれば、必要になってから買うのでは間に合いません。

置き場所を先に決めておくのも大事です。うちはリビングのテレビ台の下と決めていて、コンセントもそこに空きを作りました。夜中に取り出すものなので、押し入れの奥にしまうと使わなくなります。深夜2時に押し入れを開ける気力は、たいていの親に残っていません。

1万円台をあらかじめ払うのはためらいます。私もそうでした。ただ、実際に必要になった夜、Amazonの配送予定日を見ながら「なんで先週買わなかったんだ」と思った時間には、それ以上の価値があったと思います。

使わずに済めばそれでいい家電というのが、育児には一定数あります。これはその筆頭でした。

この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

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