車載充電器|家族分のスマホを賄う

※ この記事にはプロモーションが含まれています。

実家に着いてエンジンを切ったとき、妻のスマホが12%でした。片道1時間半、往復3時間。その間ずっと車内にいて、充電できるはずの環境なのに減っている。原因を追いかけたら、シガーソケットに挿していた100円ショップのUSBアダプタでした。出力1A、つまり5W。地図アプリを表示したスマホの消費に、供給が追いついていなかった。ワット数の見方を知らないまま3年使っていたことになります。

車の中は、思っているより電気を食う

うちの車で電気を使っているものを数えてみると、意外に多い。ドライブレコーダーが常時録画で回っていて、夏は後部座席用の扇風機が動いています。そこに私と妻のスマホが2台。長い移動になれば、子どもの様子を見るためにスマホを使う頻度も上がります。

スマホの消費が大きいのは、画面を点けっぱなしにするときです。地図アプリを表示して、GPSを動かして、画面の明るさを昼間の車内に合わせて最大近くまで上げる。この状態は、スマホにとってかなり重い処理です。供給が5Wしかないと、消費のほうが上回って残量が減っていく。私は長いこと「地図アプリはバッテリーを食うから仕方ない」と思い込んでいましたが、半分は充電器のせいでした。

実際、100円のアダプタを使っていた時期に、1時間走ってスマホが8%しか増えなかったことがあります。当時はアプリのせいだと決めつけて、バックグラウンド更新を切ったりしていました。見当違いの努力です。

Wの計算だけ覚えれば、スペック表は読める

電気の話は面倒に見えますが、車載充電器を選ぶために覚えることは実質ひとつです。

W(ワット)= V(ボルト)× A(アンペア)。これだけ。5V/2.4Aと書いてあれば、5×2.4で12W。9V/2Aなら18W。パッケージに「最大2.4A」とだけ書いてある製品は、たいてい5Vが前提なので12W前後だと読めます。

ここで引っかかりやすい罠が2つあります。ひとつは、「最大◯A」が合計値のことがあること。2ポートで最大4.8Aと書かれていても、それは2つ合わせての数字で、1ポートあたりは2.4Aまで、という製品が普通にあります。2台挿したときに片方が遅くなるのはこれが理由です。

もうひとつはケーブル。充電器が何Wを出せても、ケーブルが対応していなければそこで頭打ちになります。特にUSB-Cで高い出力を通す場合はケーブル側にも規格があって、安価なものだと出力が制限されることがある。私は充電器を買い替えたのにスピードが変わらず、ケーブルを替えたら解決したことがありました。

PDとQuick Chargeは、別のルール

もう一段だけ。USB PD(Power Delivery)Quick Chargeは、充電器と機器が話し合って電圧を上げる仕組みです。名前が違うのは、規格が違うから。PDはUSB-Cの標準的な急速充電規格で、iPhoneやUSB-Cのタブレット、ノートPCなどが対応しています。Quick ChargeはQualcommの規格で、対応するAndroid端末で効きます。

大事なのは、充電器と機器の両方が同じ規格に対応していないと、急速充電にはならないことです。PD非対応の充電器にiPhoneを挿すと、5Vのまま普通の速度で充電されます。壊れるわけではない。ただ速くならない。

買ったのはAnkerの2ポート、合計24W

今使っているのはAnkerのPowerDrive 2 Alloyです。USB-Aが2ポートで、合計24W。挿した機器を見分けて適した電流を流すPowerIQという仕組みが入っています。金属の筐体で、シガーソケットからの出っ張りが小さい。

カーUSB充電器 2ポート カーチャージャー シガーソケット USB 急速充電 車載 車 チャージャー 最大出力4.8A スマホ スマートフ

カーUSB充電器 2ポート カーチャージャー シガーソケット USB 急速充電 車載 車 チャージャー 最大出力4.8A スマホ スマートフ

Amazonで見る楽天市場で見る

楽天のほうを見ると、2ポート最大4.8Aのカーチャージャーが1,580円前後で並んでいます。4.8A、つまり合計24Wなので数字上は同等です。

短所をはっきり書いておきます。この製品はUSB-Aが2つで、USB PDに対応していません。だからiPhoneやUSB-C機器の急速充電はできない。今の基準で言えば24Wという数字も控えめで、USB-Cで30W以上を出す製品が2,000円前後で手に入る時代です。私が結局これを使い続けているのは、2台同時に挿しても安定していて、3年壊れていないという理由だけで、性能で選んだわけではありません。これから買う人が「速さ」を求めるなら、PD対応を選んだほうがいいと思います。

もうひとつの不満は熱です。金属筐体は放熱に有利な反面、真夏に2台充電しながら走ると、抜くときに指が熱いくらいになります。故障ではないようですが、気持ちのいいものではない。

ソケットが1口しかないという、根本的な問題

スペックより先に困るのが、これでした。うちのコンパクトカーには、シガーソケットが1口しかありません。ドライブレコーダー、扇風機、充電器。この3つで1口を取り合うことになります。

解決策として売られているのが、1口を2〜3口に増やすソケット分配器です。ただ、これを使うときに気をつけないといけないことがあります。分配してもソケットに流せる電流の総量は増えません。車のシガーソケット回路には保護のためのヒューズが入っていて、多くの乗用車では10Aや15A前後です。12Vで10Aなら120W。ここから逆算して、繋ぐ機器の消費電力の合計がその範囲に収まるかを見る必要があります。

私の場合、ドラレコが数W、扇風機が10W、充電器が24Wなので余裕がありますが、これがポータブル冷蔵庫や電気ケトルのような大きい機器になると話が変わります。ヒューズが飛ぶだけならまだしも、配線の容量を超えた使い方は発熱の原因になり得るので、大きい機器を足すときは自分で判断せず、整備工場やディーラーに相談したほうがいい。私はドラレコの電源を取るときに、この相談をして正解でした。

もうひとつ、車によって挙動が違うのがエンジンを切ったあとの給電です。ACC連動で切れる車もあれば、常時通電の車もある。常時通電の車で充電器を挿しっぱなしにすると、微量ながら電気を使い続けます。1日2日では問題になりませんが、2週間乗らないような使い方だと影響が出る可能性がある。うちは切れるタイプですが、念のため長期間乗らないときは抜くようにしています。

2口を、誰がどう使うかを決めた

最後は運用の話です。ポートが2つあると、結局は取り合いになります。うちで決めたルールは単純で、助手席側の1つは常に妻のスマホ用、もう1つは運転中に地図を出している側のスマホ用。空いていても、他の機器のために勝手に使わない。

これを決めたのは、実家に着いてスマホが12%だったあの日以降です。原因はアダプタの出力でしたが、そのときケーブルが1本しかなくて、私が地図用に使っていました。ハードウェアの問題と運用の問題が同時に起きていたわけです。

今は1mのケーブルを2本、グローブボックスに常備しています。長さは重要で、1.5mだと足元にたるんで子どもの荷物に絡む。逆に50cmだと後部座席には届きません。うちは後席で使う必要が出たとき用に、2mのものを1本だけ別にしまってあります。ケーブル3本で1,500円ほど。充電器を買い替えるより先に、ここを整えたほうが効いた気がしています。

この記事は車まわりの個別レビューです。子どもが生まれて足したもの全体は子どもが生まれて車に足したもの|1年で変わった車内にまとめています。

タイトルとURLをコピーしました