車のニオイ対策|ミルクとおむつの匂い

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車のドアを開けた瞬間に、むわっと来る。あの匂いの正体を、私はしばらく「車の匂い」だと思っていました。違いました。吐き戻したミルクが、チャイルドシートのベルトの縫い目に染みていたんです。消臭剤を置いても効かないはずで、匂いの元がそこに残ったままだった。この記事は、置き型の消臭剤を買った話であると同時に、消臭剤では解決しない範囲がどこまでかを整理した話でもあります。

何が匂っているのか、先に特定する

うちの車で匂いの原因になったものを、思い出せる限り並べます。

いちばん多いのがミルクの吐き戻しです。生後6ヶ月の子どもを乗せていると、走行中に吐くことがある。すぐ拭いても、ベルトの縫い目や、シートの継ぎ目に入った分は残ります。乳製品のタンパク質は、時間が経つとかなりはっきりした匂いになる。夏場だと半日で分かるレベルになりました。

次が使用済みおむつです。外出先で替えて、捨てる場所がなくて、袋に入れて一時的に車内に置く。うちはこれを2回やって、2回とも後悔しました。密閉したつもりの袋でも、真夏の車内では匂いが漏れます。

あとは、こぼした麦茶。フロアマットの下まで入ると、乾いたあとに独特の匂いが出ます。それから、公園帰りに濡れたタオルを座席に置き忘れて、翌週に発見したこと。これは雑巾の匂いそのものでした。

共通しているのは、どれも有機物が残っていることが原因だという点です。匂いは現象であって、原因ではない。ここを取り違えると、消臭剤をいくら置いても効きません。

まず取り除く。消臭剤はそのあと

私がやっている順番はこうです。原因になっている物を取り除く、拭き取る、乾かす、換気する。ここまでやってから、残った匂いに消臭剤を効かせる。

チャイルドシートのカバーは、多くの製品で外して洗えます。ただし洗濯機が使えるかどうか、乾燥機が使えるかどうかは製品ごとに違うので、取扱説明書に従ってください。うちは手洗いして陰干しで、乾くまで丸1日かかりました。その1日、車に乗れなくなるのが地味に面倒で、金曜の夜に洗うのが習慣になっています。

換気も効きます。走り出して最初の5分、窓を少し開けて外気導入にするだけで、こもった空気はかなり入れ替わる。私はエアコンを内気循環にしっぱなしにしていた時期があって、そのころが一番匂っていました。密閉した空間で同じ空気を回し続けていたわけです。

置き型を選んだ理由と、シート下という置き場所

買ったのはエステーの「クルマの消臭力 シート下専用」の無香料、300gのタイプです。型番はK-61。名前のとおり、座席の下に置くことを前提にした形をしています。

消臭剤 車 カーメイト D224 (2個セット) Dr.DEO(ドクターデオ)プレミアム置きタイプ 無香 安定化 二酸化塩素 車の強力消臭除

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楽天だとカーメイトのDr.DEOプレミアム置きタイプの無香が、100g×2個で1,320円前後。こちらは安定化二酸化塩素を使ったタイプで、ドリンクホルダーに置ける大きさです。同じ「置き型・無香」でも、成分と設置場所の考え方が違います。

置き型を選んだのは、単純に容量が大きくて持続するからです。吊り下げタイプはエアコンの風が当たる場所に置けるので効きが早い反面、量が少なく、車内で揺れます。ルームミラーに吊るすと視界に入るのも気になりました。エアコンの吹き出し口に付けるタイプは、送風のたびに成分が拡散するので香りものだと強く出ます。無香料を選ぶ前提なら、そこまでの拡散力は必要ない、と判断しました。

短所もあります。300gは、思っていたより大きい。縦横がそれぞれ10cm前後あって、座席下の高さが足りない車だと入りません。うちは助手席の下に置いていますが、シートを一番下まで下げると当たります。それと、置いたものが走行中に転がらないかは要確認です。私は最初、後席の足元に置いて、カーブで転がってきた音に驚きました。今は滑り止めシートの上に置いています。

もうひとつの不満は、無香料の宿命ですが効いている実感がないことです。香りがしないので、機能しているのかどうかが匂いでは判断できない。さらにゲルが少しずつ縮んでいくタイプなので、残量が分かりにくい。私は本体の側面に開封日をマジックで書くようにしました。これが結局いちばん確実です。

香りを足すか、匂いを消すか

ここは考え方が分かれるところだと思います。

芳香剤は、匂いを消すのではなく別の匂いを重ねるものです。元の匂いが弱ければうまく隠れますが、強い匂いの上に重ねると、混ざって別の何かになります。ミルクの匂いと柑橘の香りが混ざったときの、あの独特な感じは今でも思い出せる。

失敗談です。最初に私が買ったのは、強めの柑橘系の吊り下げ芳香剤でした。300円くらい。付けた翌日、子どもを乗せて出発した直後にぐずり始めて、それが普段の泣き方と違った。妻が「これ、きつくない?」と言って、私も改めて嗅いでみたら確かに強い。2日で外しました

因果関係を断定はできません。ぐずったのが香りのせいだったかは分からない。ただ、赤ちゃんは匂いがきついと言葉で伝えられないという一点が、私には決定的でした。大人が「ちょっと強いな」と感じる濃度は、体の小さい子どもにとってどうなのか、私には分からない。分からないものを、逃げ場のない密閉空間に置く理由がなかった。

運転する側の問題もあります。強い香りは、人によっては気分が悪くなるし、眠気を誘うこともあると言われます。私は妻が乗る日と乗らない日で車内環境を変えたくなかったので、無香料で統一しました。

使い方で気をつけている4つのこと

実際に運用していて、これは守っているという点を挙げます。

  • 直射日光が当たる場所に置かない。ダッシュボードの上は避ける。成分の劣化が早まるうえ、容器が変形することがある
  • 液体タイプは倒れる前提で考える。中身がシートや樹脂パーツに付くと、シミや変色の原因になり得る。うちがゲル状を選んだのはこれが理由
  • 交換時期を決める。製品にもよるが、おおむね1〜3ヶ月が目安とされている。開封日を書いておかないと、確実に忘れる
  • 子どもの手が届く場所に置かない。生後6ヶ月の今はまだ届かないけれど、歩くようになったら置き場所を見直す必要がある

あとは、原材料と注意書きを一度は読むこと。私は成分の専門家ではないので、良し悪しを判断する立場にはありませんが、メーカーが書いている使用上の注意には、置いてはいけない場所や、乳幼児がいる環境での扱いが書かれています。読んで、書いてあるとおりに使う。それ以上のことはできません。

消臭剤にできないこと

3ヶ月ほど使っての正直な感想は、「効いている」というより「悪化しなくなった」です。ドアを開けた瞬間のむわっとした感じは減りました。ただ、それは消臭剤だけの効果ではなくて、チャイルドシートのカバーを洗う頻度を上げたことと、おむつを車内に置かないと決めたことの合計だと思っています。

効果の出方は、車の大きさ、換気の頻度、匂いの元が何かによって変わるとされています。うちで効いた使い方が、そのまま他の車で同じ結果になるとは限らない。

そして、これは書いておくべきだと思うのですが、消臭剤は掃除の代わりにはなりません。匂いの元が残っている状態で消臭剤を置くのは、汚れた皿に蓋をするようなものです。私が最初にやっていたのが、まさにそれでした。ベルトの縫い目に染みたミルクを見つけて拭き取ったとき、消臭剤を置いた3週間より、その5分のほうが効果があった。順番を間違えないほうがいい、というのがこの3ヶ月で得た結論です。

この記事は車まわりの個別レビューです。子どもが生まれて足したもの全体は子どもが生まれて車に足したもの|1年で変わった車内にまとめています。

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