誤飲対策|トイレットペーパーの芯で測る

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生後8ヶ月を過ぎたあたりから、床にあるものを手当たり次第に口へ運ぶようになりました。ホコリ、髪の毛、シールの切れ端。目を離した数秒で口に入っているので、その都度指を入れて掻き出すことになります。この時期にやったのは、家中の小さいものを一斉に洗い出す作業でした。目安として使ったのがトイレットペーパーの芯です。実際に何が出てきたか、どう片付けたかを書きます。

口に入れるのを止めるのは無理だった

最初は「口に入れないで」と言っていました。当然ながら伝わりません。この月齢の子どもにとって、口は手より感覚が鋭い探索の道具なので、止めるのは無理筋でした。

やるべきなのは、口に入っても困らない状態を作ることです。つまり、床から40cmくらいまでの高さにある小さいものを、全部なくす。言葉にすると単純ですが、実際にやると想像以上に出てきます。

うちが最初にやったのは、リビングの床に落ちているものを1週間ぶん集めることでした。集めたのは、輪ゴム3本、ペットボトルのキャップ2個、ボールペンのキャップ、髪ゴム、シール、レゴのような小さいパーツ(親戚の子が置いていったもの)、そして充電ケーブルの保護キャップ。片付いているつもりの部屋から、これだけ出てきたというのが正直な感想でした。

ちなみに、床を這っている子どもが実際に手を伸ばす範囲は、こちらが思うより広いです。うちの子は、テレビ台の下の3cmほどの隙間に腕を突っ込んで、奥にあったコインを引っ張り出しました。掃除機のノズルが入らない隙間は、こちらの死角になります。家具の下も一度、懐中電灯で照らして確認したほうがいいと思います。

トイレットペーパーの芯を通るかどうか

危険なサイズの目安としてよく紹介されるのが、トイレットペーパーの芯です。芯の穴を通るものは、乳幼児が口に入れると危ないので手の届く場所に置かない、という考え方。芯の内径はだいたい4cm前後です。

この方法の良いところは、道具が家にあることです。思い立ったその日にできます。うちも最初はこれでやりました。芯を1本持って部屋を回り、疑わしいものを片っ端から通してみる。通ったものは箱に入れて、棚の上に上げる。

やってみると、感覚が全然当てにならないことが分かります。「これは大きいから大丈夫だろう」と思っていた消しゴムが、あっさり通りました。逆に細長いものは、向きによって通ったり通らなかったりします。目測でやっていた自分の判断が、いかに雑だったかという話です。

専用のチェッカーを買った理由

芯でしばらくやったあと、専用の誤飲チェッカーを買いました。うちが買ったのは日本製の判別シリンダーで、玩具の安全基準に使われる寸法に沿った内径のものです。

芯との違いは3つありました。まず、寸法が一定であること。トイレットペーパーの芯はメーカーによって太さが違いますし、湿気で潰れます。透明な樹脂の筒なので、入れたときにどのくらいの余裕があるかも見えます。

次に、深さがあること。奥まで落ちるかどうかで判断できるので、細長いものの扱いが分かりやすくなりました。芯だと縦に立てて通しても、実際に喉の奥まで行くサイズかどうかが判断しにくいんですよね。

3つ目は、家族で基準を共有できることです。妻や、たまに来る親に「これ通ったら上に上げて」と渡せる。芯だと「本気なのか冗談なのか」という顔をされましたが、専用の道具だと話が早かったです。

不満を言うと、2,000円台後半という価格は、樹脂の筒1本と考えると安くはありません。用途も1つだけです。あと、当然ながら実物を通せるものにしか使えないので、家具に固定されているものや、分解すると小さくなるものは自分で想像する必要があります。うちはおもちゃの電池フタが緩んでいるのを、これとは別に自分で見つけました。

誤飲チェッカー 乳幼児 誤飲防止 簡易判別シリンダー ST基準対応 直径31.8mm おもちゃ作りに必要 スモールパーツシリンダー 玩具 ア

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家中を回って、優先度が高かった3つ

実際にチェックして、うちで特に気をつけることにしたのが3つあります。

1つ目はボタン電池です。体温計、キッチンタイマー、車のスマートキー、光るおもちゃ。この4つに入っていました。ボタン電池は飲み込むと短時間で消化管を傷つける危険があるとされていて、他のものとは別扱いにしています。電池フタがネジ留めされていない製品は、テープで留めるか、手の届かない場所へ移しました。

2つ目が薬です。うちは市販の胃薬や絆創膏を、ダイニングの引き出しに入れていました。子どもが引き出しを開けられるようになったのは11ヶ月です。いまは全部、キッチンの吊り戸棚に移しました。錠剤の1粒はシートごとでも小さいので、床に落としたら必ず探すようにしています。

3つ目がボタンやビーズなどの小さいパーツです。私のシャツの替えボタン、妻のアクセサリー、子ども用の服に付いている飾り。特に、取れかけているボタンは要注意でした。うちは子ども服の飾りボタンが1個外れているのを、洗濯のときに見つけています。

もう一つ、盲点だったのが食べ物です。おもちゃや日用品ばかり気にしていましたが、丸くて硬い食材も、詰まると危ないとよく言われます。ぶどう、ミニトマト、ナッツ類あたり。うちはぶどうを四つ割りにしてから出すようにしていて、ナッツ類は1歳の時点ではまだ出していません。この判断は迷ったので、健診のときに聞いて確認しました。

飲み込んでしまったときの備え

対策をしても、起きるときは起きます。うちは一度、ヒヤッとしたことがありました。ジョイントマットの端を噛みちぎって、小さな破片が口の中にあったんです。すぐに口を開けさせて取り出せましたが、あの数秒は焦りました。

そのとき調べて知ったのは、自己判断で吐かせようとしないほうがいいとされる場合があるということです。飲み込んだものによっては、吐かせることでかえって危険になることがあると言われています。何を、いつ、どれくらい飲んだのかを確認して、まず相談する。これが基本のようです。

相談先としては、小児科やかかりつけ医のほか、中毒の専門的な相談を受け付けている窓口があります。うちは電話番号を調べて、冷蔵庫の側面にマスキングテープで貼っておきました。焦っているときにスマホで検索するのは、たぶんうまくいきません。番号は変わることもあるので、自分で公式の情報を確認して控えておくのがいいと思います。

それと、呼吸が苦しそう、顔色が悪い、意識がはっきりしないといった様子があるときは、迷わず救急という判断も家族で話しておきました。判断を迷う場面を減らすために、事前に線を引いておくということです。

最後に

この作業をやって良かったのは、家の中の「小さいものが集まる場所」が分かったことでした。ソファの下、テレビ台の裏、玄関の靴箱の周り。この3箇所は、放っておくと必ず何かが落ちています。

もう一つ変えたのは、自分の持ち物の置き方です。在宅勤務なので、リビングに充電ケーブルやSDカード、細かい変換アダプタを置きっぱなしにしていました。いまは仕事道具を高さ80cmの棚の上にまとめて、床には何も置かない。私の生活習慣のほうを変えるのが、結局いちばん確実な対策でした。

いまは週に1回、掃除機をかけるついでにこの3箇所を覗く運用にしています。完璧ではありませんが、毎日不安になるよりは続きます。心配なことがあれば、健診のときにまとめて聞くようにもしました。聞ける相手がいると分かっているだけで、家の中の見え方が少し変わりました。

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