見守りカメラ|ベビーモニター以外の使い道

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ネットワークカメラを買った理由は、赤ちゃんを見るためではありませんでした。ベビーモニターとしての使い方は別記事で書いたので、ここでは触れません。この記事は、そのカメラを別の部屋に移してから見つかった使い道の話です。留守中のエアコン、宅配、玄関、実家、そして設定。特に最後のセキュリティ設定は、エンジニアとして書いておかないといけない部分だと思っています。買ったまま初期パスワードで使っている人が、たぶん一定数いるので。

買ったのは1台。置き場所を3回変えた

使っているのは TP-Link の Tapo C200 です。フルHD 1080p、パンチルトで首が動くタイプ。赤外線の暗視があって、動作検知でスマホに通知が飛ぶ。マイクとスピーカーが入っていて双方向で話せます。microSDカードを挿せば本体録画ができて、3年保証。

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最初は子ども部屋、次にリビング、今は玄関が見える廊下の棚に置いています。1台で場所を変えられるのは、Wi-Fi接続で電源だけあれば動くからです。逆に言うと電源ケーブルの届く範囲にしか置けない。うちは玄関のコンセントが低い位置にしかなくて、2mの延長ケーブルを追加しました。

不満もあります。パンチルトの首振り音が意外と大きい。静かな部屋でアプリから動かすと、モーターのジジジという音がはっきり聞こえます。あと画角が水平114度ほどで、6畳の部屋を隅から隅まで一度に収めるのは無理でした。首を振れば見えますが、静止状態で全部を映せるわけではない。それと、Wi-Fiは2.4GHz帯のみです。私は最初、ルーターの5GHz側のSSIDを選んで接続に失敗しました。同じ名前で末尾だけ違うSSIDだったので、10分ほど原因が分からず唸っています。

留守中に確認したくなるのは、だいたい同じ3つ

実際に見返す場面は、思っていたより地味でした。ひとつはエアコンの消し忘れです。夏、家族3人で3時間出かけて、途中で「あれ、寝室のエアコン切ったっけ」となる。カメラで室内を映せば、送風口のルーバーが開いているかどうかで判断がつきます。スマートリモコン側のアプリでも状態は見えますが、あれは送信した命令の履歴であって、実機がその通り動いたかは分かりません。目で見るほうが確実でした。

ふたつめが来客です。うちは古いマンションでインターホンにカメラが付いていません。玄関側を映しておくと、チャイムが鳴ったあと誰が来たのか後から確認できる。実際に役立ったのは、留守中に管理会社が排水管清掃の予告票を入れていったときでした。ポストではなくドアノブに掛けられていたので、帰宅まで気づかないところだった。

みっつめが宅配です。置き配を頼むことが増えたんですが、配達完了の通知が来ているのに玄関に何もない、ということが1回ありました。カメラの録画を見返したら、隣の部屋の前に置かれていた。動作検知の通知が来た時刻から映像を頭出しできるので、探す手間がほとんどかかりません。

実家に1台送った

2台目を買って、車で1時間半の実家に送りました。父が72歳、母が68歳で、二人暮らしです。目的は監視ではなくて、電話に出ないときに慌てないためでした。

置き場所は居間の棚の上、テレビの横。寝室や水回りには置いていません。ここは事前に両親に説明して、「この向きしか映らない」と実際にアプリの画面を見せて納得してもらいました。勝手に設置して後から揉めるのがいちばん良くない。

実際の使い方は、映像を常時見るわけではありません。私が見るのは、電話が繋がらなかったときと、地震があった直後くらいです。むしろ日常的に使っているのは双方向通話のほうで、母がスマホを別室に置いたまま気づかないとき、カメラ越しに声をかけると出てくる。孫の顔を見せるのにも使っていて、これは月に2回くらい。

設置で手こずったのは、実家のWi-Fiでした。ルーターが古くて2.4GHz帯の電波が居間まで届いていない。結局、中継機を1台追加しています。遠隔地に置くカメラは、現地のネットワークが安定していないと意味がないので、ここは行ってから初めて分かった落とし穴でした。

通知が1日60件来て、設定を作り直した

導入初日、動作検知の通知が止まりませんでした。数えたら1日で60件超。カーテンの揺れ、エアコンの風で動く観葉植物、窓の外を通る車のライト、夜になると赤外線に反応する虫。全部が「動き」として検知されます。

通知が多すぎると、人間は見なくなります。実際、3日目には通知欄をスワイプで消すだけになっていました。これでは意味がないので、設定を作り直しています。

やったのは4つです。まず検知感度を「高」から「低」に落とす。次に検知エリアを絞って、窓が映っている領域を除外する。それから人物検知だけを通知対象にして、動体全般の通知を切る。最後に通知のスケジュールを設定して、家族が在宅している平日の日中は通知を止める。

この4つで、通知は1日3〜5件まで減りました。減らしすぎて見落とすのが怖かったので、録画自体は動体検知で回し続けています。通知と録画のトリガーを分けられるのが、この手のカメラの地味に大事なところです。

microSD録画とクラウドプランの使い分け

録画先はふたつ選べます。本体に挿すmicroSDカードと、メーカーのクラウドサービス。うちは128GBのmicroSDを1枚、1,800円くらいで買って挿しました。動体検知録画のみで運用して、上書きされるまでおおむね2週間ぶんくらいは残っています。常時録画にすると、同じ容量で数日ぶんまで縮みました。

クラウドは有料プランです。カメラ1台なら月額300円台から、複数台をまとめると千円前後、といったあたりですが、プランの内容も価格も改定されるので、契約前に必ず現行の料金表を見てください。私は無料お試し期間だけ使って、今は契約していません。

それでもクラウドに意味がないとは思っていません。microSDの弱点は明確で、カメラごと持っていかれたら録画も一緒に消えることです。空き巣対策として置くなら、映像が手元に残らない構成には穴がある。うちは玄関の内側という位置と、そもそも高価な家財がないという事情で割り切りました。実家のほうは、必要になったら契約するつもりでいます。

設定した日にやること。ここは飛ばさない

ネットワークカメラは、インターネットに繋がった映像機器です。設定を怠ると、他人が家の中を見られる状態になり得ます。実際、パスワードが初期値のまま、あるいは使い回しのまま放置されたカメラの映像が外部から閲覧できてしまった、という事例はこれまでに何度も報じられてきました。特定のサービス名を挙げて断定はしませんが、機種を問わず起こり得る話です。

私が最低限やっているのは次のことです。

  • アカウントとカメラ本体の初期パスワードを、設置したその日に変更する。後でやろうとすると、まずやらない
  • そのパスワードを他サービスと使い回さない。カメラのアカウントが漏れる経路は、カメラ側だけとは限らない
  • メーカーアカウントの二段階認証を有効にする。映像へのアクセスはアカウントに紐づく
  • ファームウェアを更新する。自動更新の設定があるなら入れておく。手動なら3ヶ月に1回でも確認する
  • ルーターでポート開放(ポートフォワーディング)をしない。外から見たいという理由で開けると、公開サーバーを一台立てているのと同じことになる

最後のポート開放は、昔のネットワークカメラだと外部アクセスのために必要でした。今どきの製品はメーカーのクラウド経由で繋がるので、家庭で開ける必要はまずありません。古い解説記事の手順をそのままなぞらないほうがいい。

あと、これは技術の話ではありませんが、カメラを置く向きは家族で合意を取ってから決めました。うちは妻の在宅時間帯は通知も録画も止める設定にしています。撮れる機械を家に置くというのは、それだけで気を遣う対象になる。私は一度、テスト中の録画を消し忘れて妻に指摘されました。それ以来、テストは自分が映る前提でやっています。

結局、うちでは1万円弱のカメラが2台、留守中の確認と実家の様子見という役割に落ち着きました。派手な使い方はしていません。ただ、設定を詰めた日の30分が、この機械を安心して置いておける条件だったと思っています。

この記事は個別のレビューです。育児中に効いたスマートホーム機器の全体はスマートホーム|育児中に本当に効いたもので振り返っています。

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