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9月に入って涼しくなったから蚊はもう終わりだろう、と油断していたら、夕方の公園で子どもが数カ所刺されました。ふくらはぎに2つ、腕に1つ、それと耳のうしろに1つ。翌朝には腕のところが赤く腫れていて、本人はしきりに気にしている。生後6ヶ月の子に虫除けをどう使うかは、日焼け止め以上に迷うところでした。成分によって使える月齢が違うし、1日の使用回数にも上限がある。うちが選んだものと、あわせてやっている物理的な対策を書きます。
夕方の公園で、4カ所刺された日のこと
その日は17時前に家を出ました。日中はまだ28度近くあった日で、涼しくなってからにしようという判断だったんですが、これが完全に裏目でした。蚊が活発になるのは、一般的に朝方と夕方の薄暗い時間帯だとされています。暑さを避けるつもりで、蚊の時間帯に突っ込んでいったことになる。
場所も悪かった。ベビーカーを止めたのが植え込みの脇で、数メートル先に水が溜まった側溝がある一角です。滞在は30分ほど。帰ってお風呂に入れるときに脚の赤いところに気づいて、数えたら4カ所ありました。虫刺されの跡は、大人だと1〜2日で引くものが子どもだと1週間近く残ることもあります。掻いてしまうとそこから荒れる。うちの子は爪が伸びるのが早いので、そこも心配でした。
この時点で私が持っていた虫除けは、自分が数年前に買った大人用のスプレー1本だけでした。
ディートとイカリジン、何が違うのか
虫除けの成分として国内でよく使われているのは、ディートとイカリジンの2つです。うちが調べた範囲では、おおまかにこう整理できました。
ディートは古くから使われている成分で、対象となる虫の種類が広いとされています。ただし日本国内では、年齢によって使用回数の上限が定められているのが特徴です。生後6ヶ月未満には使用しない、6ヶ月以上2歳未満は1日1回まで、といった目安が製品の表示に書かれています。濃度によっても扱いが変わります。
イカリジンは比較的新しい成分で、国内で市販されているものについては年齢による使用制限が設けられていない製品が多い、とされています。うちが手に取ったものにも、月齢や年齢の制限は書かれていませんでした。ただしこれは「何回塗ってもいい」という意味ではなく、製品ごとに標準的な使用量や塗り直しの目安が書かれているので、そこは読む必要があります。あと、イカリジンは対象となる虫の種類がディートより限られるという説明も見ました。蚊とブヨとアブとマダニ、というあたりが中心です。
大事なのは、この整理をそのまま鵜呑みにしないことだと思っています。成分が同じでも濃度や剤形によって表示は変わるので、買った製品の「使用上の注意」を必ず自分で読んで、対象年齢と1日の使用回数の上限を確認してください。私は店頭で裏面を写真に撮って、家で妻と一緒に読み直しました。肌が弱い子の場合や、判断に迷う場合は、小児科で相談したほうが確実です。
スキンベープ ミストのアルコールフリーを選んだ
それで買ったのが、フマキラーのスキンベープ ミスト アルコールフリー 80mlです。イカリジンを15%配合していて、ディートは入っていません。近所のドラッグストアには置いていなくて、Amazonで注文しました。
選んだ理由は3つあります。イカリジン製品であること、アルコールを含まないこと、それとミストタイプで噴射の勢いが穏やかなことです。アルコールフリーは肌への刺激という面もありますが、うちの場合はにおいの理由が大きい。エタノールが入っているスプレーは、噴いた瞬間の香りが強くて、子どもが顔をしかめるんですよね。ミストタイプはガスで一気に噴き出すエアゾールと違って、霧が広がる範囲が狭く、量の調整がしやすいのも助かっています。
楽天だと、ディート不使用の虫除けスプレー100mlが1,386円前後で出ていました。単価はそちらが安いので、成分表示を確認して選ぶのもありだと思います。
顔には噴かない。大人用の共用もやめた
使い方でうちが決めているルールがいくつかあります。
まず、顔には直接スプレーしません。私の手のひらに一度出して、それを頬や首すじに薄く伸ばします。直接噴くと目や口に入る可能性があるうえに、子どもが吸い込みます。耳のうしろは刺されやすいので、指の腹で塗るようにしています。手のひらも塗りません。6ヶ月だと何でも口に入れるので、手と指は避けて、脚と腕と首から下だけにしています。
次に、塗る場所は服から出ている肌だけ。服の上から噴いてもあまり意味はないですし、生地によっては変色する可能性があります。それと風のある日は、風下に子どもの顔が来ない向きで使うこと。ミストタイプでも、風があると想像以上に流れます。公園でこれをやると、隣で遊んでいる子のほうに飛んでいくこともあるので、少し離れた場所で塗ってから遊ばせるようにしました。
回数の上限は製品の表示に従っています。塗り直しのタイミングは、汗をかいたときと、水遊びのあと。汗で流れるので、2時間くらい経ったら効きが落ちている前提で考えるようにしています。帰宅したら、その日のうちに石けんで洗い流す。ここまでが1セットです。
失敗談も書いておきます。刺された翌日、私はまず、自分が持っていた大人用のスプレーを使おうとしました。数年前に登山用に買ったもので、ディート30%と書いてあるやつです。子どもの脚に噴こうとして、念のため裏面を読んだら「生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこと」「6ヶ月以上2歳未満は1日1回」とあって、手が止まりました。
回数を守れば使えなくはないんですが、問題は1日1回という制限が実際の使い方と合わないことでした。午前中に公園に行って、夕方にもう一度散歩に出る日は、1回では足りません。汗をかいたら塗り直したいのに、それができない。それと、大人用のスプレーは1回の噴射量が多くて、子どもの細い脚に対して明らかに出しすぎになります。結局、子ども用は別に用意することにしました。共用しようとしたのは、単純にケチっただけです。1本1,000円台のものを買い足すだけの話でした。
スプレーだけに頼らず、物理で減らす
虫除けを塗っても刺されるときは刺されるので、うちは物理的な対策のほうを主軸にしています。
- 薄手の長袖と長ズボン。9月の夕方なら、UVカットの薄い長袖を1枚羽織らせるだけで、露出している面積がかなり減る
- ベビーカー用の虫除けネット。全体をすっぽり覆うタイプを使っている。ただし通気が落ちるので、暑い日は中の温度に注意が必要
- 時間帯をずらす。夕方に出るのをやめて、午前中の10時前後に行くようにした。これがいちばん効いた
- 場所を選ぶ。水が溜まっている側溝や、茂みの脇にベビーカーを止めない
それと、ハッカ油を薄めて使う方法をすすめられたことがありますが、うちは今のところ子どもには使っていません。刺激があるとされていますし、乳幼児への使用について慎重な意見も見かけたので、避けています。使いたいなら小児科で確認してからにするつもりです。
気になっている短所
スキンベープのミストで不満なのは、まず汗で流れることです。これは成分の問題ではなく虫除け全般の性質ですが、9月でも走り回った後の子どもは汗をかくので、実質2時間ごとに塗り直しが必要になる。80mlのボトルは、うちの使い方で1シーズンもつかどうかというところです。
それと、においが服に移ります。アルコールフリーでも無臭ではなくて、肌着に薄く香りが残る。洗濯すれば消えますが、寝るときに気になった日はありました。
ミストタイプの弱点もあります。噴射の勢いが穏やかな分、届く距離が短い。それと風の強い日は、ミストでも横に流れて手が濡れるだけで終わることがある。公園の入口で使おうとして失敗し、今は建物の陰で塗るようにしています。
最後に
虫除けについて調べていて思ったのは、成分の違いを理解することより、買った製品の裏面をちゃんと読むことのほうが重要だということでした。同じイカリジンでも濃度が違えば表示は変わるし、剤形が変われば使い方も変わる。ネットで読んだ一般論を持っていって、製品の注意書きを読まずに使うのがいちばん危ない。
今のところ、午前中に出る、薄手の長袖を着せる、露出している脚と腕にミストを塗る、という3つでほぼ刺されなくなりました。10月に入っても蚊はしばらくいるので、この運用はもう少し続けます。肌の反応が出たり、腫れが引かなかったりしたときは、自己判断せずに小児科に行くつもりです。
この記事は外遊び用品の個別レビューです。公園に持っていくもの全体は子連れの外遊び装備|公園に何を持っていくかにまとめています。

