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夕方に靴下を脱いだとき、ゴムの跡が足首に深く残っているのを見て、これは座りすぎだなと思いました。在宅勤務で1日9時間、ほぼ同じ姿勢。夕方には足が重くて、スリッパを引きずるように歩いている日があります。
それで着圧ソックスを試したんですが、最初に買ったものは失敗でした。強さの数字と、就寝時用か日中用かという区別を見ていなかったからです。この2つが分かってから選び直したら、履き心地が全然違いました。数字の読み方の話を中心に書きます。
足が重い日は、だいたい席を立っていない
記録を見返すと、足が重い日には共通点がありました。オンライン会議が続いて、午前中から夕方までほとんど立っていない日です。リリース前の週なんかがそう。逆に、子どもを抱いて部屋を歩き回った日は、そこまで気にならない。
座っている間、ふくらはぎの筋肉は動きません。ふくらはぎは血液を心臓に押し戻すポンプの役割をしているとされていて、そこが動かない状態が長く続くと、足のほうに水分がたまりやすくなる、という説明をよく見ます。理屈としては納得できました。
本当は1時間おきに立てばいい話です。分かっているけど、集中しているときに立てない。着圧ソックスは、その立てない時間を少しでも埋められないかと思って手を出した道具です。
試しに、夕方の足首まわりを巻き尺で測ってみたことがあります。朝が22.0cmで、18時ごろが22.8cm。1cm弱の差でした。数字にすると大したことがないのに、靴下の跡はしっかり残る。細い部分に集中して差が出るからだと思います。この0.8cmを何とかしたい、というのが出発点でした。
hPaという数字が、選ぶときの基準になる
着圧ソックスの商品ページには、締め付けの強さがhPa(ヘクトパスカル)かmmHg(水銀柱ミリメートル)で書かれています。数字が大きいほど強く締まる。おおまかに1hPaが0.75mmHgくらいの関係です。
大事なのは、一本の靴下の中で圧が均一ではないということ。一般的には足首がいちばん強く、ふくらはぎ、太ももへと上に行くほど弱くなる段階着圧という設計になっています。足首20hPa、ふくらはぎ13hPaといった具合に、商品ページに部位ごとの数字が並んでいるはずです。この表記がない商品は、私は選ばないようにしています。
それと、数字が大きいものが良いわけではありません。私は最初、強いほうが効くだろうと思って足首30hPa台のものを選びました。結果は後述しますが、単純に苦しかったです。日中に長時間履くなら、10〜20hPa台くらいから試すのが無難だと思っています。
就寝時用と日中用は、別の靴下だと思ったほうがいい
ここを混同したのが、私の一番の失敗です。就寝時用と日中用は、同じ着圧ソックスという名前でも設計が違います。
寝ているときは体が水平なので、立っているときほど強い圧は想定されていません。だから就寝時用は圧が控えめに作られていることが多い。逆に日中用は、立ったり座ったりする姿勢で機能するように、足首側がしっかり締まっています。
私は日中用として買った強めのものを、そのまま寝るときに履きました。翌朝、足首にゴムの跡が皮膚に食い込むくらい残っていて、指先が少し痺れていました。しばらく揉んでいたら戻りましたが、気持ちのいいものではありません。
それ以来、製品の表示に書いてある用途どおりに使うことにしています。日中用を夜に履かない。就寝時用を一日中履かない。パッケージにはたいてい書いてあるので、そこを読み飛ばさないことです。
サイズを目で選んで、脱ぐのに5分かかった
もうひとつやらかしたのが、サイズです。靴のサイズだけ見てMを選んだら、ふくらはぎがきつすぎました。着圧ソックスのサイズ表は、靴のサイズに加えてふくらはぎの周囲で決まるものが多いんです。
私はふくらはぎが37cmあって、その商品のMは32〜35cmの想定でした。履くのに片足3分、脱ぐのに5分。爪で生地を引っかけて穴を開けかけました。しかも設計より強く締まっているので、圧の数字も意味をなさなくなります。
買う前に、メジャーでふくらはぎの一番太いところを測る。これだけで防げた失敗でした。1分の手間を惜しんで2,000円を無駄にしています。測るタイミングは朝がいいです。夕方に測ると、まさにむくんだ状態の数字を基準にしてしまうので。
それと、履くときは生地を引っ張り上げるのではなく、口を手繰り寄せてから足首まで通して、そこから伸ばすやり方が推奨されていました。引っ張って履くと生地の一部だけが伸びて、圧のかかり方が設計とずれるそうです。私は最初これも我流でやっていて、ふくらはぎの途中で生地がよじれていました。
いま履いているのは、つま先なしの膝下タイプ
選び直したのは、一般医療機器として届け出のある着圧ソックスです。つま先なし、膝下丈、男女兼用で2,222円前後。オープントゥなので、上から普通の靴下を重ねられます。
つま先が出ている形にしたのは、夏に少しでも涼しくしたかったからです。あと、爪が生地を破りにくい。Amazonだとメディキュットのような大手のシリーズもあって、こちらはドラッグストアでも買えるので、まず試すならそちらでもいいと思います。
不満点も書いておきます。まず夏は暑い。7月8月の在宅勤務中に履くと、ふくらはぎに汗をかきます。次に脱ぎ履きが面倒で、私は朝の支度に片足1分は見ています。それから洗濯を繰り返すと生地が伸びて締まりが弱くなるので、毎日履くなら3〜6ヶ月で買い替える前提の消耗品です。つま先なしは靴下を重ねる手間もあります。
効果については、はっきりしたことは書けません。私の場合、履いた日は夕方の足の重さが少しましなように感じます。ただ、その日は意識して席を立っていたかもしれない。そこは切り分けられていません。
締めすぎないこと、それと自己判断で使わない場合
使っていて何より気をつけているのが、締めすぎないことです。履いている間に痛みやしびれが出たり、指先の色が変わったりしたら、その場ですぐ脱ぐ。我慢して履き続けるものではありません。強い圧のものを長時間履けば結果が良くなる、という道具ではないです。
それから、糖尿病や血行障害がある方、静脈瘤の治療を受けている方は、自己判断で使わずに主治医に相談してください。着圧という行為自体が体に影響するものなので、市販品だから大丈夫という話にはなりません。
むくみについても、両足が夕方に少し重い程度と、そうでないものは分けて考えたほうがいいです。片脚だけが急に腫れる、痛みや熱を伴う、日ごとに悪化する。こういうときは靴下でどうにかする話ではないので、内科などを受診してください。座りっぱなしの生活は血栓のリスクと絡めて語られることもあります。素人判断で様子を見るより、一度診てもらうほうが安心です。
私にとっての着圧ソックスは、席を立てなかった日の保険くらいの位置づけです。本当は1時間ごとに立って、階段でも上がるのが一番いい。それができない週があるから、靴下に頼っている、という順番でいます。
この記事は個別の対処法です。座り仕事で出てくる不調の全体像は座り仕事の体|4年でガタが来た場所を並べるにまとめています。

