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近所のドラッグストアの目薬コーナーは、棚2段ぶんあります。数えたら30種類以上ありました。パッケージにはどれも似たような言葉が並んでいて、値段は300円から1,500円まで。その場で10分立ち尽くして、結局いちばん目立つものをカゴに入れて帰りました。
あとから調べたら、目薬は用途によって配合されている成分がまったく違います。同じ棚に並んでいても、目的が違う製品が混ざっている。この記事は、選べなかった私が何を基準にするようになったかという話です。
30種類の棚の前で固まった日
買いに行った理由は、夕方になると目がしょぼしょぼするようになったからです。子どもが生まれてから、夜中の授乳の合間に薄暗い部屋でスマホを見る時間が増えていて、それも関係している気がしていました。
棚の前で分からなかったのは、何を基準に比べればいいのかでした。「疲れ目に」と書いてあるものが5種類あって、価格が3倍違う。違いがパッケージからは読み取れません。
結局そのとき買ったのは、清涼感が最も強いと書かれた500円くらいのものでした。理由は、さしたときにスッとするほうが働いている感じがしたからです。この選び方が間違いだったことは、あとで書きます。
第2類と第3類で、何が違うのか
目薬のパッケージには、たいてい「第2類医薬品」か「第3類医薬品」と書かれています。これは一般用医薬品のリスク区分で、副作用などのリスクの程度による分類です。第2類のほうがリスクが相対的に高いとされる区分で、薬剤師や登録販売者から情報提供を受けることが望ましいとされています。
強さの順位ではありません。第2類だから効果が高い、という読み方は正しくない。ただ、配合されている成分の種類や量が違うことが多いので、区分の表記は成分表を見るきっかけにはなります。
私が今使っているのは、スマイル40プレミアムDXという15mLの第2類医薬品です。ビタミン類などが配合されているタイプで、価格は1,000円台。楽天ではVロートプレミアムの15mLが1,188円で出ていて、こちらはセルフメディケーション税制の対象になっている製品です。
不満を書いておくと、この価格帯のものは容量に対して割高です。15mLで1,000円を超えるので、1mLあたり約70円。1日4回さすと1ヶ月ちょっとで使い切るペースになります。安いものなら同じ容量で400円台からあるので、差額をどう見るかという話になります。
清涼感と、実際の疲れは別物だった
最初に買った清涼感の強い目薬を1ヶ月使って、気づいたことがあります。さした直後のスッとする感覚と、夕方の目の重さは連動していなかったということです。
清涼感はメントールなどの清涼化剤によるもので、いわば体感の演出です。それ自体が悪いわけではありません。眠気覚ましに使いたい人には合っていると思います。ただ私は、スッとする=効いている、と受け取っていて、そこがずれていました。
いまは清涼感の強さで選ぶのをやめて、成分表を見るようになりました。目的別に、大きくこんな分かれ方をしています。
- 涙に近い成分を補うタイプ。乾き対策として使われる
- ビタミン類や角膜の保護成分が入ったタイプ
- 充血に向けた成分が入ったタイプ
- コンタクトレンズ装着時に使えると明記されたタイプ
- 就寝前向けとしてつくられたタイプ
店頭で全部の成分表を読むのは現実的ではないので、私は事前にスマホで候補を2つか3つに絞ってから行くようにしました。棚の前で考えないのがコツです。判断が必要なら、その場で薬剤師や登録販売者に自分の状況を伝えて聞いたほうが早い。子どもを抱えて買い物に行く日は、10分立ち尽くす余裕もありません。
自分がどれを求めているのかを先に決めておくと、30種類が5種類くらいまで絞れます。私の場合は乾きが主だったので、そこを軸にしました。
さしすぎと、期限切れ。両方やった
目薬で私がやらかしたのは2つあります。
ひとつは、さしすぎです。ピークのときは1日8回くらいさしていました。1回に3滴も4滴も入れて、あふれた分を頬から拭う、みたいな使い方をしていて。用法用量を見たら1日5〜6回、1回2〜3滴と書いてあって、完全に超えていました。
そもそも目のふちに溜められる量は1滴ぶんもないそうで、それ以上入れても流れ出るだけです。さらに、さしすぎると涙そのものの成分が洗い流されるとされていて、乾きの対策としては逆効果になりうると読みました。用法用量は守ったほうがいいという、当たり前のところに戻った感じです。
もうひとつが期限です。洗面所の引き出しに、開封してから半年以上経ったものが転がっていました。開封後の使用期間は製品ごとに定められていて、防腐剤が入っていても無期限ではありません。1回使い切りタイプなら、この心配は減ります。防腐剤が気になる人にも、使い切りタイプという選択肢があります。
コンタクトとの併用も、勝手に判断しないほうがいいです。ソフトレンズをつけたまま使えるかどうかは製品ごとに違い、パッケージに明記されています。私は一度、確認せずにレンズの上からさして、目に違和感が出たことがありました。
そして、これがいちばん大事なところです。充血や痛み、見えづらさが続くとき、あるいは市販薬を数日使っても変化がないときは、自己判断で使い続けず眼科で診てもらってください。目薬でごまかしているあいだに、別の原因が進んでいる可能性もあります。私も、乾きだと思っていた症状の一部が、まぶたの縁の状態と関係していたと分かったことがありました。
目薬より先に変えたら、楽になった3つのこと
結局のところ、目薬は補助でした。生活側を変えたほうが、私にははっきり違いがありました。
ひとつ目は、1時間ごとに20秒くらい遠くを見ること。ベランダ越しに向かいのマンションの給水塔を見る、というのを決めました。何を見るか固定しておくと、迷わなくて済みます。タイマーは使っていなくて、ビルドが走っている時間に合わせています。
ふたつ目が加湿です。冬に湿度計を置いたら、暖房をつけた部屋が28%まで下がっていました。加湿器を入れて45%前後を保つようにしてから、夕方の乾き方が変わった気がします。エアコンの風向きが顔に当たっていたのも直しました。
三つ目が、モニターの高さです。以前は目線とほぼ同じ高さに画面の中心がありました。これを10cmほど下げて、やや見下ろす角度にした。上を見る姿勢だと目が開き気味になって、まばたきが減るとされています。実際、下げてから夕方の乾きが軽くなったように感じます。
この3つはどれも無料です。1,000円の目薬を買う前に試す価値はあったな、と今は思っています。目薬は、それでも足りない日のための手段として引き出しに置いてある。順番としては、そのくらいがちょうどいい気がしています。棚の前で30種類を眺めていた頃より、迷う時間はずいぶん減りました。
この記事は個別の対処法です。座り仕事で出てくる不調の全体像は座り仕事の体|4年でガタが来た場所を並べるにまとめています。

