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洗濯という家事を分解すると、一番時間を食っているのは「干す」でした。うちで計測したら、洗濯機のボタンを押すのが1分、干すのが18分。乾燥機を使わない日は、この18分がまるまる残ります。
で、その18分の中身をさらに見ていくと、洗濯物を掴んで、しわを伸ばして、ピンチを開いて挟む、という動作の繰り返しです。1枚あたり10秒として、うちは1回の洗濯で40〜50枚干しています。生後6ヶ月の子どもの服が半分近くを占める。小さいけれど、枚数は減らない。
この記事は、その干す時間をどう縮めたかという話です。
ピンチが足りないと、干す作業は2回に分かれる
以前使っていた角ハンガーは、たしか20ピンチくらいのものでした。実家から持ってきた古いやつです。これで足りなくなったのは、子どもが生まれてすぐでした。
肌着、コンビ肌着、スタイ、ガーゼ、靴下。どれも小さいので1枚あたり2ピンチで済むものもありますが、枚数が多い。うちは1日でスタイだけ6〜8枚出ます。20ピンチだと大人の靴下と下着を掛けた時点で埋まって、残りをハンガーやドアノブに吊るす羽目になっていました。
この「足りなくて別の場所を探す」時間が、地味に長い。作業が一筆書きで終わらなくなった瞬間に、体感の負担が跳ね上がるんですよね。妻からも「干す場所が毎回違うから取り込みにくい」と言われていました。
52ピンチにしたら、一度で終わるようになった
買い替えたのが52ピンチの折りたたみ角ハンガーです。水勘製簾所のもので、カモイフック付き。実際に使ってみて、うちの1回ぶんの小物はこれ1つに全部収まるようになりました。
枚数で言うと、大人の靴下4足、下着4枚、フェイスタオル3枚、子どもの肌着とスタイで15枚くらい。それでもピンチが数個余ります。余裕があると、間隔を空けて干せるので乾きも早い。前の記事にも書きましたが、隣と接触していると乾燥時間が伸びます。ピンチ数の余裕は、乾燥速度の余裕でもある。
時間は、干すのが18分から11分になりました。7分の削減です。1日1回として月に3時間半。買ってよかったと思える数字でした。
短所も書いておきます。まず、52ピンチあると全部埋めたときの重量がそこそこになります。うちの風呂場の物干し竿は問題ありませんでしたが、ベランダの細い竿だとたわむ場面がありました。竿の耐荷重は一度見ておいたほうがいいです。
それと、折りたたみ機構があるぶん、収納時にピンチが絡みます。畳んで壁に立てかけると、ピンチ同士が引っかかって次に開くとき一手間かかる。うちは畳まずに吊るしたままにすることで回避しました。
あと、ピンチの樹脂は消耗品です。前のハンガーは3年目で紫外線で劣化して、掴んだ瞬間に割れました。屋外に干し続ける前提なら、いずれ交換が必要になると思っておいたほうがいいです。
赤ちゃんの服は「小さい」より「数が多い」が問題
買う前は、子ども服は小さいから場所を取らないだろうと思っていました。実際は逆です。
サイズ70の肌着は大人のTシャツの3分の1くらいの面積ですが、ピンチは同じだけ使います。むしろ小さいぶん風で飛びやすくて、うちは2箇所留めが基本。結果としてピンチの消費は大人の服より多い。
それと、乾いたあとの取り込みが面倒です。1枚ずつ外していくと、小さいものほど枚数が多いので時間がかかる。うちは角ハンガーごと部屋に持ち込んで、座って外すようにしました。立ったまま風呂場で外すより、リビングで子どもの様子を見ながら座って外すほうが早いし、精神的にも楽です。
この運用にしてから、取り込みの時間も4分ほど短くなりました。角ハンガーが軽いことが前提になるので、アルミ製を選んだのは正解でした。
ハンガーは「干す用」と「収納用」を分けない
もうひとつ変えたのが、ハンガーの統一です。以前はクリーニング店の針金ハンガー、プラスチックの太いやつ、木製のいいやつが混ざっていました。
今は、大人のトップスは同じ形の滑り止め付きハンガーに統一しています。数は30本ほど。狙いは干したハンガーのまま、クローゼットに掛けることです。ハンガーを持ち替える動作がなくなるだけで、取り込みからしまうまでが一気に短くなりました。
ただし、これができるのはクローゼットに空きがある家に限ります。うちは2LDKで、夫婦それぞれのクローゼットに数十cmの余白がある状態を維持しているからできる話です。服が詰まっている家だと、掛ける場所がなくて結局畳むことになる。
失敗もありました。最初にアーチ型の肩幅が広いハンガーを買ったのですが、干す本数が増えると幅を取りすぎて、角ハンガーと竿を取り合う形になった。結局、薄型のものに買い直しています。デザインより厚みで選ぶべきでした。
ピンチの数は、家族の人数より洗濯の回数で決まる
何ピンチを買うべきかという話でいうと、家族の人数はあまり参考になりませんでした。効くのは洗濯を回す頻度と、一度に干す量です。
うちは3人家族ですが、乳児がいるので1回あたりの小物の枚数が大人2人の家庭の倍近くあります。逆に、毎日2回に分けて回している家なら、ピンチは30個台でも足りると思います。
目安として、うちの実測では小物1枚あたり平均1.3ピンチ使っています。1回で30枚干すなら40ピンチ前後、40枚なら52ピンチ。この計算で選べば、たぶん外しません。迷ったら多いほうを選ぶのが安全です。足りない不便より、余る不便のほうが軽い。
取り込みやすさは、干すときに決まっている
取り込みが遅い日と早い日の違いを観察していて気づいたのは、原因が取り込みの側ではなく干し方にあったことです。
種類をバラバラに干すと、外したあとの仕分けが発生します。靴下、タオル、子どもの肌着が混ざっていると、外しながら分けるか、いったん山にして後で分けるかの二択。どちらも時間を食います。
今は、角ハンガーの左半分が子どものもの、右半分が大人のものと決めています。外すときにそのまま2つの山になるので、仕分けが消えました。ちょっとしたことですが、これで1回あたり2分ほど違います。
もうひとつ、ピンチを外す順番も端から一方向に固定しました。あちこち手を出すと、掴んだ服を持ち替える回数が増える。左端から順に外して腕に掛けていくだけで、動作が単純になります。こんな話を真面目に検証している自分に若干引きますが、毎日やることなので効きます。
干す時間を減らすには、道具より配置
最後に一番効いたことを書くと、角ハンガーを掛ける場所を固定したことでした。
うちは風呂場の手前側の竿が角ハンガー専用で、奥がハンガー用。この配置を決めてから、干す順番が固定されて考えなくなりました。洗濯かごから取り出すときも、先に小物、次にトップスという順で拾うようになる。動線が一本になると、同じ枚数でも体感がぜんぜん違います。
道具を買い替えて7分、配置を決めてさらに3分。合計10分の削減で、干す作業は18分から8分前後まで落ちました。ここから先を縮めるとなると、乾燥機に全部任せるしかない。うちはそこが今の限界です。
この記事は家事の個別記事です。掃除と洗濯の時間を削る考え方は掃除と洗濯の時間を削る|道具より仕組みで整理しています。

