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子どもが生まれてから、写真の枚数が一気に増えました。何もない平日でも1日20枚は撮っている。そのほとんどがスマホです。
これから家族で出かけるようになったら、ちゃんとしたカメラを持つべきなのか。それとも、スマホ一台で完結させたほうがいいのか。旅行にはまだ行けていないので「持っていったらこうだった」とは書けないんですが、家で撮っている実感と、調べたことを突き合わせて、いまの考えを整理しておきます。
片手が塞がっている前提だと、道具の評価が変わる
子どもを抱いた状態で写真を撮る、というのが基本の状況です。この前提を置くと、カメラの評価軸がまるごと変わります。
スマホの強みは、片手で完結することです。ポケットから出す、電源が入る、撮る、しまう。全部が数秒で終わる。ケースからカメラを出して電源を入れてレンズを構える、という手順が入るだけで、子どもの表情は変わってしまいます。
それと、失敗しにくい。最近のスマホは暗い場所でも自動でどうにかしてくれるし、動いている被写体にもそれなりに合わせてくれます。設定を触らずにシャッターだけ押せばいい、というのは子連れの現場ではかなり大きい。実際、家で撮っている写真の9割以上がスマホです。
もうひとつ、そのまま送れるのも大きい。撮った写真を実家に送るまでが一連の流れになっていて、間にSDカードを抜いてパソコンに挿す、みたいな工程が挟まりません。祖父母に見せる頻度を考えると、この手軽さは無視できない要素でした。
それでもカメラが勝つ場面が、いくつかある
ただ、スマホで撮れないものもあります。調べていて、はっきり差が出るのは三つだと思いました。
一つ目が望遠。子どもが少し離れた場所で遊んでいるのを撮りたいとき、スマホのデジタルズームは画質が崩れます。光学ズームやそれに近い仕組みを持ったカメラなら、距離を保ったまま撮れる。近づいたら子どもがこちらを見てしまう、というのは家の中でもよくあることです。
二つ目が水回り。水遊びや海辺で、スマホを出すのはやはり怖い。防水のカメラなら気にせず持てます。
三つ目が、子どもに撮らせる場面。これは少し先の話ですが、自分のスマホを渡すのはためらう。壊されて困らない機材があるなら、渡せます。子どもが撮った写真は構図がめちゃくちゃで、そのぶん親が撮らないものが写ると聞きます。
逆に言えば、この三つに当てはまらないなら、カメラを持つ理由は薄い。景色をきれいに撮りたいという動機だけなら、いまのスマホで十分足りてしまう。私も一度は本格的なミラーレスを調べたんですが、レンズを含めた重さと価格を見て、いまの生活には合わないと判断しました。抱っこ紐の上に一眼をぶら下げる姿を想像すると、どう考えても現実的じゃない。
3,000円前後のコンパクトカメラを家で試してみた
気になったので、安いコンパクトデジカメを一台買って家で使ってみました。3,000円ほどのモデルで、1080Pの動画とデジタルズームに対応しているタイプです。子ども向けとして売られているものと中身は近い。
結論から書くと、画質はスマホに勝てません。明るい窓際ならそれなりに見られるものの、夕方のリビングだとノイズが目立ちます。センサーのサイズが違うので、これは仕方がない部分です。ズームもデジタル処理なので、伸ばすほど輪郭が甘くなる。
動画も撮ってみましたが、手ぶれの補正がスマホほど賢くありません。歩きながら撮ると画面が揺れます。三脚に据えて定点で撮るぶんには問題ないので、使い方を選ぶ機材だと感じました。
それと、操作が独特でした。メニューの階層が浅いぶん項目名が分かりにくく、日付の設定だけで説明書を読むことになった。スマホの操作に慣れていると、この手のUIはかなり不便に感じます。
ではまったく無駄だったかというと、そうでもない。「壊れても困らないカメラ」という枠に価値があると気づきました。砂場でも風呂上がりでも気にせず出せる。首から下げっぱなしにしておける。この気楽さは、10万円のスマホでは得られないものです。
ただ、これを持って出かけるかというと微妙です。荷物が一つ増えるぶんの見返りがあるかというと、いまの段階では正直きびしい。子どもが自分で撮りたがる年齢になったら、あらためて出番が来ると思っています。
枚数が増えると、保存の設計が先に必要になる
機材を選ぶ前に、実はここでつまずきました。スマホの容量は有限で、動画を撮り始めると一気に減ります。うちは1年で本体の空きがかなり厳しくなって、慌ててクラウドの契約を見直しました。
カメラを足すと、この管理がもう一系統増えます。SDカードから吸い上げて、スマホの写真と混ぜて、日付順に並べる。この作業を誰がやるのかを決めないまま機材を増やすと、確実に放置されます。実際、試しに買ったカメラの写真は、しばらくカードに入りっぱなしでした。
スマホだけなら、撮った瞬間に自動でバックアップされて、家族と共有アルバムで見られる。この仕組みの差は、画質の差より日常への影響が大きいと感じています。
撮る役が写らない、という問題のほうが深刻
機材の話より、こちらのほうが実際には困っています。私が撮ると私が写らない。妻が撮ると妻が写らない。子どもと親が一緒に写っている写真が、驚くほど少ないんです。
対策として考えているのは、三脚とセルフタイマーを使うこと。小さい自立式のスタンドがあれば、テーブルの上に置いて撮れます。それと、意識して交代すること。今日は私が撮る係、明日は妻、と決めておくだけでも偏りは減るはずです。
三脚については、ミニ三脚が1,000円台からあります。スマホを挟むホルダーとセットになったものを一つ持っておけば、カメラでもスマホでも使える。買い足すならカメラ本体より先にこちらだと思っています。
あとは、人に頼むこと。子連れで出かけていると声をかけてもらえる場面があるという話をよく見ます。頼むのが苦手なタイプなんですが、あとで見返したときに家族3人が写っている写真は、たぶん代えがきかない。
結局、いまはスマホで撮れるだけ撮ればいいと思っている
整理すると、いまの答えはこうです。日常も外出も、基本はスマホ。カメラは「壊れても困らない枠」として家に置いておく。旅行に持っていくかどうかは、実際に何回か出かけてから決める。
機材を増やすより、撮った後の運用を整えるほうが効きそうだとも思っています。撮りっぱなしで見返さないなら、画質を上げても意味がない。バックアップの設定を先に済ませて、月に一度は選ぶ時間を取る。そこができていない状態でカメラを買い足すのは、順番が違う気がします。
もう一つ、これは自分への戒めなんですが、撮ることに集中しすぎると子どもを見ていない時間が増えます。画面越しにしか記憶がない、という状態は避けたい。撮る時間と、何もせずに一緒にいる時間を分けるくらいでちょうどいいのかもしれません。
いい写真が撮れなくても、撮った枚数だけは残ります。子どもが小さい時期は一度きりなので、構えている間に逃すくらいなら、雑でもスマホで押しておく。いまはその方針でいます。
この記事は子連れ旅行の個別記事です。実際に行ってみた全体の記録は赤ちゃん連れ旅行|生後6ヶ月で行ってみた記録にあります。

