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子連れで泊まりの旅行に行くなら、モバイルバッテリーは独身のときの感覚で選ぶと足りない。これが、調べたうえでの今の結論です。
先に正直に書いておきます。うちの子はまだ生後6ヶ月で、家族で泊まりの旅行には行けていません。だから「行ってきたらこうだった」という話は書けない。代わりに、必要な容量を自分で計算して、候補を絞るところまではやりました。その計算過程と、飛行機に乗る場合に引っかかりそうなルールを残しておきます。
子連れだとスマホが減る、と言われる理由
子連れ旅行の持ち物リストを読んでいくと、モバイルバッテリーはほぼ必ず入っています。理由を分解すると、だいたい三つに分かれるようです。
一つ目が写真。子どもが生まれてから、うちでも家の中で撮る枚数が明らかに増えました。何もない日でも1日20枚は撮っている。旅行に行けば数百枚になるという話をよく見かけます。カメラアプリは画面を明るいまま点けっぱなしにするので、これが一番食う。
二つ目が地図です。ベビーカーで通れる道か、エレベーターのある改札はどこか。調べながら歩くとナビが動き続ける。私のiPhoneで近所を歩いたときの感覚だと、1時間ナビを点けたままにすると10〜15%は減ります。
三つ目が動画。電車で泣き出したとき、店で待たされているとき、結局スマホを見せることになる、という話は経験者の記事にほぼ全部出てきます。褒められた運用ではないけれど、選択肢として持っておかないと親のほうが持たない。
この三つが重なると、朝に100%だったスマホが昼過ぎに30%を切る、という話になる。数字の裏は取れませんが、写真とナビと動画が同時に走る状況を考えると、そうなってもおかしくないとは思います。少なくとも、家にいる日と同じ減り方を前提にするのは危ない。
家族2台分で計算すると、必要な容量が見えてくる
感覚で選ぶのが嫌だったので、数字を出しました。私のiPhoneの内蔵バッテリーが約3,300mAh、妻のAndroidが約4,500mAh。合計7,800mAhです。
ここで見落としがちなのが、モバイルバッテリーの表記容量がそのまま入るわけではないという点。内部で電圧を変換するときにロスが出るので、実際に取り出せるのは表記の6〜7割程度とされています。10000mAhなら実効6,500mAh前後。2台をフル充電したら、それでほぼ空になる計算です。
1泊2日で、2台をそれぞれ1.5回ずつ充電できる余裕がほしい。7,800×1.5=11,700mAh。これを実効6割で逆算すると19,500mAh。つまり20000mAhクラスが最低ラインになります。ここに子ども用の見守りカメラやワイヤレスイヤホンを足すなら、もう一段上を見ておいたほうが安心です。
宿のコンセント事情は、部屋によるとしか言えない
宿泊先で充電すればいい、という考えもあります。ただ調べていて気になったのが、コンセントの数と位置の話。ベッドサイドに1口しかない部屋、机の裏にしかない部屋の話が口コミにけっこう出てきます。
家族3人で泊まって、スマホ2台とカメラと、場合によっては電動鼻吸い器や調乳ポットまで充電したい。そうなると口の数が足りない可能性は普通にある。私はこれを「宿に期待しない」方向で解決することにしました。バッテリー側で完結させておけば、部屋の作りに左右されません。
気になる宿があるなら、予約前に電話で聞くのが確実です。ただ、宿ごとに違う話なので、ここに具体的な数を書くのはやめておきます。実際に泊まっていない私が「ビジネスホテルなら何口ある」と断定しても、それは根拠のない話になってしまう。
ついでに言うと、電源タップを1個持っていくという対策もよく紹介されています。3口くらいの薄いものなら100g前後で済む。バッテリーとタップのどちらを持つかは、移動時間と部屋にいる時間のどちらが長い旅程かで変わりそうです。日中ずっと外を歩くならバッテリー、宿でのんびりするならタップ。うちはまず前者を優先しました。
候補にしたのは22000mAh・ケーブル内蔵タイプ
絞り込んだのが、22000mAhで4台同時充電に対応したモデルです。ケーブルが本体に内蔵されているのが決め手でした。子どもを抱いた状態でポーチの中からケーブルを探すのは無理がある。残量が数字で出るディスプレイ付きなのも、あと何回充電できるか読めるので好みです。
気になっている点も書いておきます。この容量帯は本体が重い。だいたい400g前後になるので、財布とおむつと着替えが入ったバッグにこれを足すと、体感で明確に重くなります。それと、内蔵ケーブルは断線したら本体ごと寿命という弱点がある。取り回しは楽ですが、扱いは丁寧にする前提の道具だと思っています。
もう少し軽さを取るなら、20000mAh前後で200g台のモデルもあります。楽天側には40000mAhという大容量帯もあって、こちらは価格が抑えられている代わりに重量がさらに増える。どこで妥協するかは、荷物を持つ人が誰かで決まります。うちは私が荷物番なので、多少重くても容量を取る方向にしました。妻が持つ日があるなら、たぶん判断は逆になる。
選ぶときにもうひとつ見たのが、PSEマークの有無です。モバイルバッテリーは電気用品安全法の対象で、表示のない製品は国内で販売できないことになっています。安い商品を並べて比べていると、この表示に触れていない出品も混じっている。価格だけで飛びつかないほうがいい部分だと思いました。
飛行機に乗るなら、ルールを先に確認しておく
ここは調べておいてよかった部分です。モバイルバッテリーはリチウムイオン電池なので、預け入れ手荷物には入れられません。機内持ち込みのみ。うっかりスーツケースに入れて預けると、保安検査で止められます。
これは調べていて一番ひやりとした点でした。何も考えずに大きいスーツケースへ放り込んで、カウンターで出し直すことになる。子どもを抱えた状態でその作業をするのは避けたい。
容量の上限はmAhではなくWh(ワットアワー)で決まります。一般的なリチウムイオン電池の公称電圧3.7Vで換算すると、22000mAh×3.7V÷1000で約81Wh。100Wh以下は個数制限なしで持ち込めるという扱いが一般的なので、この容量なら問題になりにくい。ただし細かい条件は航空会社ごとに違うので、搭乗前に利用する会社の公式サイトを見てください。
買う前に決めておきたいこと
容量だけ見て選ぶと失敗しそうだ、というのが調べた実感です。見るべきなのは、実効容量、重さ、出力ポートの数と規格、そしてケーブルをどう持つか。この四つが揃って初めて「使える」道具になります。
逆に言うと、この四つさえ押さえておけば、価格帯はそこまで気にしなくていいとも思っています。大容量帯は競争が激しくて、2,000円台から選択肢がある。ここでケチって容量が足りず、結局2個目を買うほうが高くつきます。
あと、これは自分への注意なんですが、モバイルバッテリーは出かける前日に充電しておかないと意味がない。持っているのに空、というのが一番間抜けです。私は充電器の隣を定位置にして、帰宅したら必ずそこに戻すようにしました。旅行の前だけ頑張るのではなく、普段の置き場所を決めておく。ここが実は一番効くんじゃないかと思っています。
この記事は子連れ旅行の個別記事です。実際に行ってみた全体の記録は赤ちゃん連れ旅行|生後6ヶ月で行ってみた記録にあります。

