換気扇の掃除|溜め込むと手に負えない

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換気扇の掃除で学んだ一番大きなことは、油汚れは時間が経つほど落ちなくなるという単純な事実でした。3ヶ月の汚れと1年の汚れは、量が4倍になるのではなく、難易度が別物になります。

うちは入居から2年、一度も換気扇を掃除しないまま年末を迎えたことがあります。あのときの3時間を二度と繰り返したくないので、今は3ヶ月ごとに30分やる形にしました。

1年ためた換気扇は、洗剤が効かない

最初の掃除は、大晦日の午後に始めました。よくある話です。

レンジフードのカバーを外して、フィルターを取り出したところで固まりました。表面の油が飴色になって固まっていて、指で押しても動かない。市販の台所用洗剤をスプレーしても、表面で弾かれて中に浸透しません。

結局、シンクに40℃くらいのお湯を張って、洗剤を溶かして1時間つけ置きしました。それでようやくヘラで削れる状態になり、そこからブラシで擦って、洗って、乾かして。全部で3時間かかっています。

この経験で分かったのは、油汚れは酸化して固まると、洗剤の問題ではなくなるということです。新しい油なら中性洗剤でも落ちる。固まった油には、まず柔らかくする工程が必要になる。時間との勝負なんですよね。

年末にやらない、と決めた

そこで、まず時期をずらしました。年末の大掃除に換気扇を入れるのをやめています。

理由は3つあって、ひとつは寒いこと。冬は油が固まりやすく、つけ置きのお湯もすぐ冷めます。夏場のほうが同じ作業で楽です。

2つめは、年末はやることが多すぎること。帰省の準備、掃除、買い出しが重なる中で、3時間かかる作業を入れる余裕はありません。しかも子どもがいると、まとまった時間そのものが取れない。

3つめは、汚れをためないためです。年1回にすると、必ず1年ぶんの汚れと戦うことになる。うちは今、3月、6月、9月、12月の第1週にやることにしました。3ヶ月ごとなら、1回30分で終わります。年間の合計時間はむしろ短い。

分解する範囲を決めておく

やる範囲も決めました。うちのレンジフードで、毎回外すのは整流板とフィルターの2つだけです。

シロッコファン本体は、年1回だけ外します。取扱説明書に外し方が書いてあるので、それに従う。ネジを外して引き抜く構造ですが、重いのと、戻すときに位置合わせが必要なので、気軽にやる作業ではありません。うちは妻に子どもを見てもらえる土曜の午前に限定しています。

それより奥、モーターや配線に触れる部分は一切触りません。賃貸ということもありますが、そもそも自分で分解して不具合が出たら、修理費用は自己負担になる可能性があります。触っていい範囲は説明書に書いてある、というのが基本です。

もうひとつ、使い捨てのフィルターを重ねる方法も併用しています。不織布のフィルターをレンジフードの吸込口に貼っておくと、油の大半がそこで止まる。うちは月1回交換していて、これだけで本体側の汚れ方が明らかに変わりました。

油汚れ専用の洗剤に変えたら、つけ置き時間が縮んだ

洗剤は、台所用の中性洗剤から専用のものに切り替えました。今使っているのはリンレイのウルトラハードクリーナーの油汚れ用で、700mlのスプレーボトルです。

アルカリ性の強めのタイプで、固まった油に対する浸透の速さが違います。以前は1時間つけ置きしていたのが、スプレーして15分置いてから擦る形で済むようになりました。フィルター4枚で15分の待ち時間なので、その間に他の場所を掃除できる。

ただ、強いということは扱いに注意が要るということでもあります。うちは必ずゴム手袋をつけています。素手で触ると指がぬるぬるして、しばらく違和感が残りました。皮膚のたんぱく質に作用しているということなので、これは素直に手袋をつけたほうがいい。

換気も必須です。スプレーの霧が飛ぶので、窓を開けて、子どもは別の部屋にいる状態でやります。うちは作業中、リビングとキッチンの間の扉を閉めています。

それと、素材によっては使えません。アルミやコーティングされた面には注意が必要で、うちは一度、キッチンの人工大理石のカウンターに垂れたのを放置して、うっすら跡が残りました。目立つ場所ではないですが、垂れたらすぐ拭くべきです。

あと単純な不満として、700mlは重いです。上向きにスプレーし続けると手首にきます。うちは詰め替えて小さいボトルで使うようにしました。

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つけ置きは、温度と時間の両方が要る

つけ置きのコツを書いておきます。うちが試した範囲では、お湯の温度が45℃前後のときが一番落ちが良かったです。

ぬるいと油が緩まず、熱すぎるとシンクの素材や手にリスクがあります。給湯器の設定温度をそのまま使えるのが便利で、うちは45℃に設定して溜めています。

時間は15分から30分。それ以上置いても、うちの実感では効果が頭打ちになりました。1時間置いた回と20分置いた回で、落ち方に差を感じなかった。であれば短いほうがいい。

容器は、シンクに直接張るのではなく、大きめのビニール袋にフィルターと洗剤液を入れる方法が楽でした。使う洗剤の量が少なくて済むし、シンクを占領しません。ゴミ袋を二重にして使っています。捨てるときも、そのまま口を縛って処理できる。

コンロまわりを一緒にやると、効率がいい

フィルターをつけ置きしている15分は、待ち時間です。ここで何もしないのはもったいないので、うちはコンロまわりの油汚れをまとめて片付けています。

五徳、コンロの天板、コンロ横の壁。使う洗剤は同じなので、道具を出し直す必要がありません。壁は特に見落としがちで、うちはコンロの正面の壁に油が飛んで、薄い膜になっていました。触るとべたつく。

この「同じ洗剤を使う場所をまとめる」という考え方は、掃除全般で効きます。洗剤ごとに作業をまとめると、道具の出し入れが1回で済む。うちは油汚れの日、水垢の日、カビの日、みたいな分け方で予定を組むようになりました。

30分×年4回に落ち着いた

今の運用は、3ヶ月ごとに30分、年1回だけシロッコファンまで含めて1時間。合計で年に2時間半ほどです。年末に3時間かけていた頃と比べて、時間はほぼ同じか少し短い。

でも、体感の負担は全然違います。3時間の作業は、始める前から気が重い。30分なら、土曜の午前に組み込める。しかも、汚れが軽いうちに落とすので、力仕事にならない。

換気扇は、汚れが見えにくい場所です。整流板を閉じていれば、中がどうなっていても分かりません。だからこそ、カレンダーに入れて機械的にやるしかない。うちは3ヶ月ごとの通知を入れて、それに従って動いています。

ついでに書くと、換気扇の掃除で一番効果があったのは、掃除そのものより「使い方」でした。調理中は必ず換気扇を回す。調理が終わってからも10分は回し続ける。この2つを守るだけで、油が室内に拡散する量が減って、コンロまわりの壁や食器棚の上のべたつきが明らかに軽くなりました。

汚れを落とす技術を磨くより、汚れの発生源に手を打つほうが早い。掃除の話をしていると毎回この結論に行き着くのですが、換気扇は特にそれが当てはまる場所だと思っています。

この記事は家事の個別記事です。掃除と洗濯の時間を削る考え方は掃除と洗濯の時間を削る|道具より仕組みで整理しています。

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