掃除と洗濯の時間を削る|道具より仕組み

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ドラム式洗濯乾燥機を買い、ロボット掃除機を買い、スティック掃除機も買いました。それでも家事の時間はほとんど減らなかった。減ったのは、家電を足したときではなく「どこで、いつ、誰がやるか」を決めたときでした。

我が家は妻と私、生後6ヶ月の子どもの3人。都内近郊の2LDK賃貸で、私は在宅勤務が中心です。共働きなので家事は分担していますが、分担していても総量は減りません。むしろ「これ誰の担当だっけ」という確認のやりとりに時間を食っていた時期がありました。

この記事は、道具の紹介というより運用の話です。半年ぶんの試行錯誤で、掃除と洗濯にかけている時間を平日1日あたり50分から25分前後まで落としました。何をやめて、何を置き場所ごと変えたのかを書きます。

時間を測ってみたら、作業より「移動と準備」が長かった

最初にやったのは、スマホのストップウォッチで一週間ぶん記録することでした。エンジニアの職業病なんですが、計測しないと改善のしようがない。結果はだいたいこうでした。

洗濯は、洗濯機を回す操作が実質1分。干す作業が18分。取り込みと畳むのが14分。掃除は、掃除機をかけるのが11分で、そのうち本体を出してヘッドを付けて充電台に戻すまでの前後が4分。合計すると平日で45〜55分でした。

この数字を見て気づいたのは、「本番の作業」より「準備と後始末」のほうが削りやすいということです。洗濯機の運転時間は自分では縮められない。でも、洗剤のボトルを取りに行く3歩と、掃除機をクローゼットから引っ張り出す90秒は、置き場所を変えるだけで消えます。

逆に言うと、性能の高い家電を買っても、それを出してくるまでの動作が面倒なら使用頻度は上がりません。うちのハンディクリーナーが半年で3回しか使われなかったのは、性能ではなく寝室のクローゼット上段にしまっていたからでした。

洗剤は「切らさない」ことを設計する

細かい話ですが、地味に効いたのが洗剤の買い方です。以前はドラッグストアで詰め替えパックを1つずつ買っていて、月に1回くらい「残り少ないけど今日は買いに行けない」という日が発生していました。そういう日に限って、子どもの吐き戻しで洗濯物が倍になる。

今は4kgクラスの業務用サイズをネットで買って、洗面所の床に直置きしています。花王の消臭ストロングジェル4000gで、コック付きのボトルからそのまま計量カップに注ぐ運用です。詰め替えの手間はゼロにはなりませんが、頻度が月1回から3ヶ月に1回になりました。1回あたり30mlで使うとして、単純計算で130回ぶん強。うちのペースだと2〜3ヶ月は持ちます。

短所もはっきりしています。まず重い。4kgのボトルは片手で持ち上げて注ぐには重すぎて、床に置いたままコックを開ける前提の道具です。棚の上に置きたい人には向きません。それと、洗面所に業務用の白いボトルが鎮座するので、見た目は生活感が出ます。うちは洗濯機の横の死角に置いて妥協しました。

それでも「買い忘れて焦る」という月1回のイベントが消えたのは、時間より精神的な効果が大きかったです。

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掃除機を出さない日をつくる

子どもが昼寝している時間帯は、掃除機をかけられません。うちの子は物音に弱くて、リビングで掃除機を回すと8割の確率で起きます。起きると寝かしつけに20分。掃除の10分を取り返すために20分を失う計算です。

そこで、平日はフローリングワイパーだけで済ませることにしました。使っているのはレックの「水の激落ち」の超厚ウェットシートで、20枚入りが4個パック。アルカリ電解水を含ませたタイプなので、床の食べこぼしの跡やベタつきに強いです。離乳食が始まってから、床の汚れの質が「ほこり」から「粘るもの」に変わったので、ドライシートだけでは追いつかなくなりました。

不満は乾きの早さです。超厚とはいえ、リビングと廊下を続けて拭くと後半でシートが乾いてきます。うちの実測だと1枚で6畳ぶんが快適な限界で、それ以上は交換したほうが早い。あと、洗剤不使用と書いてありますが無垢材やワックス仕上げの床には注意が必要なので、賃貸の標準的な複合フローリング以外の人は目立たない場所で試したほうがいいです。

ワイパーは折りたたまず、キッチンとリビングの間の壁に立てかけっぱなしにしています。見た目は褒められたものではないけれど、使用回数は週2回から毎日に増えました。

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床より先に手が伸びる道具を、各部屋に置く

粘着クリーナーはリビングと寝室に1本ずつ置いています。以前は1本を洗面所に置いていて、汚れを見つけるたびに取りに行っていた。この「取りに行く」が発生した瞬間に、8割は後回しになります。

レックの粘着式クリーナーはケース付きで、幅18.5cm・奥行8cm・高さ23cmとコンパクト。ソファの脇に置いても圧迫感がないサイズです。うちの用途はほぼ2つで、ラグに落ちた子どもの食べこぼしと、洗濯物から出る繊維くず。子どもがベビーチェアで手づかみ食べを始めてから、ラグの上のボーロの粉を拾う回数が跳ね上がりました。

気になる点は、フローリングそのものには向かないことです。粘着力が強いぶん、床を転がすとテープの跡が残る感触があるので、うちは布製品専用にしています。それとスペアの消費が早い。強粘着タイプは1周でしっかり取れる代わりに、剥がす頻度が上がって、月に1本以上使う月もありました。

逆にこれは指標にもなっていて、剥がしたゴミの量が明らかに多い週は、掃除の頻度が落ちているサインとして受け取っています。

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道具の定位置を決めると、担当の押し付け合いが減る

意外だったのが、収納を整えると夫婦間の会話が減ったことです。以前は「あのシート、どこにしまった?」というやりとりが週に何度かありました。探す時間そのものは1分でも、聞かれた側の作業が中断されるコストが地味に高い。

今は山崎実業のタワーシリーズのオーガナイザーに、スティック掃除機とワイパーの替えシート、粘着クリーナーのスペアをまとめています。W20.1×D25.1×H28.7cmで、リビングの壁際に置いても通路を塞がないサイズ感でした。掃除機を立てかけたまま、付属品を同じ場所に集められるのが本題です。

不満を挙げると、価格に対して構造は単純です。金属のフレームに仕切りがあるだけなので、機能だけ見れば割高に感じる人はいると思います。あと、うちのスティック掃除機はぴったり収まりましたが、機種によってはヘッドの形状が合わないという話も見かけるので、購入前に自分の掃除機の寸法を測ったほうがいいです。私は幅だけ測って高さを測り忘れ、届いてから冷や汗をかきました。

それと、この手のスタンドは高さがあるぶん、つかまり立ちを始めた子どもが引っ張る対象になります。うちはまだ大丈夫ですが、そろそろ壁側に寄せる予定です。

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在宅勤務の休憩に挟むほうが、まとめてやるより速い

場所の次に効いたのがタイミングです。以前は「夜、子どもが寝てから一気にやる」でした。理屈としては効率がよさそうに見えますが、実際にはその時間帯の自分は疲れていて、動き出すまでに15分くらいスマホを見ています。

今は、在宅勤務のビルド待ちや会議と会議の隙間に分割して差し込んでいます。10時の休憩でワイパーを一往復。昼休みの終わりに洗面所と洗濯機まわりを拭く。15時に粘着クリーナーでラグを一周。それぞれ2〜4分で、合計しても10分あるかどうかです。

この分割が成立するのは、道具が全部その場にあるからです。取りに行く動作が挟まると、2分の作業が6分になって「今はやめておこう」に変わる。逆に言えば、道具の配置とタイミングの設計はセットでしか機能しません。片方だけ整えても効果は半分でした。

ただし在宅勤務ならではの落とし穴もあって、集中して書いているコードを中断すると戻るのに時間がかかります。うちのルールは「タイマーを止めてまでやらない」。休憩に入るタイミングでたまたま目に入った1箇所だけをやる、くらいの温度にしています。

結局、削れたのは「判断する回数」だった

半年やってみて、時間が減った理由を分解すると、作業速度が上がったからではありませんでした。「今日これをやるかどうか」を考える回数が減ったことが大きい。

洗濯は毎日21時に回す。乾燥までかけて、翌朝に取り出す。床は毎朝ワイパーで一往復。掃除機は土曜の午前だけ。この4つを固定してから、迷いがなくなりました。判断には時間がかからないように見えて、実際には「やる気を出す」という工程が挟まります。そこが一番のボトルネックでした。

もちろん、完璧には回りません。子どもが発熱した週は洗濯以外ぜんぶ飛びました。それでも、決まった枠さえあれば翌週から復帰できます。フローが崩れたときに戻る場所があるかどうか、という話なんだと思います。

これから見直すなら、道具を買い足すより先に一週間だけ時間を測ることをすすめます。うちの場合、削れる余地は家電の性能ではなく、床に置いた洗剤のボトルと、壁に立てかけたワイパーにありました。

場所別の詳しい記事

この記事で触れたものは、それぞれ単体でも詳しく書いています。気になったものがあれば個別記事も読んでみてください。

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