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サーキュレーターの置き方については前に書いたので、今回は製品そのものの選び方に絞ります。うちは2台目を買い替えたときに、初めてカタログの数字を真面目に読みました。1台目は3,000円台のもので、風は出るけれど寝室では使えなかった。理由は音です。子どもが生まれて、家電を選ぶ基準に静音性が入ったことで、サーキュレーターの見方が完全に変わりました。何を見て選んだのかを順番に書きます。
1台目の失敗は、風量段階が3段階しかなかったこと
最初に買ったのは、量販店で3,280円だった小型のサーキュレーターです。首振りなし、風量3段階、リモコンなし。夏に洗濯物を乾かすために買いました。
用途としては足りていたんです。部屋干しの衣類に直接風を当てるだけなので、風量は強でいい。問題が出たのは、子どもが生まれて寝室で空気を回したくなったときでした。
エアコンの冷気が寝室の一箇所に溜まるので、それを撹拌したい。ところが、このサーキュレーターは弱でも風が強すぎました。ベビーベッドの方向に向けると、明らかに風が当たっている。壁に向けても、動作音が「ブーン」と一定で鳴り続けます。
測ったわけではないので体感ですが、40dB台後半はあったと思います。寝かしつけのときに機械の音があると、それだけで寝つきが変わるのを何度も見たので、寝室では使わなくなりました。
DCモーターとACモーターの、実用上の違い
買い替えるときに最初に調べたのが、モーターの種類です。サーキュレーターにはACモーターとDCモーターの2種類があります。
ACモーターは、家庭用の交流電源をそのまま使って回すタイプ。構造が単純で安く作れます。ただ、回転数の制御が粗くて、風量の段階が3段階程度に限られることが多い。
DCモーターは、直流に変換してから回すタイプ。回転数を細かく制御できるので、風量段階を10段階以上に分けられます。それと、同じ風量を出すときの消費電力が低い。
カタログでこの2つを見比べたときに、私が重視したのはいちばん弱い風がどれだけ弱いかでした。うちの用途は、寝室で空気をゆっくり循環させることです。強い風は要らない。むしろ、風が当たっていると分からないくらいの微風が欲しい。
3段階のACモーターだと、いちばん弱い風でも「送風している」と分かるレベルです。12段階のDCモーターなら、下から2つか3つの設定が、うちの求めていた微風の領域に入っていました。この差は段階数を増やせば自動的に得られるものではなく、モーターの制御精度から来るものだと理解しています。
風量と騒音値は、比例しない部分がある
カタログに騒音値が載っている製品と、載っていない製品があります。載っている場合、最大風量時の数値であることが多い。
目安として一般的に言われているのは、40dBで図書館くらい、50dBで静かな事務所くらい、60dBで普通の会話くらい。うちの体感だと、寝室で許容できるのは35dB以下、リビングで会話の邪魔にならないのが45dBあたりでした。
ここで注意したいのが、最大風量時の騒音値だけを見ても寝室での使い勝手は分からないということです。最大60dBの製品でも、微風なら20dB台のこともある。逆に、最大値が控えめでも、モーターの唸りが常にあって微風でも静かにならない製品もあります。
それと、音の種類も違います。羽根が空気を切る風切り音と、モーターの回転音は別物です。風切り音は風量を下げれば下がりますが、モーターの唸りは回転している限り出ます。1台目で気になっていたのは、こちらの音でした。
店頭で確認できるなら、いちばん弱い設定にして、耳を30cmくらいまで近づけてみるのがいいと思います。私はそれをやって、候補を2つに絞りました。
選んだのはDCモーターで上下左右に首振りするタイプ
最終的に買ったのは、DCモーターで風量が12段階、上下左右の自動首振りに対応した機種です。リモコンとタイマーが付いていて、30畳まで対応をうたっているタイプ。
首振りの角度は、選ぶときに意外と重要でした。左右だけの首振りだと、床に置いたときに風が水平にしか動きません。うちがやりたかったのは、エアコンの下から天井方向に空気を送って循環させることなので、上下の首振りが必要でした。上下左右を同時に動かすモードがあると、部屋全体の空気が回ります。
不満点を3つ書きます。ひとつめは、首振り動作の音。羽根が回る音とは別に、首を振るモーターの「カク、カク」という音が周期的に入ります。微風でこの音がすると、かえって目立つ。うちは寝室では首振りを切って使っています。
ふたつめは、リモコンの管理です。細かい風量調整をリモコンでやる設計なので、リモコンをなくすと使い勝手が半減します。本体側のボタンでも操作はできますが、段階を1つずつ押すことになる。うちは冷蔵庫にマグネットで貼るホルダーを付けました。
みっつめは高さです。高さ調整ができるタイプで、伸ばすと80cm以上になります。これは便利なんですが、重心が上がるので不安定になる。子どもが台座を引っ張ったら倒れると思います。うちは低い状態で、壁際に置いて使っています。
ガードの目の細かさは、子どもがいる家では必須条件
これは店頭で実物を見るまで意識していなかった項目です。サーキュレーターの前面ガードは、製品によって網目の細かさがかなり違います。
1台目は、格子の間隔が1cmくらいありました。大人の指は入りませんが、子どもの指なら入ります。生後6ヶ月でもう手を伸ばして掴もうとするので、これは危ない。
買い替えた機種は、格子の間隔が5mm以下で、しかも斜めのパターンになっています。指が入らないだけでなく、細い棒状のものも入りにくい構造です。子どもは、なぜかおもちゃの棒を穴に入れようとするので。
あわせて確認したのが、ガードが工具なしで外れるかどうかです。掃除のためには外せたほうがいいんですが、簡単に外れすぎると子どもが外します。うちの機種は、外側のリングを回してロックを解除してから引く2段階の構造でした。子どもの力では回りません。
ちなみに、ガードの掃除は思ったより頻繁に必要でした。うちは2ヶ月に1回くらい外して洗っています。羽根の裏側に埃が層になって付くので、これを放置すると風量が落ちます。
結局いちばん使っているのは、下から3番目の設定
買い替えて半年経った実感として、12段階のうち日常的に使っているのは3つくらいです。
寝室では下から2番目か3番目。壁に向けて、部屋の空気をゆっくり回します。この設定だと、耳を近づけない限り音は気になりません。夏はエアコンの冷気を撹拌して、冬は天井付近に溜まった暖気を下ろす。年間通して同じ設定です。
部屋干しのときは、上から3番目くらいの強めの風を洗濯物に直接当てます。これは1台目と同じ使い方。
最大風量は、正直ほとんど使っていません。半年で数回、料理のあとにキッチンの空気を窓の外に押し出すときに使ったくらいです。30畳対応という数字は、うちの2LDKでは完全に過剰でした。ただ、最大が大きい機種のほうが、弱で回したときにモーターに余裕があって静か、という側面もあります。そこは無駄になっていないと思っています。
選ぶ基準をひとつに絞るなら、微風がどれだけ静かに出せるかです。子どもが寝ている部屋で使う可能性があるなら、この一点で決めていいと思います。
この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

