家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業

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結婚したとき、家電はほぼ私が一人暮らしで使っていたものをそのまま持ち込みました。2人のあいだは、それで足りていたんです。破綻したのは子どもが生まれてからでした。冷蔵庫が閉まらない。掃除機を出す時間が取れない。寝室が寒いのに暖房を強くすると乾く。ひとつずつは小さな不便なのに、全部が同時に来る。ただ、全部を一度に買い替える予算はありませんでした。ここでは1年かけて何をどの順番で替えたのか、そしてまだ替えていないものを書きます。

一人暮らし仕様の家電は、3人になると急に壊れる

壊れる、というのは物理的に故障するという意味ではありません。実際、持ち込んだ家電はどれも普通に動いていました。動いているのに使えない、という状態になったんです。

いちばん分かりやすかったのが冷蔵庫でした。私が学生のときに買った137Lの2ドア。冷凍室は引き出しひとつで、たしか32Lくらいだったと思います。2人暮らしのときは冷凍食品を2〜3個と保冷剤が入るくらいで足りていました。それが、妻が産休に入って作り置きを始めた時点で埋まり、離乳食のストックが加わった時点で完全に容量オーバー。製氷皿を抜いてスペースを作り、それでも足りずに冷蔵室に無理やり詰めて、扉が半開きのままアラームが鳴る夜が続きました。

洗濯機も似た状況でした。5kgの縦型。大人2人なら2日に1回で回っていたのが、子どもの服とスタイとガーゼが加わって毎日2回になりました。1回45分として1日90分。回す判断そのものが家事になっていたんですよね。

つまり、一人暮らし用の家電が足りなくなるのは性能が落ちたからではなくて、前提にしている家族の人数と生活リズムが変わったからです。当たり前の話なんですが、実際にその状況になるまで私は真剣に考えていませんでした。

買い替えの基準に、容量・音・安全性の3つが増えた

独身のとき、家電を選ぶ基準は「価格」と「スペックのコスパ」だけでした。今は3つ増えています。

ひとつめは容量。これは分かりやすい。冷蔵庫の容量、洗濯機の容量、炊飯器の合数。人数で単純に割れる話です。ただし作り置きや冷凍ストックをする家庭は、人数だけで計算すると足りません。ここは後で詳しく書きます。

ふたつめは音です。これが独身時代には完全に抜けていた観点でした。生後3ヶ月から6ヶ月くらいまで、うちの子は物音で高確率で起きました。日中の昼寝中に掃除機をかけると起きる。夜、リビングで食洗機を回すと、ドアを閉めていても寝室に低い唸りが届く。うちは2LDKで、リビングと寝室が壁一枚です。カタログの騒音値を初めて真面目に見るようになりました。だいたい50dB前後が「気にならない」と「気になる」の境目でした。

みっつめは安全性。子どもがずりばいを始めてから、床から高さ60cmくらいまでの空間が全部リスクになりました。熱を持つもの、コードが垂れるもの、倒れるもの。この基準が入ると、性能だけでは選べなくなります。安全のために性能を落とす、という選択が普通に出てくる。

最初に替えたのは冷蔵庫だった

優先順位を決める基準はシンプルで、その家電が原因で毎日ストレスが発生しているかどうかで並べました。冷蔵庫は毎日どころか1日3回引っかかっていたので、迷わず1番目です。

2LDKの賃貸なので、置ける幅に制限がありました。キッチンの冷蔵庫置き場は実測で幅62cm。放熱スペースを引くと、本体は60cm以下でないと入りません。搬入経路も測りました。玄関ドアの有効開口が72cm、廊下の曲がり角がいちばん狭くて78cm。この時点で、大型の幅68cmクラスは候補から消えました。

結果、選んだのが幅54cmのスリムタイプで容量335Lのモデルです。ハイアールのJR-HS34Aという機種で、野菜室が真ん中にあるタイプ。前の137Lから2.4倍になりました。冷凍室は自動霜取りで、扉の開き方向も設置場所に合わせて選べました。

冷蔵庫 フレンチドア 両開き 大容量冷凍室 急冷モード ファン式 自動霜取り 霜取り不要 大型 400L 以上 ホワイト ブラック 黒 41

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正直に書くと、不満もあります。まず製氷が手動タイプなので、夏場は製氷皿を回す手間がある。それと、幅を優先したぶん冷凍室の奥行きが浅く、離乳食の冷凍キューブを入れたトレーを2段重ねると天井に当たります。もし置き場所にもう5cmの余裕があったら、幅60cm台で400L超のフレンチドアを選んでいたと思います。ここは完全に部屋の都合で妥協した部分です。

ただ、扉が閉まるようになっただけで、キッチンでイラっとする回数が明確に減りました。買い替えの効果としては、これがいちばん大きかった。

2番目はハンドブレンダー。離乳食で毎日使った

次に買ったのは調理家電です。といっても大物ではなく、5,000円台のハンドブレンダー。離乳食初期の10倍がゆと野菜ペーストを、毎日作る必要があったからです。

最初の2週間は裏ごし器とすり鉢でやっていました。にんじん20gを裏ごしするのに、慣れても6分くらいかかる。それを毎日、2〜3種類。この作業が単純に嫌になって、機械に投げることにしました。

買ったのはティファールのハンドブレンダー ベビーマルチです。鍋に直接突っ込んで潰せるのが最大の利点でした。ボウルに移し替えないので、洗い物がシャフト1本で済む。にんじん1本ぶんが30秒でペーストになります。

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短所もはっきりしています。音が大きい。仕様上の数値は確認していませんが、体感で掃除機と同じくらいです。寝室のドアを閉めていても、昼寝中に回すと3回に1回は起きました。結局、離乳食の作り置きは子どもが起きている時間か、妻が散歩に連れ出しているあいだにまとめてやる運用になりました。あと、付属のアタッチメントは6役分ありますが、うちで使ったのはブレンダーとチョッパーの2つだけです。泡立て器は1年で2回しか使っていません。

掃除機を替えたのは、床に子どもがいるからだった

3番目が掃除機です。持っていたのはキャニスター型で、吸引力は十分でした。問題は出すのが面倒だったこと。クローゼットから引っ張り出してホースを繋いでコンセントを挿す。この一連が30秒くらいかかるんですが、この30秒が越えられない。結果、週に2回しかかけなくなっていました。

子どもがずりばいを始めてから、その頻度では持たなくなりました。床の埃を手で掴んで口に入れるからです。1日1回、できれば朝に、リビングだけでもかけたい。そこで、スタンドに置くだけで充電できるコードレスのスティック型に替えました。

アイリスオーヤマのSCD-161P-Wは、本体を持ち上げてそのままハンディにできる2WAYタイプです。うちの用途だと、ハンディ側の出番が想像以上に多い。ベビーチェアの座面に落ちた離乳食、ソファの隙間、車のチャイルドシート周り。ここを吸うために掃除機を出す気にはならないので、手が届く場所に置いてあることが効いています。

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不満点は稼働時間です。標準モードで20分ちょっと。リビング10畳と廊下だけなら足りますが、家全体を一度にやると途中で切れます。あと、これはコードレス全般の話ですが、吸引力はキャニスターに負けます。カーペットの奥に入った砂粒は、正直取り切れていません。それでも、週2回の完璧な掃除より毎日の7割の掃除のほうが、うちの状況には合っていました。

暖房を買い足す代わりに、電気毛布を選んだ

冬に向けて、寝室の暖房をどうするかという問題がありました。エアコンはありますが、つけっぱなしにすると乾燥する。加湿器を足すと今度は電気代が上がる。寝室だけで暖房器具をもう1台買うのも、置き場所と予算の両方で厳しい。

結局、6,000円台の電気毛布を1枚買いました。部屋全体を暖めるのではなく、体に接する面だけを暖める発想です。消費電力は55Wなので、1時間あたりの電気代は31円/kWhで計算すると2円弱。エアコン暖房が1時間あたり10〜20円かかることを考えると、桁が違います。

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ただし、これは大人が使う前提です。赤ちゃんには使っていません。体温調節がまだ未熟なうえに、暑くても自分で毛布から出られないからです。低温やけどのリスクもある。うちでは私と妻の布団にだけ敷いて、子どもの布団は普通の毛布とスリーパーで対応しています。この線引きは最初に決めておいたほうがいいと思います。

まだ替えていないものと、替えなくて正解だったもの

1年で替えたのは、結局この4つです。洗濯機は結局まだ縦型のままで、これは次の冬までの課題として残っています。ドラム式の乾燥機能があれば1日90分が消えるのは分かっているんですが、20万円前後という金額と、賃貸の防水パンのサイズが合うかどうかの確認がまだ終わっていません。

逆に、替えなくてよかったものもあります。電子レンジは一人暮らし時代の18Lの単機能タイプをそのまま使っています。離乳食を温めるだけなら容量は関係ないし、オーブン機能は年に数回しか使わない。炊飯器も3合炊きのままです。作り置きで多めに炊くときだけ2回に分ければ済む話でした。

順番をつけてよかったと思うのは、一気に買っていたら判断が雑になっていたからです。冷蔵庫を買うときに設置寸法を実測したのは、それだけに集中していたからで、4台同時なら測らずに発注していた気がします。買い替えは、いま毎日ストレスが出ている1台だけを、しっかり測って選ぶ。これを4回繰り返したのが、うちにとってはいちばん失敗が少ないやり方でした。

次に何かが足りなくなるのは、たぶん子どもが歩き始めるタイミングだと思っています。そのときはまた1台ずつ考えます。

各家電の詳しいレビュー

この記事で触れたものは、それぞれ単体でも詳しく書いています。気になったものがあれば個別記事も読んでみてください。

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