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子連れ旅行の記事を読み漁っていて気づいたのは、みんな同じところでつまずいているということでした。書いている人も、行き先も、子どもの年齢も違うのに、後悔している内容がかなり重なっている。
うちはまだ子どもを連れて泊まりの旅行に行っていません。だから自分の失敗談は書けない。代わりに、繰り返し出てくる四つの不安と、それぞれに対して何ができそうかを整理しました。行く前にこれを潰しておければ、同じ轍は踏まずに済むはずです。
不安1:予定を詰め込みすぎること
圧倒的に多かったのがこれでした。せっかく来たのだからと1日に複数の場所を回ろうとして、移動だけで疲れて終わる。子どもがぐずり、親も余裕をなくす。
原因は、大人の旅行の感覚をそのまま持ち込むことにあるようです。大人なら移動時間は移動時間として処理できますが、子連れだと移動そのものが消耗になる。授乳やおむつ替えの場所を探す時間も、予定表には書かれていません。
対策として書かれていたのは、1日1箇所にすること。もしくは、午前に一つ、午後は宿でのんびり。予定を減らすのが怖いという気持ちは分かるんですが、実際に回れる量を超えて詰めても、消化できずに終わるだけです。
私は旅程を組むときに、移動時間を実際の1.5倍で見積もろうと思っています。ベビーカーだとエレベーターを探す時間が乗るし、そもそも歩く速度が落ちる。乗換案内が出す所要時間は、子連れには当てはまらない。
もう一つ、行き先を決める段階で「その日の目的を一つに絞る」という考え方も見かけました。水族館に行く日は水族館だけ、公園に行く日は公園だけ。目的が一つなら、途中でやめても目的は果たしている。複数あると、どれも中途半端になります。
不安2:昼寝のリズムを崩すこと
二番目に多かったのが、生活リズムの話でした。昼寝の時間を無視して移動して、寝られずに不機嫌になる。夕方に崩れて、夜も寝つけない。翌日まで影響する。
これは予定の組み方で相当防げそうです。普段の昼寝の時間帯に、移動か宿での休憩を当てる。ベビーカーや車の中なら寝てくれる子もいるので、その時間に移動を寄せる、という組み方もある。
うちの子は午後に1〜2時間まとめて寝ます。だから午前中に外を歩いて、昼過ぎには宿に戻る。そういう組み方を最初から前提にするつもりです。旅行のために生活リズムを崩すのではなく、生活リズムに旅行を合わせる。順番を逆にしないことが大事なんだと思います。
あと、就寝の環境を変えすぎないという話もよく見ました。いつも使っているタオルやガーゼを持っていく。においや手触りが同じものが一つあるだけで違う、という声が多い。荷物としてはほぼゼロなので、これは真似します。
食事の時間も同じで、いつもの時間から大きくずらすと機嫌に響くようです。観光地の飲食店は昼時に混むので、少し早めに入る。この判断ひとつで待ち時間がなくなるなら、やらない理由がない。
不安3:荷物が「探せない」状態になること
荷物が多いこと自体より、必要なものが取り出せないことのほうが問題だという指摘が印象に残りました。
大きいバッグに全部放り込むと、上から順に掘り返すことになる。おむつ替えのたびに床にものを広げる羽目になるし、子どもを片手で抱えていたら片手しか使えない。荷物は減らすより、分けて名前を付けるほうが効くという話です。
具体的には、用途ごとにポーチを分けて、中身が見えるようにしておく。おむつ関係、着替え、食事関係、風呂と洗面。分けておけば、目的のポーチを一つ引き出すだけで済みます。色を変えておけば、暗い部屋でも判別できる。
この考え方は、自宅の収納と同じだと思いました。どこに何があるか決まっていれば探さなくていい。旅行だけ特別なやり方をしようとするから破綻する。普段からポーチ単位で管理していれば、そのままバッグに移すだけで済みます。
かさの問題だけは、圧縮袋に引き受けてもらう
それで用意したのが圧縮袋です。掃除機を使わず、手で押すだけで空気が抜けるタイプ。立体的な形の袋で、2枚セットで1,690円ほどでした。子どもの着替えは枚数が要るぶんかさばるので、ここが薄くなるとバッグの中の余裕がかなり変わります。
家で試しに、80サイズのロンパースと肌着を合わせて10枚入れて押してみました。厚みは目測で半分くらい。掃除機が要らないのは、宿で帰り支度をするときに効くはずです。旅先にポンプを持っていく前提の製品だと、その時点で荷物が1つ増えるので。
気になる点も書いておきます。まず、圧縮すると服にしわが寄ります。子どもの服なら気にしないとしても、大人のシャツを入れるのはためらう。それと軽くはなりません。減るのは体積だけで、総重量は1gも変わらない。ベビーカーを押しながら担ぐ荷物の話をしているときに、ここを勘違いすると期待外れになります。
もう一つが枚数です。2枚しかないので、前の章で書いた「用途ごとに分けて名前を付ける」ほうは、これでは担えません。分類は普通のポーチでやって、圧縮袋はかさの大きい着替えだけを引き受ける。分類とかさは別の道具で解決する、という整理に落ち着きました。全部を圧縮すると、開け閉めのたびに押し直すことになって、かえって不便になりそうです。
耐久性は、正直まだ分かりません。空気を抜くために体重をかけて押す構造なので、ファスナーや逆止弁がどれくらい持つのかは、何往復か使ってみないと言えない。安い圧縮袋は数回で閉まらなくなるという口コミも見かけたので、そこは使いながら見ます。
不安4:宿の設備を確認しないで予約すること
四つ目が、予約段階の話です。部屋の写真と価格だけ見て決めて、着いてから困る。ベビーベッドがない、ベッドが高い、大浴場に子どもを連れて入れない、部屋食ではなく食事処だった。
読んでいて多かったのが、大浴場の話でした。オムツが取れていない子は入れない施設があるのは知られていますが、家族風呂や部屋風呂の有無まで確認していないと、交代で入ることになる。それ自体は仕方ないとしても、想定していないとがっかりするようです。
予約サイトの情報は、子連れの視点で書かれているとは限りません。だから、予約前に自分から聞く。ベビーベッドや布団の追加ができるか、離乳食の持ち込みや温めができるか、部屋に段差や危険なものがないか。このあたりは電話で確認するのが確実だとされています。
私が一番気にしているのは、寝床です。ベッドが高いと落下の心配があるので、布団を敷ける部屋があるならそちらを選びたい。ここは実際に泊まっていない私が断定できる話ではないので、宿ごとに聞くしかありません。
行く前に決めておこうと思っていること
これらを踏まえて、自分の中でルールを三つ決めました。1日に回る場所は一つまで。宿は寝床の形を確認してから取る。荷物は用途ごとに分けて、外から中身が分かるようにする。
どれも当たり前の話に見えますが、当たり前が守られずに後悔している記録がこれだけあるということは、現地では守れなくなるということなんだと思います。だから出発前に決めておく。その場で判断すると、たぶん欲が出ます。
もう一つ、これは自分の性格の問題なんですが、事前に調べすぎるのもたぶん良くない。完璧な旅程を作ると、そこから外れたときに損をした気分になります。決めるのは寝床と移動手段だけにして、あとは当日の様子で選ぶ。そのくらいの粗さでちょうどいい気がしています。
あとは、うまくいかない前提で行くこと。予定どおりに動けなくても、それは失敗ではない。行けなかった場所は次に行けばいい。そのくらいの気持ちで組んでおくのが、たぶん一番の対策なんだろうと思っています。
この記事は子連れ旅行の個別記事です。実際に行ってみた全体の記録は赤ちゃん連れ旅行|生後6ヶ月で行ってみた記録にあります。

