子どもができて変えた部屋|1年でこうなった

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妻の妊娠が分かってから今日まで、だいたい1年です。生後6ヶ月の子どもがいる2LDKの賃貸マンション。この1年で部屋は完全に別物になりました。家具を全部買い替えたわけではありません。変わったのは、床にものを置けなくなったこと。それだけで動線も収納も安全対策も、全部つながって変わっていきました。この記事は、何を、どの順番で手を入れたかの記録です。先に結論を書くと、順番を間違えた部分がいくつかあって、そこがいちばん反省しています。

出産前の部屋は「床にものを置く前提」でできていた

うちは11畳のLDKと、6畳の寝室、4.5畳の洋室という間取りです。洋室は私の仕事部屋で、在宅勤務なのでほぼ一日そこにいます。妊娠が分かった時点でのリビングは、大人2人の生活としては合理的でした。ローテーブルの下に雑誌とリモコン。ソファの脇に充電ケーブルの束。テレビ台の横に加湿器。掃除機は壁際に立てかけたまま。全部、床に置いてあるものです。

床は一番安い収納です。棚を買わなくていいし、取り出すのに一動作もいらない。大人だけならこれで何の問題もありませんでした。困ったことが一度もなかったので、そもそも「床にものが置いてある」という認識すら持っていなかったと思います。

それが破綻するのは、子どもが生まれてすぐではありません。新生児のうちは、まだ動かないので。実際に危なくなったのは生後4ヶ月、寝返りを覚えてからです。あの1週間で、部屋の見え方が変わりました。

最初に手を入れたのは家具の角だった

寝返りの翌週、子どもをプレイマットに寝かせて洗濯物を取りに行き、戻ったら30cmほど移動していました。向いた先にローテーブルの角があった。まだぶつかってはいません。でも距離としては手を伸ばせば届く位置で、そこで初めて床から高さ40cmまでの世界を大人は見ていないということに気づきました。

その日のうちに注文したのがコーナークッションです。L型の透明タイプ、12個セットで1個あたり4.2cm角、厚みは2.0cm。3Mの粘着テープが最初から貼ってあるタイプを選びました。透明にしたのは、賃貸のリビングに白いスポンジが12個並ぶのを妻が嫌がったからです。実際、透明だと1mくらい離れれば言われないと気づきません。

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不満はふたつあります。まず、テーブルの角の形状によっては浮きます。うちのローテーブルは天板の縁が少し丸いR加工で、L型のクッションが角に密着せず、片側が1mmほど浮いた状態になりました。指で押さえて30秒くらい保持して、なんとか付いたという感じです。もうひとつは粘着力の強さで、これは長所と短所が裏表になっています。3Mテープなので簡単には剥がれない。裏を返すと、家具を手放すときに跡が残る可能性があります。私は貼る前に、家具の裏の目立たない位置で一度試しました。

この時点では、まだ「危ない場所に部品を足す」という発想でした。部屋の構造そのものを変えるという発想はなかったです。

次にラグを替えて、床が「使う場所」になった

角を保護した次は床でした。それまで敷いていたのは、結婚したときに買った毛足の長いシャギーラグです。約200×250cm。座り心地は良かったんですが、洗えません。クリーニングに出すしかない大きさで、実際3年間で1回も洗っていませんでした。

離乳食が始まる直前に買い替えました。選んだ条件は「洗濯機に入るサイズであること」の一点です。135×185cmのフランネルタイプで、毛足は短め、裏面に滑り止めが付いています。約1.5畳なので大きくはありません。でも家庭用の洗濯機に押し込める。

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実際、離乳食を始めて2ヶ月で3回洗いました。かぼちゃのペーストを手で払った日と、ミルクを吐き戻した日と、麦茶をひっくり返した日です。乾燥は部屋干しで丸1日かかります。そこが一番の不満で、洗っている間は床が板張りのままになる。予備をもう1枚買うか本気で悩みました。あと、毛足が短いぶんクッション性は低いです。ハイハイでひざを打つような衝撃までは吸収しません。座り心地では前のシャギーラグの圧勝でした。

おもちゃが増えて、リビングを区切った

生後5ヶ月あたりから、おもちゃの総量が明らかに増えました。実家からの贈り物、支援センターでもらったもの、月齢に合わせて買い足したもの。気づくとリビングの床の3分の1がおもちゃで、しかも夕方になると必ず散らかっている。

ここで買ったのが天然木のおもちゃ収納ラックです。幅88cmのワイドタイプで、絵本を表紙が見える向きに置ける段があるもの。値段は5,000円前後でした。狙いは片付けそのものではなく、おもちゃの置き場所を壁際の一区画に固定することでした。まだ生後6ヶ月なので、子どもが自分で片付けるという話ではありません。大人が戻す場所を1箇所に決める、という運用です。

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組み立ては1時間ほど。天然木といっても薄い板なので、耐荷重はそこまで高くありません。絵本を詰めすぎると棚板が少したわみます。あと、キャスターは付いていないので模様替えのたびに中身を出して動かすことになる。これは想定より面倒でした。

床が使えないので、壁に逃がすことにした

ここまでで床のものはかなり減りましたが、行き場を失ったものが出てきます。体温計、爪切り、綿棒、リモコン。子どもの手が届かず、大人がすぐ取れる高さ。つまり床から120cmくらいの位置に、小さい置き場所が欲しくなりました。

賃貸なので石膏ボードに大きな穴は開けられません。使ったのは、細いピンで固定するタイプのウォールシェルフです。幅30cmの小さいもの。ピンの穴は画鋲程度で、退去時の原状回復では通常損耗の範囲に入るとされることが多いようですが、契約書の特約は事前に読んでおいたほうがいいです。私は念のため管理会社に電話して確認しました。

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耐荷重は公称で数kgありますが、私は実際には500gくらいの想定で使っています。体温計と爪切りとリモコンで十分足ります。ここに重いものを載せる気にはなりませんでした。取り付けで失敗したのは1回目で、下地を確認せずに刺してスカスカだった場所があります。壁を軽く叩いて音を聞き、少しずらして刺し直しました。

通路の幅は「抱っこしたまま」が基準になった

安全と収納の話ばかり書きましたが、実際に一番効いたのは動線かもしれません。大人だけのときは、ソファとローテーブルの間が50cmでも何の不便もありませんでした。体をひねれば通れるので。ところが7kgの子どもを抱っこして、しかも寝かしつけの途中で起こしたくない、となると事情が変わります。体をひねれない。まっすぐ、静かに、一定の速度で歩ける幅が要る。

うちは実際にメジャーで測って、リビングの主要な通路を60cmから75cmに広げました。広げたといっても壁は動かせないので、ローテーブルを15cm壁側に寄せただけです。それでも夜中に子どもを抱えて寝室からトイレ側へ抜けるとき、脛をぶつける回数が明確に減りました。以前は週に2回くらいぶつけていたのが、この3ヶ月で1回です。

もうひとつ、抱っこしていると足元が見えません。これは実際にやってみるまで想像していませんでした。自分のつま先の30cm先が死角になる。だから床にものを置かないというのは、見た目の問題ではなく物理的に見えないから危ない、という話でした。ラグの端がめくれているとか、充電ケーブルが1本渡っているとか、その程度で十分つまずきます。

1年やって分かった、手を入れる順番

順番を間違えたと思っているのは、収納を先に買い足したことです。正確には、おもちゃラックを買ったあとに「入れる場所ができた」と安心して、また物が増えました。収納が増えると物が増える。これは本当にそうなります。

今からやり直すなら、安全対策(角、転倒、コード)を最初に。次にラグのように毎日汚れるものの更新。収納は最後です。しかも買う前に、一度全部出して減らす。この順番なら、たぶん買わずに済んだ棚がひとつありました。

もうひとつ。すべての判断で「賃貸だから」という制約が効いています。壁に穴を開けない、床に傷を付けない、原状回復できる。この縛りがあるおかげで、造作の大きい家具を買わずに済んでいるのは結果的に良かったと思っています。子どもは半年ごとに必要なものが変わるので、動かせない家具ほど早く邪魔になるので。

費用の話も書いておきます。この1年で部屋のために買ったものは、コーナークッションが1,000円ほど、ラグが約7,000円、おもちゃラックが5,000円前後、ウォールシェルフが2,000円台。合計で2万円いきません。ベビーベッドやチャイルドシートのような大物と比べると、部屋の作り替えにかかった金額は思ったより小さかった。効いたのはお金より、寸法を測る手間のほうでした。

次にやることは決まっていて、つかまり立ちが始まる前にテレビ台の周りをもう一度見直します。テレビ台の高さが42cmで、上に置いたレコーダーのボタンにちょうど手が届く高さになる。今のところ、あそこが最後の危ない一角です。

場所別の詳しい記事

この記事で触れたものは、それぞれ単体でも詳しく書いています。気になったものがあれば個別記事も読んでみてください。

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