卓上ゴミ箱|小さいのに効く

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在宅勤務で一番よく立ち上がっていた理由が、ゴミ捨てでした。付箋の書き損じ、コーヒーのドリップバッグ、鼻をかんだティッシュ、宅配の伝票。ひとつずつは1秒で捨てられるものなのに、リビングのゴミ箱までは6歩あります。往復12歩。それを1日に何度もやっていて、そのたびに考えていたことが飛んでいました。卓上ゴミ箱を置いたのは、掃除のためではなく、席を立たないためです。1,500円台で解決する話でした。

捨てに行くのが面倒だから、机の隅にゴミが溜まる

卓上ゴミ箱を置く前、私の机の左奥は常に小さなゴミ置き場になっていました。破いたドリップバッグの袋、ペットボトルのラベル、Amazonの緩衝材の切れ端。あとで捨てようと思って積んだものが、翌日には別のものに埋もれている。

これが地味に効いてくるのは、机の上に「判断が保留されたもの」があると、視界に入るたびに脳が一瞬それを処理しようとするからです。私の場合、Flutterのレイアウト崩れを追っているときに視線が泳ぐと、その泳いだ先にゴミがある。捨てるか、あとにするか、という1秒に満たない判断が入る。1秒の判断が問題なのではなくて、そこで一度切れた集中を戻すのに30秒くらいかかるのが問題でした。

妻に「机が汚い」と言われたことも一度や二度ではありません。ただ私としては、汚したいわけではなく、捨てに行く動作が発生しない場所に置いているだけ、という感覚でした。だったら捨てる先を手の届く範囲に作ればいい。話としては単純です。

最初に買った900円のフタなしを1ヶ月で外した

最初に試したのは、無印っぽい見た目のプラスチック製、直径11cmくらいの筒型で900円ほどのものでした。フタなし。安いし軽いし、これで十分だろうと思っていました。

失敗は2つありました。ひとつは軽すぎて倒れること。デスク下の足元に置いていたら、椅子を引いたときに足の甲が当たって普通に転がりました。中身が全部出ます。実測で本体が180gくらいしかなかったので、そりゃそうなんですよね。

もうひとつが匂いです。ドリップバッグを捨てると、最初の数時間はコーヒーの香りでむしろ良いんですが、2日目から酸っぱくなる。これはフタなしだとどうにもならなくて、結局こまめに捨てに行くことになりました。ゴミ箱を置いた意味がなくなっています。

それとフタなしの決定的な問題が、生後6ヶ月の子どもです。ずりばいで移動範囲が一気に広がった時期に、私が席を外した隙にデスク下まで到達して、ゴミ箱の中身に手を伸ばしていました。捨てたのはただの紙くずでしたが、あれが刃物のパッケージやホチキスの針だったらと思うと、フタなしという選択肢はもう選べません。

ステンレスの1.5L、スイング式フタというところに落ち着いた

買い直したのが、SONGMICSのステンレス製1.5Lです。スイング式のフタが付いていて、押すと内側に開いて手を離すと戻るタイプ。サイズは直径15cm、高さ21cmほどで、A4のコピー用紙より小さい設置面積です。私は机の右足元、キャスターワゴンの横に置いています。

ステンレスにしたのは重さのためでした。実測で約620g。プラスチックの3倍以上あるので、足が当たった程度では動きません。というより、当たると倒れる前にこちらが痛い。結果として蹴らなくなりました。

スイング式のフタは、ゴミを押し込めば片手で捨てられます。ペダル式のような足の動作がいらない。座ったまま右手を下ろして、指先で押し込んで戻る。この動作が1秒未満で終わるので、机の上にゴミが滞留しなくなりました。

そして子どもです。フタが常に閉じているので、いま試しに触っても中身が見えません。うちの子はまだフタを押して開けるという操作ができないので、事実上のロックになっています。ただしこれは月齢の問題で、たぶん1歳を過ぎたら普通に開けます。そのときはまた考えます。

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1.5Lという容量が、実際どれくらい持つのか

1.5Lと聞くとかなり小さく感じます。実際小さいです。ただ、卓上ゴミ箱に入れるものは体積の小さいものに限られるので、体感はスペックより持ちます。

私の1週間の中身を数えたことがあります。ドリップバッグ7個、ティッシュが15枚くらい、付箋の書き損じが20枚前後、宅配の伝票と封筒が5枚、輪ゴムやシールの台紙が少々。これでだいたい7分目でした。週に1回、金曜の夕方に捨てるサイクルで回っています。

逆に、これ以上のものを入れると一気に破綻します。カップ麺の容器を入れたときは、それだけで半分埋まりました。子どものオムツは論外で、匂いの面でも容量の面でも入れてはいけません。うちは別でオムツ用のゴミ箱があるので、そこは分けています。

卓上ゴミ箱は、可燃ゴミの主力を受け止める場所ではなく、机で発生する小さなゴミの一時受けと割り切ると、1.5Lはむしろ適正です。大きくすると、今度は机の下の足を置く空間を圧迫します。

気に入っていない点も、はっきりある

不満はいくつかあります。まずゴミ袋のサイズが合いません。1.5Lにぴったりの袋が売っていないので、私は3Lのポリ袋を折り返して使っています。内側にインナーバケツがあるので袋を外周に引っかける形になるのですが、折り返した袋の端が少し外にはみ出て、見た目がだらしない。ここは毎回気になります。

それからステンレスの指紋です。購入したのはインクブラックの色で、マット寄りなのでまだマシなほうですが、それでも押した位置に跡が残ります。週に一度、袋を替えるついでに乾いた布で拭いています。手間としては30秒ですが、ゼロではありません。

あとスイング式のフタは、完全密閉ではありません。フタと本体の間に構造上わずかな隙間があるので、匂いを完全に断つわけではないです。ドリップバッグ程度なら問題を感じませんが、食べ物の残りを入れれば普通に匂います。密閉を求めるならパッキン付きの別ジャンルを探すべきです。

1,500円台の買い物として、どう評価するか

効果を数字で示すのは難しい買い物です。生産性が何%上がりました、とは言えません。ただ、席を立つ回数は明確に減りました。以前は在宅の1日で、ゴミ捨てのためだけに8回前後立っていた記憶があります。いまはゼロです。

そのぶん運動不足になるのでは、という指摘はもっともで、実際その通りだと思います。私は1時間に1回はどのみち立ち上がるようにしているので、そこは別で確保しています。ゴミ捨てを運動の口実にしていたい人には、この記事は逆効果です。

買ってから4ヶ月経ちますが、机の左奥にゴミが積まれることはなくなりました。地味です。ただ、机の上に判断待ちのものがない状態を維持できているのは、思っていたより効いています。デスク環境に何万円か投じたあとで、1,500円台のこれが一番使用頻度が高いというのは、少し笑ってしまう話ではあります。

この記事は在宅環境の個別レビューです。どこから手を付けるべきかはデスク以外の在宅環境|見落としがちな投資先で整理しています。

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